大野瑞絵

生まれ育ちは牛込。動物のことを考えています。twitterはこちら→ https://…

大野瑞絵

生まれ育ちは牛込。動物のことを考えています。twitterはこちら→ https://twitter.com/shima_risu

最近の記事

「いきもの賞玩」皇室の動物たち

皇居東御苑にある「皇居三の丸尚蔵館」は皇室がもっているさまざまな美術品などが収蔵、展示されている美術館。現在開催中の「いきもの賞玩」を見てきました。 平安時代の白氏文集から現代の外国からの贈り物までいろいろなものが見られました。小動物たち、かわいかったな。 《白鼠置物》(中川寿雄)は象牙のねずみ(しっぽは別材だそう)。大きさ的には小さいラットといったところ。大黒天のお使いですね。縁起がいいです。 《兎》(杉田禾堂、工芸成形社)は白銅の鋳造。毛づくろいをしているうさぎ、ま

    • どこに行っちゃったんだろう私の新大久保

      ラテ欄を眺めてたら、今夜のアド街(テレビ東京「出没!アド街ック天国」)は新大久保特集なんだと書いてあった。 新大久保か。私の知ってる新大久保はどこに行ってしまったんだろうな、と思ったりする。時代の流れだし、別に今の新大久保を否定したいわけでもない。 通っていた中学から一番近い駅が新大久保だったこともあって(区立中学なのでクラスメイトが住んでいるのもたいていは中学からそんなに遠いところではない)、20代前半の頃には中学時代の友達や地元の友達と会うのが新大久保だったことがよく

      • 思い出のメロンジュース

        このあいだラジオを聴いてたらバナナジュースの話が出ていて、なつかしいジュースのことを考えました。 今じゃ信じられないですが伊勢丹新宿は昔は庶民的なデパートだったんです。新宿東口には三越と伊勢丹があり、どちらかというと、裕福なご家庭は三越百貨店に、庶民は伊勢丹デパートに行っていた、という印象があります(違うおうちがあったらごめんなさいね)。うちはもちろん伊勢丹でしたよ。庶民ですから。 親が買い物をしている間は6階おもちゃ売り場に放牧されていたり、マネキンの足元に座り込んで待

        • エスカレーターとエレベーター解決したりしなかったり

          エスカレーターやエレベーターってありがたいですよね。駅で階段とエスカレーターがあったら確実にエスカレーターを選んでしまう。そうしてせっかくの運動の機会を逃してしまいます。 日本ではエスカレーターは1914年(大正3年)に初めて登場したんだそうです。1914年は、あのゴジラ音楽の伊福部昭さんやブギウギの笠置シヅ子さんが生まれた年です(ウィキペディアより)。そして電動式エレベーターは日本では1890年(明治23年)が初登場だそう。 ところで、「階段が動いているほう」がエスカレ

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          お寿司が食べられなくて残念だった話

          お寿司屋さんに行きました。夢の中で。 回転寿司ではないんだけど、各自テーブルで注文するようになっているリーズナブルそうなお店。ちょっと待ってから入ったような気がする。隣の席にはカップルが座ってた。 お茶はセルフで、別にお茶用のカウンターがあってそこでお茶を用意するの。ただそこは夢の中なのでわけがわからないことに、湯呑みじゃなくてお皿みたいなものでお茶を飲むようになっていた。 テーブルに戻って注文をするんだけど、今よくある自分のスマホで注文をするというタイプ。QRコードを

          お寿司が食べられなくて残念だった話

          うさぎにも会えた「犬派?猫派?」展

          28日、山種美術館で開催中の「【特別展】犬派?猫派?―俵屋宗達、竹内栖鳳、藤田嗣治から山口晃まで―」に行ってきました。7月7日までです。 この日は雨降りだった正直どうしたものかと思ったのだけれど、日付指定の前売りチケットを購入してしまったし(それも図録セット)、この日に行かないと行ける日がもうなさそうな感じだったので、「がんばれ自分。かわいこちゃんたちが待っている!」と自分を励ましながら行ってきました。そしてもちろん、行ってよかったのでした。 平日の雨降り、という状況なが

          うさぎにも会えた「犬派?猫派?」展

          「最後の晩餐で食べたいもの」は

          よく「最後の晩餐で食べたいものはなんですか」みたいな質問があるじゃないですか。 どういう状況でその「最後の晩餐」がやってくるのか知らないけど、なんか食欲なさそうな感じしますけどね。あと求めたところで食べられるのか、というのもありますが。神様ならなんでもかなえてくれるのかもしれません。 たぶん、高級な何か(銀座久兵衛のお寿司とか)か、思い出のなにか(おふくろの味的な)が多いのかもしれないですね。 高級で日常的に手が出せないものとか、現実的にもう食べることができないものなのか

          「最後の晩餐で食べたいもの」は

          卵は安いほうがいい…のかな?

          先日、映画『関心領域』を見てきました。無関心であることのおそろしさ、いや、無関心よりもおそろしい、見たくないものは存在しないことにできていることにゾッとするしかありませんでした。映画中でよくわからなかったことがあとになってわかったので、もう一度見たいような気もしますが、とにかく音響が人を不安にさせる映画で、もう一度見るのは勇気がいりそうです。 さて動物の話をします。 人類史上最悪の犯罪に関わる映画のお話の流れから動物の話にもってくるのは、一緒にするなと言われそうではあるので

          卵は安いほうがいい…のかな?

