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#新型コロナウイルス
ルクセンブルク、モンゴルに学ぶCOVID-19最新情勢と対策
COVID-19を巡る世界の情勢は去年と今年では大きく変わった。
最新データから読み取れることは主に、
●今年初めくらいから欧米や中東の一部を中心にワクチン接種が始まったことで、欧米では感染者数や死者数が徐々に減ってきた
●変異株が多数現れて「ファクターX」の内容も微妙に変わり、今では感染の主舞台がアジアに移ってきた感がある
●医療体制をしっかり建て直した国と崩壊したままの国で、「死亡率」に開きが
アジアにおけるワクチン接種率と感染・死者数の現状
昨日(2021/05/16)、COVID-19の感染率、死亡率や、ワクチン接種とその効果と不安材料に関する報道について、いろいろ危惧する点がある、ということを書いた。
何度も追記して長くなってしまったし、公開後に新たに知ったデータなどもあるので、ここで、問題点別にまとめなおしてみたい。
(2021/05/19~ さらに改稿)
「大阪はインドより死者数が多い」は本当だが……まず、アジア圏(特に東ア
ワクチン狂想曲の実像 厚労省データをもとにまとめてみた
ワクチン関連のことは、東京五輪関連以上に、何か書くと総攻撃を受ける気配が濃厚だし、デリケートな問題を数多く含んでいるので、身を守るためには黙っていたいのだが、知らないうちにとんでもない事態に進みそうなので、敢えて書く。
最初にお断りしておくが、私は「ワクチンを打つ、打たない論争」に火をつけるつもりは毛頭ない。これから書くことはすべて厚生労働省が公表しているデータに基づいた数値や内容である。厚労省の
オーストラリアでCOVID-19死者が少ない理由は?
先日の全豪テニスで、海外からやってきた選手やスタッフへの防疫体制の徹底ぶりに驚いた。
飛行機はすべてチャーター機を用意し、空港到着後の検査で一人でも陽性反応者が出ると、その者と同じ飛行機に乗っていた全員を2週間ホテルに完全隔離する。それも、一切部屋から出さないという徹底ぶり。
それ以外の選手も、コートでの練習2時間を含む1日5時間までの外出のみが許され、実質24時間監視されていた。
期間中は毎日検
ベルギーからワクチン第一便というニュースへの雑感など
ワクチン第一便がベルギーから届いたと、テレビで生中継までする騒ぎになっている。
ベルギーのピュールスという小さな村に米国ファイザー社の工場があり、そこが欧州でのワクチン製造の拠点となっているそうだ。
ベルギーは人口1162万人の小さな国だが、コロナ死者は2万1000人を超えていて、人口に対する死者数は英国、米国、イタリアなどより多い(worldometers.infoより)。実質、世界一コロナ被
今冬のインフル死者数、コロナ死者数の意味を考える
今冬は、驚異的にインフルエンザ感染者が少ないという(↑ このグラフは国立感染症研究所発表のデータより)。
厚労省によれば、1月4日~10日における全国の定点医療機関からのインフルエンザ発生報告数は73人。去年の同時期は90,811人だったので、1000分の1以下ということになる。
これはほぼ間違いなく、今年はCOVID-19のせいで人々の交流が減り、手洗いやマスク着用を徹底しているからだろう。
つ
ウイルスと共生する時代
SARS-CoV-2の変異種が出てきて、感染力が強まっているという報道が注目を集めている。それを読んで思い出したのが、西日本新聞が今年4月に山本太郎・長崎大熱帯医学研究所教授にインタビューしたときの記事だ。
新型コロナウイルスの患者数は世界で200万人を超え、封じ込めは不可能だ。治療法がなかった時代のエイズなどに比べれば致死率は低い。ただ、ウイルスは人間の細胞を利用して自らを複製する過程で、強毒