大野瑞絵

生まれ育ちは牛込。動物ライターをしています。twitterはこちら→ https://…

大野瑞絵

生まれ育ちは牛込。動物ライターをしています。twitterはこちら→ https://twitter.com/shima_risu

最近の記事

給食は校長室で

今朝新聞に載ってた記事を見て、小学生の頃のことを思い出した。 記事は、新一年生が学校給食になじめるか(好き嫌い、食べるのが遅い)、家庭でどんな準備ができるのか、というお話。 小学校低学年の頃、私は給食を食べるのがとても遅い子どもだった。 給食のあと掃除の時間になって、机を後ろに下げるときになっても食べ終わらないような子どもだったんである。 教員側からすれば、集団行動(この場合だとみんな一斉に給食を食べ終わって掃除の時間になる)を乱す児童がいるのは困ったものだったんだろうな

    • 和解への道8~らっきょ編~

      先日ラジオを聴いていたとき、らっきょの話を耳にしました。そして思い出しました。私が和解できていないもののひとつにらっきょ(カレーに添えられているらっきょの甘酢漬け)があったことを。 いったいいつかららっきょの甘酢漬けが苦手だったのか思い出すことはできません。気がつけば避けて通るようになっていました。別の容器に入っているタイプの提供方法なら(たとえば吉野家の紅生姜みたいなやつね)最初から取らなきゃいいんですが、最初からお皿に乗ってることもよくあります。気のおけない友人などと一

      • 小料理屋の女将とワケアリ板さん

        なりたいもの、っておそらく誰しもある(あった)んじゃないかと思います。子どもの頃になりたかったものが、大人になるにつれなれるわけないじゃんと諦めるなんてこともよくありそうだし、まっすぐがんばってそれになった人も多いだろうし、大人になって急になりたいものができてがんばってそれになることができた、という方たちもいるでしょうね。 そういう、なんというかちゃんとした「なりたいもの」ではなくて、別に本当になりたいわけではなかったり、なれるわけではないし、なろうという努力をするつもりも

        • 「餌をやる」って言っちゃダメですか?

          ペットにまつわる言葉もずいぶん変化してきましたね。より「家族感」が強くなるのはいいことだなと思う一方で、それによる弊害ってないのかしら、とも思ったり。 <餌をやる/ごはんをあげる> ペットと飼い主との関係性が変化していくにつれ、その界隈で使われる言葉も変わっていきますね。 原稿に、ペットにごはんをあげることについて書くときは「食事を与える」、あるいはその書籍や雑誌の購読対象によっては「食事をあげる」「ごはんをあげる」と書くことが多いかなと思います。 ふりかえると、19

        給食は校長室で

          和解への道7~鮭の皮編

          鮭の皮って食べます? 長いことあれは「食べないもの」というかもう「捨てるところ」といったほうが正しいけど、私にとってはいらないところでした。だって、皮だし、身じゃないし。そもそも魚の皮は食べたくないので、誰も見てなかったら鯖味噌の鯖の皮はこそげたいし、キンメの煮物の皮もこそげたいです。 「猫またぎ」という言葉がありますね。お魚好きな猫すら避けるほどまずい魚、というような意味と、あまりにもきれいに食べて骨しか残っていないので猫が寄り付かない、というような意味のふたつがあるか

          和解への道7~鮭の皮編

          和解への道6~マシュマロ編~

          先日映画を見ていたときに出てきた食べ物を見て、まだ和解できていない食べ物があったことを思い出しました。それはマシュマロ。映画の中に、マシュマロを焼いて食べるところが出てきたのでした。 マシュマロを焼くのって、なんかボーイスカウト感があって楽しそうだなあ、とは思うんです。 でも、マシュマロのおいしいところを、いまだ見つけられていない。 ゴースト・バスターズのマシュマロマンは好きなんですけどね。 そもそもマシュマロって何なんだ? Wikipediaによると原料は「砂糖、卵白

          和解への道6~マシュマロ編~

          居酒屋にいる子どもの向こうにいるもうひとりの子ども

          居酒屋に小さいお子さんが来ているのってどう思いますか。正直なところ私は、「うーん」と思ってしまう側の人間です。酔っぱらって判断力が減少しつつある大人たち、タバコを吸う大人たち(まあ最近は飲み屋でも禁煙が多いが)、居酒屋は大人の場所であって、子どもがいる場所じゃないと思うんですよね。住み分けってあるじゃないですか。 子どもがいる親は居酒屋に行ってはいけない、とは思わないんですけど、子どもを連れて行く場所じゃあないんじゃないでしょうか、と。子どもと行くなら「子どもと一緒」と住み

          居酒屋にいる子どもの向こうにいるもうひとりの子ども

          「動物好き」と「動物好き」のマッチング

          自己紹介やプロフィールに「動物好き」って書いてあると受けがいいじゃないですか? 男女問わず優しそうな印象があるんでしょうね。 私はやったことないんですが、マッチングアプリや婚活アプリの自己紹介欄に「動物好き」って書いている人って多そうな気がします。 でも「動物好き」ってなかなかどうも難しいですよね。「動物好き」の守備範囲はあまりにも広く、そして「動物好き」の種類によってはまったく相容れません。 たとえばこれが「ラーメン好き」だったとしたら、たとえ片方の「ラーメン好き」が

