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文学フリマ東京38はじめての出店レポ②Indesignを使った原稿の作り方備忘録

前回▽

Indesignについて調べてもよく分からなくて自力で解決した部分を中心に書いていきます。


①ドキュメント作成、設定

まず、文章を用意します。

今回はnoteに連載している日記のまとめ本だったので、noteからそのまま引っ張ってきました。

Wordだと誤字脱字のチェックが入るので(正確さはともかく)校正も同時にできます。

そして、Indesignでファイルを新規作成します。

新規>ドキュメント
サイズももちろん、綴じ方の方向を気を付けてください。

本のサイズは決めてから原稿作成にとりかかるといいです。今回は本のサイズを途中で変更したら改行位置や画像の配置などいちからやり直すはめになり苦労しました。

次にレイアウトグリッドについては、本によって以下の通り設定しました。

B6サイズ 日記本『炭酸がどうしても苦手で。』
A6サイズ『東京が好きだった』

設定は人それぞれみたいで、自分が持っている同人誌を定規で測ってみたりツイッターで調べたりして参考にさせていただきました。

余裕があれば見本など買ってみると分かりやすいと思います。↓

文字サイズについては、以下の記事に文字サイズの比較表が載っていて参考になりました。

あとは無料のIndesign用テンプレートなど配布されている方がいたりするので調べてみるといいかもしれません。

②親ページ設定

ドキュメントを作ることが出来たら、親ページを設定します。(親ページについてはたぶん調べたら出てきます)
親ページのところで右クリックすると新規親ページで増やせます。

日記本はこんな感じで本文のページ・タイトルページ・奥付・画像ページの4種類作りました。
それぞれ名前を付けると分かりやすいです。
本文のページ
タイトルページ
奥付ページ
画像ページ(このテンプレートから編集して使います↓)
↑こんな感じで。

親ページを選択した状態で編集し、タイトルや奥付を入力します。

親ページを本ページに適用させるときは、右側のページ一覧の適用させたいページを右クリック>親ページを適用 でできます。

③本文を流し込む

本文をコピーしてきます。

全選択してコピー
Indesignに戻る(選択しているのはタイトルページを作ったあと次の本文ページ)
縦組みグリッドツールを選択
原稿マスをドラッグ操作で全部選択する
青い枠線が表示される
縦組み文字ツールを選択

縦組み文字ツールで青い原稿マスをクリックすると、文字を入力できるようになるので、先ほどコピーした本文をペーストします。

まだ1ページ分しか貼り付けられていませんが慌てず……。
2ページ目を作成します。
流し込んだ1ページ目の左下にある赤い十字マークをクリックします。
2ページ目の右上の角(目印として矢印を描きました)を、Shiftキーを押しながらクリックします。枠はあとで調整可能なので、ピッタリ角に合わなくても大丈夫。
流し込みが完了しました。Shiftキーを押さないと2ページ目にしか流し込めません。

コツはShiftキーを押しながら2ページ目の角をクリックすることです。本文が長いと流し込みに時間がかかりますが気長に待ちましょう。

④段落設定

ここが一番難しかった……。いろいろ方法があるみたいなので以下は自己流です。
書式>段落スタイルを開きます。

書式>段落スタイル
基本段落をクリック

ここで段落の設定などができます。
本文をCtrl+Aで全選択してから段落スタイル(ここでは[基本段落])をクリックすると設定が適用されます。範囲別にスタイルを分けたい場合はスタイルを複数作成して、範囲別にスタイルを適用させるとできると思います。

まずは自動縦中横設定。(数字や欧文を回転させる)

今回は2字までにしました。
ビフォー(数字が横になっている)
アフター(数字が縦になっている)

そして文字組版設定。これはイマイチよく分かりませんでしたので、適当です。
1字下げと入っているものを選択すると字下げが自動でできます。(これを知らなくて手作業で字下げしていたorz)
行末の句読点の処理などが設定できる?っぽいのですが違いがよく分からず……。

あと、本文中の欧文を縦向きにさせたい場合(例の画像だと『iPhone』の文字が横向きになってしまっている)、本文を全選択した状態で
書式>段落>右上の三本線>縦組み中の欧文回転
をクリックすると、欧文回転ができます。

ビフォー
アフター

⑤本文の微調整

私の日記は本文の合間合間に『◇◇◇』という文字列を入れているのですが、これが中央揃えになっていないので、一括で中央揃えにしていきます。
Ctrl+Fで検索と置換>検索文字列と置換文字列に『◇◇◇』を入力、置換方式:のT🔍マークからインデントとスペース>揃えを中央揃えに設定。
すべて置換を押すと、すべての『◇◇◇』が中央揃えになります。

本文を見ると『◇◇◇』が中央揃えになっているのがわかります。

改ページの不自然なところは改行などで整えていきます。(あんまり改行で整えたくないし急遽画像などが入ったとき調整しなおしが大変になるのでもっといい方法があると思うんだけどちょっとよく分かりませんでした……)

ビフォー
アフター

画像は、カラーで貼り付けてグレースケールで出力する方法がおそらくなさそうだったので、事前に画像をグレースケールに編集してから貼り付けました。

こんな感じ……? です。あとタイトル・奥付のページ追加や編集も忘れずに!(奥付の出版日を『〇月〇日』にしていたらあわやそのまま入稿するところでした。私はイベントで頒布する日に設定しましたので事前にイベント日が分かっている場合はその日をあらかじめ入力しておくといいです)

ファイル>出力 でPDF出力できます。あとは印刷所さんのホームページなどしっかり読んで、入稿方法に合わせて入稿します。

私は『ちょ古っ都製本工房』様を利用しました。

便利なサイト

・小説ページ数カウンター
原稿がまだ未完成の状態で本の注文料金を知りたいときにページ数を計算するために利用しました。あと本のサイズとページ数を見比べて本のサイズ決めにも使えそう。便利~。

・字下げくん
Indesignで自動でできるけれど、Wordなど他ソフトで原稿を作るときに使えそう。

出店レポ③▽

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