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そうだ、比叡山へ行こう!

前回のお話【京都&滋賀 龍巡り前編】はこちら。

龍巡りを終え、時刻は13時。
そうだ、比叡山へ行こう!

不思議と心が踊り出す。
何故か会いたかったあの人に会いに行くかのようにドキドキする。

初めて心地よい闇を感じた場所、
心も身体もとても落ち着く場所、
丹田を体現したかのような場所。

車を走らせ山に入ると、ガスがかって一気に神聖な雰囲気に変わりました。

窓を開けると、霧状になった空気上の水分がまるで温泉のように細胞に染み渡っていく。
肺いっぱいに空気を吸い込む。
”のぼせない温泉”。この言葉が生まれた、奥入瀬のように水水しく、空気が美味しい。
午前中の疲れが足から抜けていく、細胞が再生し、活性化されていく。

いつもなら見えるはずの琵琶湖は見えず、前は真っ白。
でも、全身でわかる。
「こういうこと~!!今日の流れは、ここに来る為にあったんだ。」


初めて比叡山を訪れたのは2019年10月。
最澄の志に感動して、
午前9時に修学院駅から5時間ほどかけて行者道を歩いて延暦寺に到着し、大講堂で大日如来と高僧のお姿を眺め、鐘楼で鐘をつき、根本中道で静寂の時を味わい、延暦寺会館で琵琶湖を眺めながら梵字ラテをいただき、帰りは千日回峰行の道を比叡山坂本駅へと3時間かけて下った。
くたびれて冷えた身体に、坂本駅にある町中華屋のラーメンと餃子がしみたのを覚えています。

その後、またいつかSaoriと来たいなと思っていたのでした。

⇩行者道を歩いて参拝したいという方はこちらを参考にどうぞ。  私が行ったのは、③と④。

比叡山は主に3つのエリアに分かれ、点在する100程の堂宇の総称を比叡山延暦寺といいます。
➀東塔地域
 根本中堂があり、比叡山のメインエリア
②西塔地域(東塔よりシャトルバスで5分、徒歩20分)
 円澄によって開かれました。本堂は釈迦堂(転法輪堂)。最澄上人の御廟所である浄土院があります。
③横川地域(東塔よりシャトルバスで15分)
 悪さをした蛇が改心して龍となったというお話が残る龍ケ池、おみくじ・魔除けの角大師で有名な元三慈恵大師良源を祀っている四季講堂があります。


今回は比叡山ドライブウェイを通って車で、東塔地域にある延暦寺バスセンター駐車場へ直ノリで楽ちんです♪

到着するなり、気になる道があったので向かう。

足を踏み入れる。
大地を踏みしめる。

わかる。
身体が喜ぶ。
心が躍る。

特別な時間。
静寂。


金木犀が満開。
木の精が宿っていそうだ。

とにかく気持ちがよく、自然と呼吸が深くなる。

大講堂の前には、金龍の金棒が立ち並ぶ。



根本中堂へ向かう、そしてここで素敵な僧侶に出会いました。
*2016年より10年かけて、大改修中です。 改修中の今だけ、根本中堂の屋根の高さまで登って見ることができます。

珍しく、お守りやお香などが販売されているコーナーが気になって見ていると、お声がけいただいた。
「気になるお香があれば、火を付けますのでおっしゃってください。」

念珠を手にとると、
「御念珠には薬師如来様が入っていて、日光菩薩・月光菩薩のお二人が並びます。 日光菩薩からは太陽の光が、月光菩薩からは月の光が人々を照らし、薬師三尊にはどんなときも人々を見守るという意味が込められています。」

この念珠が不思議な物で、なんか味がある。
新品なのに、馴染んでいる感がある。
悩んでいると、
「更に薬師如来様を十二神将が守護しており、薬師如来の十二の大願に応じて、十二神将軍それぞれが昼夜の十二の時、十二の月、または十二の方角を守っています。」
なんか、”12、月と日”という言葉が決め手となり、
数珠を身に付けるタイプではないので、まさか自分が買うとは思わなかったけど帰りにSaoriと2人分いただいて帰りました。

薬師如来様と12の神将と共に。

*お寺や神社、イエスキリスト、自然や龍など多岐に渡って書くことが多いので、ここで一度書かせていただきたいと思います。私は個人的に、宗教は一つの教えを説くものとして捉えています。説き方はそれぞれなので、色々なものが生まれていますが、行きつくところは同じ。真実はひとつなのだと今は感じています。枠に囚われずに自分の魂が震えるもの、しっくりくるもの、取り入れたいものを取り入れて自分の真実に近づいていくことが大切。人生を学びと捉えた時、自分に合った先生、参考書を選んでヒントにしながら歩んでいくという感じに近いのかと思います。


