猫さん、大好きよ。
パーキンソン病の母と 虐待されていた私が 一緒に暮らすということ
#9 私の騎士
猫さんは偉大です。
自身の体調不良は隠そうとするくせに、人間の不調には敏感で、いつもふらりと現れては寄り添ってくれる。
ただただ、感謝しかありません。
とうに”いい大人”の私ですが、今の私は猫さんに頼りっぱなし。
フワフワの体を撫でながらポツリポツリと吐き出す私に、時に「ナー」と可愛い相槌まで打ってくれます。
苦しくて悔しくて流していた涙は、いつの間にか、あたたかなものに変わっています。
「ありがとうね、元気出たよ」
猫さんは私のことを、”手間のかかる人間”とカテゴライズしているに違いありません。
それでも、いつもいつも見守ってくれる猫さん。
大好きよ。
お願いだから、私をおいていかないでね。
この記事を書いている今も、横でゴロゴロしている猫さん。
手を伸ばしてひと撫ですると、「グググ…」と小さく喉を鳴らして目を細めます。何て気持ちよさそうな顔。
そんな猫さんの顔を見るのが、たまらなく大好きなのです。
いつか母と仲良くなれたら、母と私と猫さんで旅行に行きたいと思っています。 野っ原をのんびりと散歩。 母との生活は始まったばかり。 夢は大きく、まだまだ諦めません^^