tsumiki

微生物の研究者です。 スウェーデン留学の記録と日々思ったことを徒然綴っていきたい。 好…

tsumiki

微生物の研究者です。 スウェーデン留学の記録と日々思ったことを徒然綴っていきたい。 好きな作家はアストリッド•リンドグレンと梨木香歩さん。

マガジン

  • 留学先で教えてもらった各国レシピ集

  • つぶやき

    ふと思ったことを徒然なるままに綴った雑記帳

  • 藤田真央さん

  • スウェーデン留学記

    スウェーデン南部のスコーネ地方に位置するルンド大学に留学した一年間の思い出記録です。憧れの国スウェーデンで暮らした日々の出来事や雑感を綴っていきます。

最近の記事

  • 固定された記事

スウェーデン留学記#1 旅立ち

スウェーデンに行きたいと思うようになったのは小学生の頃だ。アストリッド・リンドグレンとの出会いがきっかけだった。「やかまし村」に「長靴下のピッピ」、「エーミール」。彼女が生涯で書いた全ての本を読破して、自然豊かなスウェーデンの農村の暮らしに憧れた。 スウェーデンは福祉や環境保全の先進国としても有名である。特に自然保護の研究など学んでみたいこともたくさんあるし、何より憧れのスウェーデンに住んでみたいという理由で留学を決めた。留学先はスウェーデン南部の「ルンド」という町にした。

    • 【レシピ】オランダ人の友達が教えてくれたエビとトマトのスパゲティ

      スウェーデンのシェアハウスに住んでいた時にオランダ人のハウスメイトが教えてくれたレシピです。エビとトマトの旨みをシンプルに味わえるパスタです。 瓶詰めトマトペーストには、本来は塩漬けトマトのオリーブオイル漬けにニンニクやナッツ、パルメザンチーズなどを加えたペースト(Röd tomat pesto という商品がスウェーデンのスーパーでは手に入ります)を使うのですが、日本には売っていないので普通のトマトペーストで代用しました。 【材料】2人前 パスタ 240g 冷凍エビ 2

      • 華金ポテトチップスの原点

        小さい頃、この世で一番美味しい食べ物は山登りして頂上で食べるお弁当だった。 私の母は自然が好きで、子供達にも自然とたくさん触れ合って感受性豊かに育ってほしいと願ったのか、ゴールデンウィーク、夏休み、冬休み、春休み、とにかく休暇という休暇に山や海や川に連れて行ってくれた。 中でも一番楽しかったのは夏休みの海水浴だった。その日は朝早くに家を出て、車で海に向かう。お気に入りの岩場を他の人に取られる前に占拠して1日中岩の穴を出入りする蟹を捕まえようと格闘したり、綺麗な貝殻を拾い集め

        • 【レシピ】オーストリア人の友達が教えてくれたアボカドサラダ

          シェアハウスに住んでいた時にオーストリア人のハウスメイトに教えてもらったアボカドサラダのレシピです。紫玉ねぎが入ってて爽やかな初夏にぴったりのサラダです。 【材料】2〜3人分 アボカド 2~3個 トマト 1個 紫玉ねぎ 1/2個 ひよこ豆(水煮缶) 100g オリーブオイル 大さじ2 レモン 大さじ1 塩胡椒 適量 【手順】 ①アボカドとトマトを1.5 cm角に切る。 ②紫玉ねぎをみじん切りにし、水にさらす。 ③ボウルでオリーブオイル、レモン、塩胡椒を

        • 固定された記事

        スウェーデン留学記#1 旅立ち

        • 【レシピ】オランダ人の友達が教えてくれたエビとトマトのスパゲティ

        • 華金ポテトチップスの原点

        • 【レシピ】オーストリア人の友達が教えてくれたアボカドサラダ

        マガジン

        • 留学先で教えてもらった各国レシピ集
          4本
        • つぶやき
          15本
        • 藤田真央さん
          23本
        • スウェーデン留学記
          58本

