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第31回 「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」を読んで

こんにちは。たろ坊です。
今週読んだ一冊の感想を書きたいと思います。

私は転職をしてからの電車とバスの帰りにスマホを見ることをやめて毎日2.3時間程度読書することにしています。



1.この本を読もうと思ったきっかけ

私の最近の趣味は読書です。
毎週一冊は新しい本を読むペースで買うようにしてます。

近所の蔦屋書店でよく売れていており、中身が気になるタイトルのこの本に決めました。
また、電車で人々が見るのは多くの人がスマホで「読書している人が減ってるなぁ」と感じたのもきっかけです。

今は時間的・心理的余裕があり読書をしています。これまでは試験のための参考書を電車やバスで読んでいました。前職での通勤では読書はほとんどしたことがない人間でした。

2.自己実現の時代と読書

この本の中では読書をしなくなった理由より、これまでの戦前から今にかけての各時代に売れた本当時の働いてる人々の考え方を取り上げています。

特に自分に刺さったのは2000年から始まる労働で【自己実現】をする時代についてです。

2014年のYouTubeのキャッチコピーは「好きなことで、生きていく」とあるように、これまでの日本型の働き方から自分のやりたい仕事や職種を選ぶような風潮が増えていました。

「自分の人生は仕事が大半となっている。
 自分に合う仕事や得意な仕事をしなくては」

私自身も公務員という仕事よりも何かあった時のために組織に属さずに個人で生きていける会計の専門的な仕事をしたいと考えて退職を決意しました。

まさに、私もこの本の中での【自己実現】を目指した1人でした、、、、

どの職種、どの仕事でもそうだと思うのですが、理想的なイメージの裏側にはキツいこと嫌なことはつきものです。職場の人間関係や仕事の進め方次第で、志望の職種でも変わってしまいます。

本の中で印象に残った文章があります。
2015年の電通社員過労死事件の被害者のTwitterにはこう記されてたそうです。

「就活している学生に伝えたいことは、仕事は楽しい遊びやバイトと違って一生続く『労働』であり、合わなかった場合は精神や体力が毎日消耗していく可能性があること。」

引用:なぜ働いていると本が読めなくなるのか

2024年になった今も神戸市の26才の専攻医が命を落としています。その病院側は「自己研鑽として適切であった」と述べています。

10年経っても日本の働き方の意識は変わっていない部分はまだあります。これらのことから労働が人の人生を左右する大きななものだと改めて考える機会になりました。

また、この著書にはこう書かれています。

バーンアウト(燃え尽き症候群)を侮るべきではない。頑張りすぎると、人は壊れるからだ

出典:なぜ働いていると本が読めなくなるのか

現代の働く人たちが自己研鑽、自己実現、仕事の為の「インプット」としての読書を行うことに注力して、余裕を持って読書をすることはなくなり、ネットから無駄のない情報を得るようになっていると著書には書かれており、多くの人がそうなっているのではないかと実感しました。

3.教養(リベラルアーツ)と読書

無駄のない情報だけを得ることが正解なのか。

私は「それは違う」と思います。

日本の私立大学や海外の有名大学のように主専攻以外にも『一般教養』(リベラルアーツ)を重視している大学はあります。
むしろ教養は今とても必要になってきていると感じます。

一見無駄や遠回りに見える知識や歴史が役に立つような日があると私は思います。それは年齢が違う人との会話や新しいことする場面などです。

なので、私はインプットのための無駄のない情報をインターネットから得るだけではなく、読書を通じてこれからも知識や教養をえたいと思っています。

4.私にとっての読書とは

今の私は「次の資格試験に何がなんでも合格しなければいけない」と『自己実現』のため精神をすり減らして本や参考書を読むことはありません。

スマホを見てSNSに触れるとどうしても自分の見たいものだけを見て依存をしてしまう感覚があります。敢えてそれを遠ざけるためにも読書を取り入れています。

みなさんは読書していますか?
何のために本を読んでいますか?

本日もありがとうございました。

2024.615 たろ坊


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