スウェーデン留学記#55 コペンハーゲン観光
スウェーデン南部に位置するルンドは、首都ストックホルムよりもデンマークの首都コペンハーゲンの近くに位置する。ルンドからコペンハーゲンまでは鉄道で海を渡って、小一時間もあれば着いてしまう。
にもかかわらず、留学の間スウェーデン以外の国への旅行にあまり関心がなかった私は (単に旅行の計画を立てるのが億劫で、引きこもっていただけである)、そのコペンハーゲンにすら自ら赴こうとはしなかった。
ついにコペンハーゲンに行くチャンスがあったのは、日本からの友達が北欧諸国を旅するので、途中会えないかと声をかけてくれた時だった。友達と一緒ならコペンハーゲン観光も魅力的に思えた。ルンドからは日帰りで行けるし、コペンハーゲン自体も1日あれば十分観光できると聞いた。
そんなわけである春の日の早朝、私はルンドからコペンハーゲンへの鉄道に乗りこんだ。
友達とはコペンハーゲン駅で待ち合わせた。彼女はノルウェーからのフライトで来た。無事落ち合えたので、荷物を駅に預けて、まずチボリ公園に向かった。
チボリ公園
チボリ公園は1843年に開園された世界最古のテーマパークらしい。遊園地と庭園が一体になっていて、多くの市民の憩いの場となっている。
時間があれば中を回りたいところだが、この日は外から門を眺めるにとどめておいた。
コペンハーゲン市庁舎
次に向かったのはコペンハーゲン市庁舎だ。といっても、チボリ公園のすぐ向かい側にある。歴史を感じさせるレンガ造りの建物だ。
隣にはチボリ公園の方を向いているアンデルセンの銅像がある。
無料で中を見学できるので、せっかくなので入ってみることにした。市庁舎ホールの中はデンマーク国旗がたくさん吊るしてあって、内装がお洒落だ。結婚式で使われるらしい。
クリスチャンボー城
クリスチャンボー城はスロッツホルメン島にある12世紀に建てられた宮殿だ。現在は、首相官邸、国会議事堂、最高裁などとして利用されているらしい。
馬場があり、タイミングよくトレーニングしているところを見学することができた。城の象徴でもあるタワーはコペンハーゲンでもっとも高いタワーで、そこから市内を一望できるらしい。
ランチタイム
クリスチャンボー城を見学後、少し早めのランチタイムにした。
デンマークでは"スモーブロー"というオープンサンドが有名だ。薄い黒パンの上に、サーモンやハム、ニシンの酢漬け、肉団子などを乗せて食べる。ディルが添えてあるあたりが、北欧らしい。せっかくなのでビールと一緒にいただいた。
ニューハウン
昼食後はニューハウンへ向かった。デンマークと言えば、思い浮かぶのが下の写真のような街ではないだろうか?
ニューハウンは「新しい港」と言う意味だが、300年以上もの歴史を持つ港だ。アンデルセンもここに住んでいたらしい。カラフルな家々が本当に可愛らしいく、多くの観光客が訪れる大人気スポットだ。
デンマーク王立図書館
デンマーク王立図書館はスロッツホルメン島に位置するモダンな建物で、北欧最大級の蔵書数を誇る。
ガラス張りでできたアトリウムや、黒くスタイリッシュな外見など、デザイン性が高いこの建物は、デンマークの建築家集団「シュミット・ハマー・ラッセン」が手掛けたという。
流石の蔵書数で、アンデルセンの資料もたくさん置いてある。なかをプラプラ散歩しているだけで楽しい。
人魚姫
さて、コペンハーゲンの一番の観光スポットがアンデルセンの童話「人魚姫」の銅像だ。陸からも見えるが、せっかくなのでニューハウンから出向する遊覧船でカナルツアーに参加することにした。小一時間ほどでコペンハーゲンの運河沿いの主要な観光スポットをガイドしてもらえる。
人魚姫像の後ろ姿を遠くに見ることができた。想像よりもずっと小さい。が、多くの観光客が集まって写真を撮っているのが見える。
ストロイエ
カナルツアー後、ストロイエという歩行者天国をプラプラ散歩した。様々なお土産物屋さん、雑貨屋さん、デパート、ブティックが立ち並びショッピングにぴったりの場所だ。
途中疲れたのでカフェで休憩した。ベリーのチーズケーキとアイスコーヒーを注文した。これが美味しかった!濃厚で甘酸っぱいチーズクリームで口の中が幸せで満たされる。
アマリエンボー宮殿
アマリエンボー宮殿はデンマーク王室が暮らす宮殿。宮殿の前にはフレデリク 5 世王の騎馬像が建っている。衛兵が歩いている様子も見学できる。衛兵さんの制服が可愛い。
フレデリクス教会
最後に訪れたのはフレデリクス教会。大理石がふんだんに使われている美しい建物で、ドーム型の屋根が特徴的だ。
ここまで全て徒歩で1日回ることができた。朝の9時ごろから観光を開始して、見終わったのは夕方5時くらい。脚はクタクタだったが、コペンハーゲンを満喫したという達成感があふれた。ほとんど見学無料のスポットを見て回るだけだったので、かかった料金は食事代とカナルツアー代くらいだ。
私達はコペンハーゲン駅に戻り、鉄道でルンドの我が家 (シェアハウス)まで帰宅した。こんなに気軽に日帰りで行って帰ってこれるのだから、ルンド在住中にコペンハーゲン観光できてよかった、としみじみ感じた日だった。もちろん友達と一緒だから楽しかったので、友達に感謝だ。
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