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ファンクショナルピラミッドとは? -エピソード2-

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コンディショニングをしていく上で、ファンクショナルピラミッドが基準となってきます。
みなさんは【パフォーマンスピラミッド】はご存知でしょうか。元々は、階層的に指向された企業経営に向けて目標を達成するためのプロセスモデルです。この概念は1991年にRichard L. LynchとKelvin F. Crossによって一般に紹介されました。

フィットネスのパフォーマンスピラミッド

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パフォーマンスピラミッドは、動作や動作パターンイメージし、理解するために作成された略図である。このピラミッドは、異なる3つの長方形で成り立っており、1つの長方形の上に別の長方形が構築され、各長方形が特定の動作タイプを表している。優良なピラミッドは、常に底部から構築され、徐々に大きさが小さくなる形、つまり底部が広く、最上部が小さい形になる必要がある。
引用文献  「MOVEMENT」(2014) 著グレイクック

このパフォーマンスピラミッドをもとに、【ファンクショナルピラミッド】を構築しました。

ファンクショナルピラミッド

パフォーマンスピラミッド.002

”FUNCTIONAL(ファンクショナル)=機能的な”という意味を持ち、目標達成するには、ただトレーニングをするのではなく、本来持っている機能的な身体を身につけることを考慮して、メニューを構築していく必要があります。
これら全てのカテゴリで、ファンクショナルトレーニングの原理原則に基づき実施していきます。

【ムーブメント】

パフォーマンスピラミッド.003

基礎である【MOVEMENT】をなくして身体の向上はありません。パフォーマンスや体力に関係なく、スクワットやランジなどの基本的動作パターンを表しております。ここでは“動作の質”にだけ焦点を当てています。

1. フレキシビリティ/柔軟性
カラダが硬いのは、そもそも軟部組織(筋肉など)に問題があるのか、それとも関節がスムーズでないのか
2. 呼吸
横隔膜呼吸ができているのか
3. フォームーブメンツ
4つの動作パターンがそれぞれ正しく動けているのか
・UPPER BODY / PUSH(上半身 / 押す)
・UPPER BODY / PULL(上半身 / 引く)
・LOWER BODY / PUSH(下半身 / 押す)
・LOWER BODY / PULL(下半身 / 引く)

この3つをベースに実施し、クリアすれば次のステップへ移行していき、基本的な動きの習得を行います。ファンクショナルトレーニング の原理原則に基づき実施していきます。
PLSでは、次のカテゴリ【パフォーマンス】に移行するためには、コンディショニングメディカルチェックにて一定の基準を設けたテストをクリアする必要があります。

【パフォーマンスメディカルチェック】
・カウンセリング
・目標確認
・呼吸テスト
・足関節テスト
・FMS(機能的動作パターンのテスト)
・動作分析(FMSで動作不良だったテストの原因探し)
・SFMA(痛みがある人に対して実施する動作に基づく診断システム)

ゴルフ専門チャンネル”varigol“さんにパフォーマンスメディカルチェックの一部を紹介していただいております。

【パフォーマンス】

パフォーマンスピラミッド.004

身体の基本動作を習得すれば、いよいよ【パフォーマンス】です。動作の効率を高めていきます。ここでの効率とは“パワー”あるいは“神経筋効率”を意味します。
ストレングスにより最大筋力を伸ばしたり、プライオやSAQ、持久力トレーニングにより基礎身体機能を向上させることによりパワーを向上させることができます。(PLSでは、カイザーフィットネス社のファンクショナルトレーナーがあり、パワー向上種目のワークアウトも可能です)

PLSパフォーマンステストを実施しています。

PLSパフォーマンステスト】目標により選択的に実施します。
・アッパー&ローワーボディ ファンクショナルパワーテスト
ファンクショナルトレーナーによる、フォームーブメンツそれぞれのパワーテスト(オーバーヘッドプレス/シーテッドロウ/ジャンプスクワット/デッドリフト)
・アッパーボディ パワーテスト
プッシュアップ/チンニングのパワー測定
・アッパー&ローワーボディ ストレングステスト
ベンチプレス/BOR/スクワット/デッドリフトの最大筋力測定
クラウスウェーバーテスト
体幹機能テスト
・片足バランステスト
FMSキットを使用
・プライオメトリクステスト
など

また、パフォーマンステストの成績を気にしすぎて、パワー過剰のパフォーマンスピラミッドになってしまう可能性もあるので、定期的にコンディショニングメディカルチェックを実施し、現状の身体をチェックします。

【スキル】

パフォーマンスピラミッド.005

ここでのスキルとは、専門的な技術練習のことです。

コンディショニングジムでのファンクショナルピラミッドの活用法


コンディショニングジムでできることは、【ムーブメント】で身体の土台を作り、【パフォーマンス】で必要な筋力を強化していくことがメインとなります。
専門的なスキルをお持ちであれば、【スキル】指導もできます。
私は、元々野球専門トレーナーとして活動しており、野球専門の専修学校「関西メディカルスポーツ学院」を卒業しております。野球の専門スキルを学んでいるので投球指導や打撃指導、野球選手に必要なセルフケアのコーチングも行うことができます。

コンディショニングのコーチング例

一般の方を例に挙げると?
現状:30代女性/OL
目標:スタイルをよくしたい
【ムーブメント】身体の柔軟性をチェックし、身体の歪みをチェック。骨盤が歪んでいるのであればリアラインコアを使い骨盤矯正を実施。必要に応じて筋肉のコリをトリガーポイントマッサージで取り除く
【パフォーマンス】基礎代謝を上げるために、下半身を中心に筋肉量を増やしていく。
【スキル】歩き方の指導
スポーツ選手を例に挙げると?
現状:野球/ピッチャー
目標:速い球を投げたい
【ムーブメント】速い球でも身体が順応できるように、身体機能チェックを行い、改善する。また正しい身体の使い方を学習する。
【パフォーマンス】体が踏ん張れるように下半身のストレングス、身体のキレを出すプライオメトリクスなど。
【スキル】投球練習で強い球を投げる。

まとめ

今回運動に特化して書きましたが、腰痛や肩こりなどの身体の痛みの原因も、このファンクショナルピラミッドが関係しています。
土台となるムーブメントがしっかりしていないために、身体の歪みを引き起こしてしまっています。これはまた別の記事で投稿します。

ムーブメントがしっかりできていたら、理想のカラダを手に入れられるのか
ムーブメントができていたら、スキルがアップするのか

それだけでは【パーフォーマンス】が抜けているので不十分です。

スキル

パフォーマンス

ムーブメント

このようにムーブメントができたらパフォーマンスといったように、土台ができたら次のステップに進みましょう。
また、パフォーマンスが下がったら一度ムーブメントを見直しましょう。
必ず目標、目的に応じたトレーニングをファンクショナルピラミッドを用いて行いましょう!

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