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居心地の良さは変わるのでは


行きつけの友人の美容室の場所がいろは横丁のすぐそばになり、本当に久しぶりにカフェの開拓をしてみた。

彷徨った結果入ったのは、キジトラ珈琲舎というカフェだ。創業は10年ほどらしい。存在は知っていたけれど入った事がない。

大きく期待を裏切った。
いい意味で。

大好きな(良い意味で)古びれた雰囲気と少し空気の色がくすんだ店内に、キッチンからファンの部分がキツくなってるのか、キーキーと音を立てている換気扇と、そこからはかけ離れたセンスの良いクラシック音楽、からのJAZZ。
積み上げられたレコードや本の山から覗く店内の雰囲気はとても最高な眺めだ。

めっちゃ長居できそう。

実は私は昔はJAZZもクラシックも好きではなかった。というか、音楽が好き、と言っておきながら、好きなジャンルも答えられなかったし、音というものは全て一色単に捉えていたように思う。その間違いに気がついたのはここ最近だ。先入観で聴かなかった音楽、例えば私には合わなそう、とか好きじゃなさそう、などそういった理由だと思う。

誰かと共有したくて、仲良くなりたいと思う時人は初めて変わろうとするんだ。映画や音楽を、なんとなく、ではなく調べて聴いたのも初めてだったのだが、モテたいからギター始めるぜ、とおんなじできっかけは不純であっても案外聴き始めると何故か心に響き、しっかりと根付いていくものだ。少し難しいと思っていたJAZZもクラッシックも熱く胸を焦がしたり、癒したりする。音楽っていいなあと最近すごく感じる。

誰かを変えることのできる音楽って素敵だなあと思う。これからはなんとなく、ではなくしっかり耳を傾けたいな、と思う。

久しぶりにカフェを開拓した日、同時に自分の好きな事が少しずつ変わってきている事を実感した、居場所や居心地の良さなども。


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