人を見る目の話2
当時 mixi に書いた文章をnoteに載せてみたくなりました。
=2009.02.07の日記=
「人を見る目の話2」
沢木耕太郎の『旅する力・深夜特急ノート』を読んで、あっと声を上げそうになりました。前回私が書いた「人を見る目の話」に通じるものがこの本にも書いてある!
旅について深い考察を巡らせた沢木耕太郎らしい思慮に富んだ意見なので、自分用のメモとしてこの日記に書いておきます。
それはこんなクエスチョンでした
たとえば、旅をしていて、誰かと知り合う。そう、外国を旅していて外国人に「家に来ないか」と誘われたとしようか。さあ、そのときどうするか。
「ひとつはそんなことを言う奴は悪い奴に違いないと判断してついていかない。もうひとつは、人はたいてい親切なものだし、せっかくの申し出だからついていく。どちらの選択もありうると思う。ただ自分なら・・」と沢木耕太郎は書きます。
私だったらどう考えるかというと、世の中には基本的には親切な人が多いし、そんなに悪い奴というのはいないと思う。しかし、同時に、悪い奴はきっといるとも思う。そう考える私は、どこまで行ったら自分は元の場所に戻れなくなる可能性があるかという「距離」を測ることになる。そして、私は自力でリカバリーできるギリギリのところまでついていくと思うのだ。
人を信用しないのも信用し過ぎるのも、ある種の危うさを秘めているのだと、この文章を読んで感じました。大切なのは相手との距離をきちんとつかむこと。そう、沢木耕太郎は教えています。
これはまさに人を見る目の話
そして、旅する力について、こうも書いています。
そうした力は、経験や知識を含めたその人の力量が増すことによって変化していくものだろうが、それはまた、思いもよらないことが起きるという局面に自分を晒さなければ増えてこないものでもある。
旅をしなければ、旅をする力はついてこない。人を見る目もやはり鍛えなければ養われない。この文章を読んでそう感じました。
※引用部分が多くなってしまいました・・。ちょっと反省。
今回の日記は、自分用のメモということで。
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