        記事

          シェアハウスで教えてもらった紫玉ねぎレシピとの再会

          世の中のレシピには2種類ある。私に寄り添ってくれるレシピと、私が寄り添いに行くレシピだ。 私に寄り添ってくれるレシピとは、いわゆる簡単時短でお財布に優しいレシピ。例えば、炒飯とか鍋とか野菜炒めとか生姜焼きとか、冷蔵庫にいつでもあるような食材ですぐできる、私の右腕とも言っていい定番レシピ達だ。私がどんなに仕事で疲れていても、これらのレシピなら何も考えずにすぐできて、疲れた身体に栄養を補給し、夕飯にも翌日のお弁当としても活躍してくれる。これらのレシピで料理しているときの主役はあく

          シェアハウスで教えてもらった紫玉ねぎレシピとの再会

          【レシピ】フランス人の友達が教えてくれた普段使いのピザ生地

          スウェーデンに留学していた時、フランス人のハウスメイトが教えてくれた、ピザ生地のレシピです。 その時のエピソードはこちらのエッセイに記載してます。 超絶簡単に作れるので、日常的に手作りピザを食べたい人にオススメ。忙しい人にもオススメです。 クリスピーなピザ生地です。 材料(2〜3人分) 強力粉 350g ドライイースト 7g 塩 小さじ2分の1(生地に塩気が欲しい方は小さじ1に増やしても良い) オリーブオイル 大さじ3 ぬるま湯 250ml 作り方 ①強力

          【レシピ】フランス人の友達が教えてくれた普段使いのピザ生地

          フランス人に教わった気取らない手作りピザのある暮らし

          ピザを生地から作るのは手間暇かかり、特別なことだと思っていた。 その先入観が覆されたのは、スウェーデン留学でシェアハウスに住んでいた時、フランス人のハウスメイトが日常的にピザを食べているのを見てからだ。 そのハウスメイト、クラーラは週に2、3回のペースでピザを食べていた。最初は市販に既成のピザ生地を使っているのかと思っていたら、よくよく見ると生地の形が毎回違うし、ちょっと歪だし、手作りだということが分かった。 そして、それが毎度とても美味しそう! その時々で、トマトベースに

          フランス人に教わった気取らない手作りピザのある暮らし

          【レシピ】ドイツ人の友達が教えてくれたレモンケーキ

          スウェーデンに留学していた時、住んでいたシェアハウスのハウスメイトの1人がドイツ人のリーナだ。 彼女がよく作ってくれたレモンケーキのレシピをご紹介する(それにまつわるエッセイは下記参照)。 レモンの爽やかな香りとバターとミルクの優しい甘さがふわっと香る。生地は中が弾力があって、外側がカリカリで香ばしい。外側のアイシングは甘酸っぱくてシャリシャリ。そんなレモンケーキだ。 材料(18×9×9cmのパウンドケーキ型1つ分) バター 250g 砂糖 150g 卵 4個 レモ

          【レシピ】ドイツ人の友達が教えてくれたレモンケーキ

          スウェーデン留学の思い出のレモンケーキ

          人にレシピを教えてもらうのが好きだ。 誰かの手料理を食べて美味しかった時、私は必ずレシピ教えて!とおねだりする。 もちろん、その料理を自分でも再現できるようになれば、またいつでもその美味しさを味わうことができる、という目論見がまずある。 でもそれ以上に、誰かが作ってくれたという思い出ごと、私はその先の人生で何度も再現したいのだ。その料理を作り、食べるたびに私はその人と過ごした時間を思い出し、何度も何度も噛み締めて味わうことができるのだ。 それにレシピというのは、その人にとって

          スウェーデン留学の思い出のレモンケーキ

          春を食す

          最近続けて、旬のお野菜をいただく機会があった。 一つ目は幼い頃教わっていたピアノの先生からお裾分けでいただいた菜花。先生と久々にお会いする機会があったのだ。私が小学生だった頃からの成長をずっと見守り続けていてくれた大人の1人だ。 かくいう私も最近息子が生まれ、立派な大人なのだが、どうも先生にお会いすると、子供だったあの頃に戻ってしまう。先生にも「あら、なんだかまた若返った?小学生だった時のtsumikiちゃんを思い出すわぁ〜」なんて言われてしまった。褒め上手の先生に褒められ