          「動物好き」と「動物好き」のマッチング

          和解への道5~うなぎ編

          前回のお話 うさぎが好きなもんで「うなぎ」という文字を見ると一瞬、空目しちゃったりします。特にカタカナで書いてあるとね。「ウサギ」「ウナギ」小さい縦棒1本の違いでしかないのに、向ける気持ちは大違いです。 土用の丑の日になると吹き荒れるうなぎ旋風。 つらいのよ…。 うなぎそのものの味が嫌いなわけではないんです。うなぎの白焼きにわさびを添えて…なんてのは食べられます。 ダメなのは蒲焼き。それもあのタレ。あのにおい。 好きな人にとっては、ものすごく食欲をそそるにおいなんでし

          和解への道5~うなぎ編

          和解への道4~レバー編~

          前回のお話 レバーのお話です。 牡蠣と同じで、レバーも、生は好きなのに火が通ってるのは嫌いで。子どもの頃、外食の選択肢のひとつに焼肉があり、レバ刺しやユッケ刺しを好んで食しておりました。 しかしよく考えると、たぶんまだ小学生だったりしたと思うんだけど、そういう子どもに生牡蠣とかレバ刺しとかユッケ刺しを食べさせるって、適切だったんでしょうかね。 それはともかくとして、レバ刺しは好きなんだけど、レバニラ炒めのレバーとか、焼き鳥のレバーとかは大嫌いで。味も舌触りも嫌。レバニ

          和解への道4~レバー編~

          和解への道3~牡蠣編~

          前回のおはなし さて、牡蠣のお話。 牡蠣は子どもの頃から好きでした。ただし生牡蠣に限る、んですが。家族と買い物に出たときに、帰りに生牡蠣スタンドに寄ったりすることがときどきあって、それからずっと生牡蠣は大好きなんですよね。 なのになぜ火が通ったとたんに、嫌いな味わいに変わってしまうのか。焼いたり揚げたりした牡蠣は大っ嫌いな人生を送っておりました。なんだろう、パサパサ感なのかなんなのか、生牡蠣以外とは距離を置いて生きてきました。 大人になったある日のこと、知人が居酒屋に

          和解への道3~牡蠣編~

          和解への道2~しいたけ編~

          前回のおはなし さて、しいたけです。 私、しいたけ以外のきのこは好きなんです。「食べられる」じゃなくて「好き」なんです。毎日のようになにかしらのきのこ(しいたけ以外の!)は食べています。といってもまあ近所のスーパーで安く買えるものなんで、しめじか、まいたけか、えのきか、エリンギですが。彼らのことは本当に好きなの。マッシュルームも大きよ。松茸は食べられるけど本当の魅力にはまだ気がついていないのかも(松茸とまいたけだったらまいたけを選びます)。 なのになぜ、同じ「きのこ」な

          和解への道2~しいたけ編~

          和解への道1~グリーンピース編~

          嫌いな食べ物、ありますか? ざっくりとした分類でなら、私は嫌いな食べ物はありません。野菜も、肉も魚も好きだし、辛いものも甘いものも好きです。ゲテモノ系は別の話ね。 ただ、食材単位だと嫌いな食べ物もちょっとあります。とはいえ、たとえばねぎや玉ねぎのように随所に登場するようなもので嫌いな食べ物はないので、日常的には困らないです。 アレルギーも幸いなことにありません(今後のことはわかりません)。子どもの頃はコハダを食べるとじんましんが出ることがあったのですが、好きなので気にしな

          和解への道1~グリーンピース編~

          「同行避難」と「同伴避難」と「同室避難」

          <推奨されている同行避難>災害があると、ペットを避難所に連れていけなかった(連れていかなかった)、という話がよく聞かれます。そのため結果的に飼い主さんが亡くなられた、という悲しいニュースもありました。 環境省ではペット同行避難を推奨しています。環境省の「人とペットの災害対策ガイドライン」の「なぜ、同行避難が必要なのか?」では、「ペットと同行避難をすることは、動物愛護の観点のみならず、飼い主である被災者の心のケアの観点からも重要である」としています。 東日本大震災では「放

          「同行避難」と「同伴避難」と「同室避難」

          スタバがこわい

          「スタバがこわい」といっても、スタバに行っていやな思いをしたとかそういう話ではありません。スタバをディスりたいわけでもありません。むしろおそれおおいです。 私はスターバックスコーヒーに入るのがこわいです。ひとりでお店に入るのがこわい、ということではありません。ひとりで行動することになんのためらいもないんです。 でも、スタバというところではどうしたらいいのかよくわかんないんですよ。アイスコーヒーが飲みたくても「アイスコーヒー」じゃなくてなんかオシャレな名前がついてるんでしょ

          スタバがこわい

          動物飼育情報取扱業の創設を~要件は命への覚悟

          <はじめに>数年前に、blogに載せようと思っていた記事がありました。ハムスター虐待の動画がYouTubeに挙げられて騒ぎになっていた頃に書きかけていたんだったかと思います。2019年ですかね。けっこう前ですね。その頃に動物関係の知人が「そもそも動画配信で収入を得ているんだから『業』だよね」と話していたのがきっかけで考えたことです。 それは「動物飼育情報取扱業」を創設しよう!という、まあ、半分冗談ですがけっこう真剣でもある提案で。 ただ、「自分はどうなのか」とか「本を制

          動物飼育情報取扱業の創設を~要件は命への覚悟