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虹が象徴する物語

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#短編小説

虹が象徴する物語3

虹が象徴する物語3

リズはヘイゼルと出かけることになって楽しみだった。大学でデザインを専攻するリズと違い、ヘイゼルは自らキャンピングカー風に改造した虹色のバンに一人で住み、絵をかいたり作品を作ったり(ODしたり)して過ごしている。収入はネットショップで売るスティッカーやスライムや雑貨、作品の売上金だが、決して多くはない。そんな自由な生活を送るヘイゼルはとてもユニークで、リズはヘイゼルのことが大好きだ。

精神科に行く

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虹が象徴する物語2

虹が象徴する物語2

リズが初めて市販薬のODをしてから3か月がたった。ふとしたことがきっかけであの思考をして、リズの冷静さがめちゃくちゃになるたびに、リズはODをした。普段はあんなにケミカルを摂取することを避け、食品添加物からシャンプー、コスメまで無添加のものにこだわるリズが、かれこれ5,6回も大量に化学物質を摂取するようになった。ヘイゼルが言っていた、「生き延びる」っていうのはこういうことなのかもしれないと思った。

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虹が象徴する物語

虹が象徴する物語

「もらいにいこ、ザナックス。また前の薬くださいって言えばくれると思うから、あの医者なら。リズもついてきてよ。」
ヘイゼルが言う。たしかにザナックスならodすれば楽しそうだ。試して見る価値はある。こうして私たちは、依存性が高い薬をためらわず出すことで有名な、近所の精神科のクリニックに行くことになった。

3か月前のことだった。いとこのヘイゼルが、リズに市販の鎮痛剤のODを勧めたのだ。リズは将来のこと

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