健康的にやせたい人は糖質制限ではなく〇〇と〇〇を控えよう~むしろ糖質こそ積極的に摂取すべし~
今回は「ただやせれば良い」という方ではなく、「健康を害さずにやせたい!」という方に向けた記事です。
糖質制限は諸刃の剣
「糖質制限をしてやせたのはいいけど、体の調子がものすごく悪くなった」というダイエットによる健康障害で当院を受診される方がいます。まず知っていただきたいのは、健康を目的として体重を減らすときに、一番やってはいけないことが糖質制限です。
女性の場合、過剰な糖質制限をきっかけとして、ブレインフォグ、疲労感、風邪を引きやすい、冷え症、無月経、脱毛、肌荒れといった健康障害を引き起こす可能性があります。なぜ糖質制限でこのような健康障害を起こすのでしょうか?
まず、いつものエネルギー源である糖質を断たれた体が、低血糖を回復させるために筋肉や脂肪を砕いてエネルギー源として使うことになるからです。脂肪をエネルギー源とする過程において、酸化しやすい油(多価不飽和脂肪酸)が血液中に増加することで臓器に慢性炎症を起こし細胞機能が低下します。
そして、酸化油(多価不飽和脂肪酸)により体の代謝を司る甲状腺の機能が低下するため、疲労感、便秘、冷え症、脱毛、無月経、不安や抑うつといった健康障害を引き起こす可能性もあります。
こうして、ダイエットや健康のためにと思って糖質制限を続けていると、短期的にはやせるかもしれませんが、中長期的には不健康になります。
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