          ありがとう楽しかったよゴジラ-1.0

          6月20日、TOHOシネマズ日比谷で「ゴジラ-1.0」を見てきました。11月3日から始まった上映もこの日で終映(京都ではイベント的に7/11までやってるみたいです)。平日の8:50からという時間にも関わらず、けっこうお客さんが多かったですね。映画が終わると拍手が起き、「ありがとう!」という声も聞かれました。 アマゾンプライムビデオでも見られ、DVDもブルーレイも出ていて、7月にはwowowでもやるので、「見られなくなる」わけじゃないんですけど、「映画館に会いに行く」ことは当

          ありがとう楽しかったよゴジラ-1.0

          神棚がほしい話

          神棚がほしいんですよね。 特に特定の信仰をもっているわけではないですが、神社仏閣が好きです。 神様も仏様もいると思ってるので。心の中では。 いない、という人に対して「いや!いる!」と力説するつもりはないですけど。 かといって「うちの宗教いかがですか」は断固お断りしますけど。 「神様って本当にいるんだな」と思ったのは初めて伊勢神宮に行き、五十鈴川にかかる宇治橋を渡り、玉砂利を踏みしめながら歩いているときでした。内宮ですね。このときは観光気分でのお参りだったので、神様ウェルカ

          神棚がほしい話

          犬とうさぎは仲良くしたほうがいいですか?

          <紹介することのリスク、考えてるのかな> テレビやネットではわりとよく、うさぎ(などの小動物)と犬や猫が仲良くしているエピソードを見かけることがありますね。「ほっこり」なんていうほのぼのした見出しがついていたりします。捕食動物と被捕食動物が仲良くしているだなんてまるで絵本の世界のようでほほえましいですし、強い者と弱い者が共生している姿はまさに「平和」。……なのですが、やっぱりどうしてもハラハラします。 「うちはうまくいっている」というご家庭を頭ごなしに否定する気はないん

          犬とうさぎは仲良くしたほうがいいですか?

          もうひとつの「とんがり帽子」

          「とんがり帽子」は、1947年に発表されたずいぶん昔の歌なのですが、映画「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」ファンにはおなじみでしょう。発声OKの応援上映(ゴジラマイナスワンでは応援乗船と呼ばれている)では、当時、生まれていない人たちばかりだっただろうと思われますが、一緒に歌う人もけっこういたりしましたね(私もそのひとりでしたが)。 映画の中ではラジオから聴こえてきます。そこでは一部しか流れないのですが(そのあと銀座がどえらいことになる)、とても切ない歌なんですよね。「鐘の鳴

          もうひとつの「とんがり帽子」

          給食は校長室で

          今朝新聞に載ってた記事を見て、小学生の頃のことを思い出した。 記事は、新一年生が学校給食になじめるか(好き嫌い、食べるのが遅い)、家庭でどんな準備ができるのか、というお話。 小学校低学年の頃、私は給食を食べるのがとても遅い子どもだった。 給食のあと掃除の時間になって、机を後ろに下げるときになっても食べ終わらないような子どもだったんである。 教員側からすれば、集団行動(この場合だとみんな一斉に給食を食べ終わって掃除の時間になる)を乱す児童がいるのは困ったものだったんだろうな

          給食は校長室で

          和解への道8~らっきょ編~

          先日ラジオを聴いていたとき、らっきょの話を耳にしました。そして思い出しました。私が和解できていないもののひとつにらっきょ(カレーに添えられているらっきょの甘酢漬け)があったことを。 いったいいつかららっきょの甘酢漬けが苦手だったのか思い出すことはできません。気がつけば避けて通るようになっていました。別の容器に入っているタイプの提供方法なら(たとえば吉野家の紅生姜みたいなやつね)最初から取らなきゃいいんですが、最初からお皿に乗ってることもよくあります。気のおけない友人などと一

          和解への道8~らっきょ編~

          小料理屋の女将とワケアリ板さん

          なりたいもの、っておそらく誰しもある(あった)んじゃないかと思います。子どもの頃になりたかったものが、大人になるにつれなれるわけないじゃんと諦めるなんてこともよくありそうだし、まっすぐがんばってそれになった人も多いだろうし、大人になって急になりたいものができてがんばってそれになることができた、という方たちもいるでしょうね。 そういう、なんというかちゃんとした「なりたいもの」ではなくて、別に本当になりたいわけではなかったり、なれるわけではないし、なろうという努力をするつもりも

          小料理屋の女将とワケアリ板さん

          「餌をやる」って言っちゃダメですか?

          ペットにまつわる言葉もずいぶん変化してきましたね。より「家族感」が強くなるのはいいことだなと思う一方で、それによる弊害ってないのかしら、とも思ったり。 <餌をやる/ごはんをあげる> ペットと飼い主との関係性が変化していくにつれ、その界隈で使われる言葉も変わっていきますね。 原稿に、ペットにごはんをあげることについて書くときは「食事を与える」、あるいはその書籍や雑誌の購読対象によっては「食事をあげる」「ごはんをあげる」と書くことが多いかなと思います。 ふりかえると、19

          「餌をやる」って言っちゃダメですか?