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2020年4月の記事一覧
頼まれてもないのに。その6(花と三日坊主)
チューリップが好きです。特に赤いの。
ぷくりと、しかし凛と天に向かって形づくられた赤い花びらの重なりが、素朴で簡潔で、楽器でいえばカスタネットのような万人受けのわかりやすさに秘められた奥深さというか。赤と緑のクレヨンさえあれば幼児にも簡単に描けてしまうこの花を、これまでに一体何十本、何百本、画用紙に描いては置き捨ててきたものか。
今年もまた誰か心ある方が植えて育ててくれた道端のチューリップに目
頼まれてもないのに。その5(おこもりクラシック)
一週すっとばすところでした。
いろいろと思うところがありkindleを買いましてね、kindle unlimitedという定額サービスにも加入しましたんで今週は本の話でいこうと思ったんですけど、こんなご時世でしょ、無自覚のうちに軽く弱ってたみたいで全然本読む心境になれず、気がつけば西原理恵子の画力対決ばっかり読んでたという(いやいや、それもけっこうな活字量だと思うぞ……)。来週までに気持ちの立て
頼まれてもないのに。その4(体育が絶望的に苦手だった話)
子どもにとって「運動ができない」というのは、実は「勉強ができない」よりも切実な悩みなのではないかと思う。
なぜかというと勉強ができなくても友達の足はひっぱらないが、運動ができないと友達の足をひっぱることがあるからだ。
たとえば、ドッジボール。開始早々ぶつけられ外野に追いやられる。気の利いた子なんかは、外野と内野で挟み撃ち、などという高度な援護射撃を仕掛けてはゲーム展開に花を添えるのだけれど、こ
頼まれてもないのに。その3(『巻き毛のリケ』の思い出)
先日『読書する人だけがたどり着ける場所』(齋藤孝 SB新書 2019)を読みまして、人格を深める効能としての読書について、ありきたりながら思いを巡らせたわけです。
人格の深み、それは実際に会話を重ねるとわかります。前提として知識があることも大事なのですが、必然性を伴った会話の広がり(支離滅裂だったり自分の話ばかりなのはだめです)があるか、既存の知識体系が新たな知見によって揺さぶられるのをむしろ楽