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小説 コーチ物語

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コーチングのコーチ、羽賀純一。 彼のもとには多くのクライアントがやってくる。 この物語は、羽賀コーチによってクライアントがどのように成長し、羽ばたいていくのかをクライアントの視点…
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#お仕事小説部門

コーチ物語 〜幸せの歩き方〜 第一章 ついていない男とは

あらすじ ついていない男、笠井慎一郎。かつて起こした交通事故が原因で会社を辞め離婚に至り…

古賀弘規
4か月前
11

コーチ物語 〜幸せの歩き方〜 第二章 歩き始めることとは

 朝六時十五分。目覚ましがけたたましく鳴る。実家からもらった、昔ながらのベルがじりりりり…

古賀弘規
4か月前
15

コーチ物語 〜幸せの歩き方〜 第三章 未来を見ることとは

「ここか、会場は…」  会場の案内の掲示板にはこう書かれている。  ”あなたの未来、お見せ…

古賀弘規
4か月前
4

コーチ物語 〜幸せの歩き方〜 第四章 幸せを感じることとは

 セミナーの翌日。この日は世の中では週の始まり「月曜日」と呼ばれている。  私にとっても…

古賀弘規
4か月前
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コーチ物語 〜幸せの歩き方〜 第五章 バランスとは

「いよいよ明日は久しぶりに海斗と明日香に会う日だな」  カレンダーに付けた丸印。その下に…

古賀弘規
4か月前
3

コーチ物語 〜幸せの歩き方〜 第六章 成幸とは

「よし、今日こそは」  午後七時。意を決して携帯電話のダイヤルを押す。ダイヤルを押せば押…

古賀弘規
4か月前
4

コーチ物語 〜幸せの歩き方〜 第七章 そしてそこにあったものとは

「かんぱぁ〜い!」 「笠井さん、おめでとう」 「ありがとうございます。ありがとう」  日本料理のお店、だるま屋。羽賀さんの行きつけで、居酒屋価格でちょっと本格的な日本料理が食べられるというお店。  目の前には鯛の活き作りや伊勢エビ、さらには和風の創作料理が所狭しと並んでいる。  今日はここで、私の結婚披露パーティーを羽賀さん達が開いてくれた。  羽賀さんやミクさん、そして舞衣さん。舞衣さんのお花屋さんに勤めている吉田さん夫婦も一緒だ。  またコンビニのオーナー夫婦もわざわざ時

コーチ物語 〜明日は晴れ〜 クライアント2 オレのやり方

 昼の居酒屋。まだ店内は静まり返っている。オレは一人で黙々と仕込みの準備。実は見習いの板…

古賀弘規
5か月前
3

コーチ物語 〜明日は晴れ〜 クライアント3 私の役割

 いつもの朝、いつもの場所。そしていつものように仕事が始まる。今日も店頭に飾られたお花か…

古賀弘規
5か月前

コーチ物語 〜明日は晴れ〜 クライアント4 愛する人へ

 ふぅ、ったくわかりづれぇところに事務所を出したもんだな。それにしてもこんなチンケなビル…

古賀弘規
5か月前

コーチ物語 〜明日は晴れ〜 クライアント5 対決!ファシリテーター

 朝九時。携帯電話の呼び出し音がけたたましく部屋に鳴り響く。  この時間、私にとってはま…

古賀弘規
5か月前
5

コーチ物語 〜明日は晴れ〜 クライアント6 疾走!羽賀コーチ

 はぁ、はぁ、はぁ。こ、こんなに走ることになるとは……。追っ手はとりあえず巻いたようだな…

古賀弘規
5か月前
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コーチ物語 〜明日は晴れ〜 クライアント7 明日は晴れ!

「じゃぁ、軽部のやったことを見逃したってのか?」 「見逃すも何も、軽部くんは何もしていな…

古賀弘規
5か月前

コーチ物語 〜明日は晴れ〜 クライアント1 舞い降りたコーチ

あらすじ コーチングのコーチ、羽賀純一。以前は地方都市にある大企業、四星商事のエリート営業マンであった。数々の功績を残しつつも、とあることがきっかけで会社を辞め、東京でコーチングの修行を行い、元住んでいた地方都市へと舞い戻ってきた。そこでさまざまなクライアントと出会い、周りの人の力も借りてコーチングで問題を解決していく。それが四星商事時代の後輩である軽部、そしてかつての上司である畑田専務の目論見を意図せず邪魔をすることに。その結果、羽賀コーチと四星商事の対立となってしまった。