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◎スローイン・ファストアウト

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「私」目線の、きっと「恋」のお話。一話完結型の連載物。フィクションであり、ノンフィクション。匙加減は読んでくださるあなたに託させてください。終着点は、未だ未定。
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#恋愛小説

【連載】スローイン・ファストアウト 3

【連載】スローイン・ファストアウト 3

前作

あ。ここのラーメン屋。
この間友達と行って豚骨ラーメンがものすごく美味かったお店だ、と一瞥した。
すると「ここのラーメン、美味しいですよ。」と間髪入れず隣の席の〇〇がラーメン屋を見ながら言った。
一瞬心が読まれたのかとどきりとした。
「私も行ったことあります。ここ美味しいですよね」
釣れた魚を逃すまいと私も続ける。会話はキャッチボールが大事だが、スピードも外せない。
「へー、行ったことある

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【連載】スローイン・ファストアウト3.5

【連載】スローイン・ファストアウト3.5

前作の後日談です、3はこちら。

今日は○○に話したいことがあります。

かなり慎重な口振りで、いかにもこれから良くない事が私の口から発されるであろう予測が出来きる、そんな重々しい雰囲気を出してみた。
真剣勝負だ。
◯◯が私の提案に乗ってくれるか、覗った。
ただ、これから繰り出される私の攻撃が弱過ぎて、へらへら笑ってしまいそうになる。頑張れ、私。

「え、なんですかなんですか」
よし、釣れた。大物

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【連載】スローイン・ファストアウト 4

【連載】スローイン・ファストアウト 4

前作

私と〇〇の二人きりの空間はラブ・ロマンスが起きてもおかしくないくらい接近している。
流行りの言葉で言えば、「濃厚接触」間違いなしだ。
時間はきっかり一時間。
原作より短いシンデレラタイム。
ラブ・ロマンスが起きるにはちょっと短すぎるかな。いや、人生何があるかわからないぞ、私、油断するな。
油断って、何?

* * *

その日、私は対人関係で落ち込んでいた。
この間一緒に豚骨ラーメンを食べ

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【連載】スローイン・ファストアウト 5

【連載】スローイン・ファストアウト 5



前作

金曜日。

起床。
今日は体調がすこぶる良い。目覚めが違う。
昨日やらずに放置してしまった洗い物をしてから出勤しよう。
我が家の前は高校の通学路になっている事に、越してから気付いた。
私が家を出る時間と高校生のグループの通学時間が被る。
擦れ違う女子高生のスカートは相変わらず短いが、今の流行りか、靴下も随分と短い。
自分の学生時代は皆ハイソックスだったのに、と常々思う。
擦れ違う男子

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