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子育てに悩む私に勇気をくれた本『ママ、もっと自信をもって』

こんにちは。たんきよと申します。
3歳と0歳の兄弟を育てています。

今回は、私が最近読んですごく良かった本を紹介します。

筆者は、あのぐりとぐらを描いた中川李枝子さんです。この方は、17年間保育士として働かれ、後に児童文学作家としても活躍されました。
この本には、筆者が保育士として働く中で出会った子どもたちのことやお母さんたちのことはもちろん、筆者が保育士を志すまでの経緯、本から学んだことなどが書かれています。

私がこの本を読んで特に感銘を受けたのは、以下の4つです。
子どもはお母さんがいちばん好きということ
すべてのお母さんには得意不得意があって当然であり、それが個性だということ
子育てにはユーモアが必要だということ
④絵本の楽しさ!お母さんが好きな絵本を読めばいいということ

今、お母さんたちと話をしていると、子育てに悩んでいる人が多いことに驚きます。でも子育てに「こうすべき」なんて回答はないでしょう。お母さんは自分の気持ちに素直になって、子どもを育てればいい。
子どもの時期はあっというまです。教科書通りかどうかなんて悩まず、育てる楽しみを味わってほしい。自分なりのやり方で、自分の考えに従えばいいのです。
うまくできないことがあって当然。得意なことがあり、不得意なことがある。それがお母さんの個性なのですから。
私がお母さんたちに話せるのは、自分が体験したこと、そして子どもたちから教えてもらったことだけです。
保育士として17年間働いてわかったのは、子どもはお母さんがいちばん好きだということでした。子どもはお母さんのすべてが自慢。お母さんたちにはぜひそのことを知ってほしい。自分のいないところで、子どもたちがどれだけお母さんの自慢をしているか知ったら、きっとビックリすると思いますよ。

出典『ママ、もっと自信をもって』中川李枝子著

①子どもはお母さんがいちばん好き

自分の子供って、自分のこと大好きじゃないですか。うちの長男なんて常にママ、ママ、ママってうるさいくらいだし。
わかってはいました。わかってはいたんですけど、17年間働いてきた筆者に改めて「子どもはお母さんがいちばん好きなんですよ」って言われると、「ああ、本当にそうなんだな」ってすごく思ったんですよ。だから、客観的に子供がお母さんのことをどう思っているかということを伝えてもらえるのって、ありがたいなと思いました。
子どもたちって保育園にいる間、お母さんの自慢話ばっかりしているそうですよ。そんなことを聞くと、わが子がより愛おしく感じられました。

②すべてのお母さんには得意不得意があって当然であり、それが個性

これもね、あんまり言ってもらえることってなくないですか?自分でそう思うようにしよう!と心がけたりはみんなしているかもしれないんですけど、わざわざ言ってもらえることってないですよね。
でも筆者がそう言うのなら、そうなんだなっていう妙な納得感がありました。私はあんまり他のママと自分を比べてどうこうっていうのはないんですが、自分の苦手なことには目がいきやすくて、どうにかしなきゃと悩んでいました。ですが、筆者が「得意不得意があってもいいんだよ」と言ってくれたことで、「今のままの自分でもいいんだ」と思うことができました。

③子育てにはユーモアが必要

本の中に、子育て中のママからの質問に筆者が答える部分があります。ある専業主婦のママが、イヤイヤ期の3歳の長男についついいら立ってしまい、どうしたらもっと子どもと楽しく過ごせるかとお悩みを寄せていました。私もまさにこのママと同じ悩みを抱えていました。
それに対して筆者が返した言葉に私は衝撃を受けました。

3歳って自分勝手なかわいい時期よ。赤ちゃんからちょっと大人になって、自立心旺盛。何事も自分でやりたがり、できるつもりになる。保育士の特権で眺めさせてもらいました。おかしくて面白くてかわいくて見飽きませんでした。私は3歳児が大好きです。
子どもの言葉に耳を傾けるのは大事ですが、子どもと接するにはユーモアが必要。ユーモアがないと、とても付き合いきれません。

出典『ママ、もっと自信をもって』中川李枝子著

私はこの本を読むまで、子供のことを面白がって見つめるという視点を持っていませんでした。それだけ余裕がなかったということだと思いますが、ある意味真面目すぎたのかなぁと思います。今は、頭の隅にユーモアの意識を持つようになりました。

④絵本の楽しさ!お母さんが好きな絵本を読めばいい

筆者が保育士になったのも本がきっかけというだけあり、絵本の楽しさについて書いてありました。
大切なのは、子供は”お母さんが絵本を読んでくれる時間”が好きということ。お母さんが「この本面白いな」と思って面白そうに読んでいれば、子どもにもその気持ちが伝わるから、自分の好きな絵本を読めばいい。これは目からウロコでした。
これまでは「子供にとってどの本が良いかな」という視点で絵本を選んでいましたが、「自分が読みたい絵本を選んでも良いんだ!」と気付かされました。

すべてのママに読んでほしい!

読んでみて、素直に「ああ、良い本だなぁ!」と感動した本でした。
「○歳までにこうすべき」とか「○○をすると○○な子になる!」みたいな本が多い中、「あなたはそのままでいいよ」と言ってくれる本です。おすすめです!

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