第49回 元地方公務員が未経験経理になり4ヶ月経ったリアル〜JTC企業の特徴を踏まえて〜
大変お久しぶりです。
たろ坊です。
転職をして4ヶ月以上が経ちました。本当に今の会社に来て良かったと思う日々で、仕事のストレスで休日悩むことも全くなくなりました。
私ごとですが毎日の自炊や家事等、趣味のジムなどしているとなかなか記事を書く時間が取れなくなってしまっていました。
不定期ですが自分が気になるテーマを経験と合わせて書いていきたいのでこれからもよろしくお願いします🙇
ところで、本日は伝統的な日本企業であるJTC(ジャパニーズ・トラディショナル・カンパニー)についての前職と現職で働いたリアルについて書いていきたいと思います。
0.記事を書こうと思ったきっかけ
このテーマについて書こうと思った理由は、親しい知人が創立の浅いベンチャー系上場企業であり、私との境遇が違うこと。また、近頃ネットでベンチャーから大手ホワイト企業に転職して「給与、福利厚生」がよいにも関わらず「退職」してしまう人のニュースを見て記事を書いてみたいと思ったからです。
今年1月の日経電子版の「JTC解体新書」の記事には直近の「終身雇用」についての検索数が37万件との調査がでており、日本独自の企業文化に疑念を抱く若手サラリーマンの関心が高いとも感じました。
なお、私のキャリアは地方公務員(東京23区職員)事務職が4年間、そして現在の経済団体の経理職が4ヶ月となっています。(資格試験専念のため2年無職あり)
双方に共通しているのは年功序列型の企業である日本特有の企業になります。なお、私は民間企業での経験がありませんので、この2社から思うことを書いていきます。(この記事は2000字程度あります)
1.仕事の進め方とスピード感
まず、仕事の進め方については公務員と社団法人(経済団体)では以外にも異なります。確かに決裁ルートが係長、課長、部長等をしっかりとることは同じですが「スピード感」がまるで違います。
公務員については外部に公文書を出すことから庁内では相当慎重に稟議を通していきす(あまり意味のないことも)。その理由は、多くの方に影響があることや個人情報も多く含まれることもあるためです。
逆に、現在の経理では、基本的には私が作成した請求書を係長が随時確認するスタイルで完結します(決裁は上までとります)。日々売り上げが何十件もあがるため、請求書の数が多くなることからとてもスピード感があります。
しかし、二つに共通していることは仕事が属人化してることもあり、「本来必要なのか?」と思うところまで細部にこだわる点だと思います。それは私が思うに職人気質になる印象です。
私が見たネットの記事でも大手企業の役員に説明するエクセル資料のフォントや体裁をひたすら整えるような記事がありました。私がいた公務員もそれに似ており、それぞれの上長である係長、課長、部長の「好み」によって文章の書きっぷりが相当変わります(「てにをは」レベルです笑)。真に伝えたい内容は変わらずに、自分のこだわりを求めていた印象があり、「自分は何をしているんだ?」と何度何度も思いました。
経理については公務員ほどではないですが、長年処理していたからこそのこだわりがあるのも事実です。
2.部署間のセクショナリズム(縄張り主義)争い
これは日本企業に特有とは限りませんが二つの会社に共通していました。
私が公務員のときにはいわゆる事業部という区長がしたい政策を実行する部署にいました。その際には課の「庶務担当」として予算や決算監査業務も担っており、年末には予算の計上根拠を財政課に説明することもありました。
特に役所の場合についてはその年度については予算が多く残ってしまう「執行残」がある場合、来年度予算が「減額」されてしまう可能性があります。そのため、年度末に不必要な費用の支出もかなり行われていました。各部署はセクショナリズムに陥り予算を下げられることを過度に嫌うため、財政課とぶつかることも多くありました。
これらのセクショナリズムは転職後の経済団体における経理部に配属されてからも感じるようになりました。「お客様や現場に近い」職員と「数値や効率性を根拠にする」経理はそれぞれの立場での考えがありなかなかな物事がうまく進まないことも目にしました。
3.何も決まらない永遠の会議
1月の日経電子版「JTC解体新書」内の調査で何が若手社員を悩ませているかの一位がこちらです。
「何も決まらない終わらない会議」
これが1番になっています。
公務員時代の時の同僚の話では係長と課長の方向性が異なることからとある事業計画策定に2時間以上打ち合わせをして限界を迎えて鼻血をだしていた同僚もいました。
私が思う管理職等の最も大事な仕事は「全体を見て判断する」ことが仕事だと考えます。管理職やそれ以上の方が個別の案件に執拗に介入してしまうことや、「こだわり」をもっているとなかなか現場での職員とズレがうまれることも多々あります。
それに故に、「この部長には〇〇な攻略法がある」など事前の根回し根回しが必要になることもあります。
前職の公務員は担当の小さな事業から大きな仕事まで、とにかく打ち合わせが何度も何度もありました。現在の経理では担当業務でわからなければ係長からの適切に判断をしてもらうため、打ち合わせや会議は全くありません。しかし、管理職やそれ以上の会議になると非常に長くなる印象はあります。
4.このテーマの最後に
私が勤めてきた会社は民間企業ではないですが伝統的な日本企業JTCだと思っています。
大手企業やその関連会社、公務員はJTCだからこそ「安定、福利厚生、ワークライフバランス」と謳われていますが、仕事の進め方は「昭和」のやり方がまだまだ残り、今ある新しい会社とは異なります。
私は今年30歳で仕事をバリバリやって行くというよりは、パートナーとの時間や精神的ゆとりを重要視しています。公務員時代や資格試験挑戦を踏まえての結果論ですが、今の会社では仕事とプライベートがしっかり別れており、てとても充実した毎日です。
「世間体や見栄ではなく本当に自分に合う会社」これがとても重要だと思います。
これからも不定期になりますが思うことを更新していきます。本日もありがとうございました。
2024.10.13 たろ坊
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