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日光かわず庵雑記帳

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作家・たくき よしみつ のWEB日記『のぼみ~日記』(https://nikko.us/nikki/)の中から、コラム的なもの、時事問題的なものを選んで再編集し、集めました。
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2024年1月の記事一覧

次元と現世

次元と現世

自分の寿命がどんどん短くなっているのを感じる。
だから、何かを残して死にたいと思うわけだが、そこまで「現世」を愛せなくなっている。
ぷちぷちサミットの最後は昨年9月3日付けになっていて、こちらも続きを書けないでいるが、そのときの心境がじわじわと濃くなって、今に続いている感じ。

現世を愛せなくなっていることと、自分の肉体の寿命が残り少ないことから、現世以外の世界に思いをはせる時間が増えた。
現世以

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『馬鹿が作った日本史 縄文時代~戊申クーデター編』が届く~「本を作る」ということの意義

『馬鹿が作った日本史 縄文時代~戊申クーデター編』が届く~「本を作る」ということの意義

『馬鹿が作った日本史 縄文時代~戊申クーデター編』は、出版社が決まらないまま、例によってタヌパックでオンデマンド版として販売開始している。
「本を作る」ことの意義はどんどん薄まっているように思う。50年後、紙の本と電子化された文章のどちらが消えずに残っているだろうか。
紙は燃えてしまえば残らない。国会図書館に入れた1冊の本が生き残る確率と、ネット上に置いた電子テキストがコピーされたりしながら生き残

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「ふるさと選手」の「ふるさと」は「出身地」を意味していなかった件

「ふるさと選手」の「ふるさと」は「出身地」を意味していなかった件

1月14日に京都で行われた全国都道府県女子駅伝は、優勝候補の東京が1区でアクシデントが発生し、宮城県の優勝となった。
これを日記に書いていて、ちょっと気になって「ふるさと選手」の正確な定義はなんだろうと調べてみたのだが、なんと「出身地(出生地)」ではないということを知って、ちょっと驚いた。

すごく簡単にいうと、
「卒業中学校または卒業高等学校いずれかの所在地が属する都道府県」ということらしい。

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国防とは何か

国防とは何か

北陸能登地震の復旧・救援が遅々として進まないのは、結局のところ「国力」が低下したからではないか、と書いている人がいた。

それもあるだろうが、要するに「金がない」原因は何かと突き詰めれば、日本の馬鹿化がどうしようもないところまで進んでしまったからだ。

地震や大雨、津波などの災害で大被害を被ることと、戦争に巻き込まれて爆撃されたりすることと、どちらが可能性が高いかと考えれば、現状では圧倒的に前者で

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改めて実感してほしい「日本中の原発の場所」

改めて実感してほしい「日本中の原発の場所」

今回の北陸地震の被害は悲惨で、とにかく救助・救援がまともにできていないのがひどい。
被害状況の悲惨さを隠そうとする意図でもあるのかと疑ってしまう。

陸路も海路も空路もまともに使えていないという中で、海外からの支援はことごとく断って、民間ボランティアも「今はまだ来るな」と止められているようだ。

日本の原発は過疎地の海外線に沿って建てられている。何かあったときに「見捨てやすい場所」だから、という理

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