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たなしー、キタ!! その弐

その壱は、こちら

noteでアカウントを作成し、さあ書くぞという段階にやってきた。
以前からちょこちょこと書き溜めてあったネタを前に、どれにしようかと考える。

結局書き始めたのは、一番「引っ張られる」感じのするネタ。
当初は学生時代のある思い出、ほぼノンフィクション、だったのだが、途中で表現のつり合いがとれるように大きく直した後、それは詩となっていた。

「事実は小説より奇なり」が信条の自分が、詩をつくるとは思わなかった。
転がるボールを追いかけていたら、気づけば見知らぬ風景の中にいたような心許なさを覚え、まず誰かに読んでほしいと切実に思った。

その時、ふと以前読んだこちらの本のある一節を思い出した。

たった一人で熱狂せよ

「たなしー、キタ!!」ミーティング中にそう発表(?)した時の愛ちゃんは、確かに「一人で熱狂」してたような気がする。
そう思って、引っ張り出してきてもう一度その節を読み直した。

僕はプレゼンの際、何とか相手を説得しようとしている人には疑ってかかります。プレゼンで勝ちたいとか、自分を認めさせたいという目先の評価を求めている可能性があるからです。一方、本気で熱狂している人は、自分のアイディアに夢中なので、人がどう思おうと気にしていないことさえあります。

1つのテーマに対して見城 徹さんと藤田 晋さんの2人がそれぞれ書いているこの本で、こちらは藤田 晋さんの書いた部分。「一人で熱狂」している人を客観的に記述したこちらと、あの時の愛ちゃんは確かに重なった。
大好きなラブライブ!について語る時位の勢いで熱く語った愛ちゃんは、当事者の私がビックリして引く寸前だったのを、気にも留めていなかった。

最初に読んでもらう人、は愛ちゃんにお願いしよう。
そう思い、彼女に連絡をとった。

会う場所は、二転三転して結局こちら
予約の時に由香子さんから「何かお祝いですか?」と聞かれて、「いえ違うんです」と答えながら、言われるとお祝いな気もしてくる。

食事のあと、愛ちゃんに読んでもらって感想を聞いた。
具体的な内容はここではあえて書かないけれど、自分の思っている事と受け取り方が大きく違っていて、正反対の部分さえあった。

自分の思っている事と他人の受け取り方は違うんだなぁという、つくる人にとってはたぶんスタートラインとなることを、けれどとても幸せな気分で受け取った。

やっぱり愛ちゃんにお願いしてよかった。
その幸福な気分のまま、家路についた。

※ 愛ちゃんに最初に読んでもらった「詩」は、こちら

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