          春を食す

          金曜日のトマトパスタ

          「1週間の献立を何にするか?」は世の中の多くの主婦を悩ませている議題の1つだろう。特に週末に1週間分の食材を一気に買い出しして、その限られた食材の消費期限や1食分の栄養バランス、さらにお弁当にも使えるメニューを考えなければならないとなってくると、もうこれは難解な冷蔵庫パズルである。 某ドラマでもこの”冷蔵庫パズル“の悩みが取り上げられていて、大いに共感した。「月曜日に使ったエノキの残りが茶色くなってきている」とか、「ひき肉の消費期限が今日だから使わなきゃ」とか、「坦々麺食べた

          金曜日のトマトパスタ

          スウェーデン留学記#58 冷やし中華風素麺を食した晩餐会

          ルンド大学に留学している間、ハウスメイトであるアメリとヴィエラはドイツ料理の作り方を私に教えてくれた。 今度は日本の料理の作り方を教えてほしいと二人に頼まれた私は何を作るか思案していた。なにせ材料を揃えづらい。「麺とご飯、どちらがいい?」と二人に聞くと、「麺がいい!」という条件付きだ。 季節は夏なので、冷たい麺がいい。冷たいうどん、そば、素麺、冷やし中華など様々な選択肢がある。が、問題はルンドで入手できるお肉の種類である。スウェーデンでは日本みたいに薄切りの肉が売っていないの

          スウェーデン留学記#58 冷やし中華風素麺を食した晩餐会

          スウェーデン留学記#57 シェアハウスのお別れ料理パーティー

          ルンドでの交換留学の終わりが近づいてきた5月下旬頃、シェアハウスで過ごす生活も終わりを迎えようとしていた。ハウスメイトの中には5月末には帰国する子もいた。 そこで、名残惜しいお別れに向けてみんなでパーティーを開くことにした。各自が適当に料理を作って持ち寄る。人が料理をしているのを見るのも食べるのも好きなので、私としては二重に楽しみである。 パーティーは夕方にかけて開かれることになった。ハウスメイト達は少しずつ時間をずらしながら台所で各自料理をした。 ベジタリアンのマリはサ

          スウェーデン留学記#57 シェアハウスのお別れ料理パーティー

          スウェーデン留学記#56 Ven島への遠足

          ルンド在学中に知り合った日本人の友達から、日本が大好きな「日本愛好会」なるものがルンド大学に存在し、数多くのスウェーデン人が所属していることを教えてもらった。彼らは週に一回会合を行い、ルンド大学に交換留学などで来ている日本人と交流することで、日本語や日本文化を教えてもらったり、逆にスウェーデン語を教えたりする。日本人の友達ができたことで、私もその会合に参加するようになり、スウェーデン人の友達が増えた。 ルンド大学への交換留学もそろそろ終わりが見えてきた5月頃、その日本愛好会

          スウェーデン留学記#56 Ven島への遠足

          スウェーデン留学記#55 コペンハーゲン観光

          スウェーデン南部に位置するルンドは、首都ストックホルムよりもデンマークの首都コペンハーゲンの近くに位置する。ルンドからコペンハーゲンまでは鉄道で海を渡って、小一時間もあれば着いてしまう。 にもかかわらず、留学の間スウェーデン以外の国への旅行にあまり関心がなかった私は (単に旅行の計画を立てるのが億劫で、引きこもっていただけである)、そのコペンハーゲンにすら自ら赴こうとはしなかった。 ついにコペンハーゲンに行くチャンスがあったのは、日本からの友達が北欧諸国を旅するので、途中会え

          スウェーデン留学記#55 コペンハーゲン観光

          スウェーデン留学記#54 ドイツ料理spätzleを食す

          ルンドでシェアハウスに住んでいる間、ずいぶんたくさんの各国料理をハウスメイトに教えてもらった。 その中の一つがspätzleというドイツのパスタだ。"パスタ"といえば真っ先に思い浮かぶのはイタリアなので、ドイツにも特有のパスタがあるのは驚きだった。 教えてくれたのはアメリと言う名のフランスとドイツ出身の女の子と、ヴィエラというドイツ人の女の子だ。私から餃子の作り方を教わったアメリはずいぶん喜んでいて、お礼に自分もドイツかフランス料理を教えてあげたいと言ってくれたのだ。ドイツ料

          スウェーデン留学記#54 ドイツ料理spätzleを食す