いよいよお堂へ。

暗闇の中に1200年輝き続ける【不滅の法灯】の光が色濃く輝いて、お焼香の温かい香りに包まれます。

このお堂は2500年前のお釈迦様の教えを表現したお堂で、仏様は高い位置にあって見上げる形が一般的ですが、ここでは、参拝者がお参りする床と仏様が祀られている床の高さが同じになっていて、”平等”を表しています。

ただし、間に3mの掘り下げた空間があり、そこは仏になるまでの険しい道のりを意味します。

この隙間を埋めるお手伝いとして、僧侶の方がおられるそうです。
お経を読んだり、お説法をしたり、悩み事の相談を受けたりと色々な形でのサポートですね。

お堂でしばらく瞑想をしていると、聞き覚えのある声が聞こえてきました。
10分前にあの物販コーナーにいらした僧侶の方。
次はお堂で団体の参拝客に向けて説明です。
何分以内での話が適当かとツアーコンダクターに希望を聞き、説明を始める。
早口だけと聞きやすい。
こういう時、毎日同じ説明をしていると雑になることが多いかと思うが、きちんと気持ちがこもっている。
そして、「個々に質問があればご遠慮なく。ごゆっくりお参りください。」という心遣いも忘れない。
実に的確で素晴らしいお仕事!!
何よりも生き生きとしている。
輝いている。
シンプルに素敵だな!と思った。

お寺や神社に参拝すると、どうしても自分のお願いごとばっかりに気を取られる方が多くいらっしゃいます。
それで願いが叶ったと、幸せになったと手を合わせ感謝されます。
幸せだから、感謝する。のではなく、感謝すること。感謝できる心を持つことが幸せなのです。
今日は、ご自分の家族やご友人、他の誰かに感謝して幸せを感じ、手を合わせていかれませんか?との投げかけ。


国宝とは何か。
宝とは道心なり。
道心有る人を名づけて国宝と為す。
一隅を照らす。
此れ則ち国宝なり。
悪事を己に向え、好事を他に与え、己を忘れて他を利するは、慈悲の極なり。
仏道を求める心を持ち、一隅を照らす行いをするものこそ国の宝である

最澄の言葉

あらゆる人は等しく、誰もが限りない尊い可能性を持っている。
我欲に囚われず自分らしく輝くことが一隅を照らし、
あなたの輝きによってまた人が照らされていく。
そういった心を持った人、あなたが国の宝なんですよという話。


帰りに再度数珠を見に物販コーナーに寄った時には、
またあの僧侶がいたので、お話が素晴らしかったですとお礼を申し上げると、更に色々お話いただきました。
あっち行ったり、こっち行ったり、忙しくお勤めされている。
私だったら楽しんでできるかな。。。。と考えさせられる。
今ある場所で輝いて生きる。
まさに一隅を照らして生きておられるお姿でした。


優しい気持ち、穏やかな気持ちを取り戻す。
そんな方々が比叡山にひかれ、訪れるような気がします。

車に戻る前に、手作りぜんざいをいただきました。
冷えた身体にほっくりとした甘い小豆と、おもちに塩昆布で甘辛の法則も抑えていて、熱いお茶。これまた心遣いが嬉しい。

見る
聴く
香る 
味わう
感じる

五感で味わう比叡山延暦寺。

年末が近づいています。
新しい年を迎える前に、比叡山での教えに触れて、心のリセットいかがでしょうか。


最後に。
薬師如来様と共にHolistic Salon Lokoとして私達がお手伝いできること。

自分の感情と向き合う作業って簡単じゃないです。
はっきり言って、大変。

それでも、クライアントさんはLokoに通い続ける。

何故って、

良薬のように苦さも受け入れて、自分の魂と向き合うことが自分が求めていることだと、どこかでわかっているからだと思います。

Lokoをもっとたくさんの人に知って欲しい!

もちろん、シンプルに癒しの空間を求める方にもオススメですが、
Lokoメンバーであり、ファンクラブ会長の私としては、
今まで色々試してきたけど何か違うなと感じている人や、
本気で自分と向き合いたい人、
バチっと魂ゆさぶられたい!って人に特におすすめします。

前へ進んでも、立ち止まっても、後退してもいい。

自分が自分の一番の理解者になる。

丁寧に一つ一つ自分で選択する。


ご予約お待ちしております。

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