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ちょっとブレイク -無理しないのは料理だけでなくて-

先日の記事“料理に際して無理をしない”に関するブレイク記録。

東京にも大風が吹くなか「これ、底辺みたいな土産っすが」と照れながら小箱に入った小さい玉ころドーナツと大きいとも小さいともいえないバームクーヘンを差し出す青春の友人Eくんが夜ごはんを食べにきた。大学から危く帰宅難民となりそうだった青春とは別に、ふたりの青年が先に帰宅。

陶芸家のなんちゃって母さんだって知っている。Eくんの貴重なこづかいで買っただろうドーナツとスーパーの棚で迷って買っただろうクーヘンをちょっとすてきな紙袋に入れ替えたってことを。本当は手ぶらでいい。本当に手ぶらでいいのだけれども、ブランドや評価という「社会的な無理」をせずに彼の立ち位置で堂々と悩んだ彼のせいいっぱいの気持ちがうれしかった。

大きな中華鍋でタマゴたっぷりで膨らませた焼き飯、ギシギシに焼いた餃子を用意した。そして食後のデザートに「あの器にちょうどいいわ!」と指をちょんと鳴らして自作の皿に入れてみた。

そう、無理をしないことこそ、誰かが満足と完璧を呼ぶのだろう。きっと読まないだろう彼へ感謝に代えて。

「旅する土鍋2018」をnoteで綴っています。ちょっとブレイクも入れていこうかな。

写真: みずたまグラタン皿
Cocciorino


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