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頼まれてもないのに。その5(おこもりクラシック)


一週すっとばすところでした。

いろいろと思うところがありkindleを買いましてね、kindle unlimitedという定額サービスにも加入しましたんで今週は本の話でいこうと思ったんですけど、こんなご時世でしょ、無自覚のうちに軽く弱ってたみたいで全然本読む心境になれず、気がつけば西原理恵子の画力対決ばっかり読んでたという(いやいや、それもけっこうな活字量だと思うぞ……)。来週までに気持ちの立て直しを図りたいものです。

で、それこそ誰にも頼まれてもないんだから一週飛ばせばいいんですけれども、こういうのは自分の気持ちの問題なので、一週飛ばすともうそのままずるずると書けなくなるんですよね。さてどうするよ。

クラシック音楽の話をしよう(唐突)。

頼まれてもないのに。その3(『巻き毛のリケ』の思い出)の冒頭で触れた『読書する人だけがたどり着ける場所』って本があるんですけれども、その中に「著者月間をつくろう」という提案がありまして、つまり、毎月一人ずつ特定の作家を設定してどっぷり読んでいこうという提案なんですが、それをクラシック音楽にも適用させたら楽しいんじゃないか、って思ったんですね。

で、折しも良い時代、私たちには今「サブスクリプション」という素敵なサービスが与えられております。手持ちのデバイスの都合上、私はApple Musicを利用しているんですが、サブスクリプションってクラシック音楽の宝庫なんですね。月々定額支払うだけであの曲にもこの曲にもアクセスできるってのはクラシック音楽にはまっていた若き頃には考えられなかったことです。今の若者はいいなぁ。

でね、さてじゃあ今月は誰月間にしようかと思案していたところ、日曜9時からのEテレで、サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲なるものが流れてきましてね。即決。

サン=サーンスって誰?という方でも「白鳥」のメロディーを聴けば「ああ、あの曲ね!」とほとんどの方が分かってくれるのではないかという、実はこっそりと有名な作曲家です。ちなみに「白鳥」を思い出して歌ってもらうと、いやそれ「タイスの瞑想曲」だよってことがちょくちょくあるよね(え、ないっすか?)

それはさておき。サン=サーンスといえば白鳥、白鳥といえば「動物の謝肉祭」です。これをフルで聴いている人はそれほどいないと思われます。フルで聴きます。

感想:白鳥はいい曲だなあ。泥中の蓮とでもいいましょうか。あ、ハリー・ポッターみたいな曲も入ってるから一度聞いてみるがいいよ。

…………えっと。そういうことじゃないんだ。違うんだ。もうちょっと他のものを探しましょう。

見つけた。交響曲第三番。それとヴァイオリン協奏曲集。結論から言うと、これらは最高に私好みでよかったです。そうそう、こういうのを聴きたかったのね。ほどよくメロディアスでほどよく遊びごころもあって、強すぎず優しすぎず、耳にも精神にも心地よい。

これなら来週は本の話書けそうな気がします。

今週試してみて思いました。サブスクリプションを活用しての「○○月間(クラシック音楽の場合は○○週間のほうがいいかも)」は音楽の好みと知識の幅を広げるのにおすすめです。あ、でもバルトーク週間とかストラヴィンスキー週間とかショスタコーヴィチ週間とかはこの時期はあまりお勧めしないです(※そのチョイスをあえてする人は絶対分かってやってるけどね……)。お試しするならショパンとかメンデルスゾーンとかヴィヴァルディとか、そのあたりの作曲家がよいと思います。




武者修行中です。皆様に面白く読んでいただけるような読み物をめざしてがんばります。