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厄病神がやって来た⑤
長男の嫁がよく言っていた事を思い出す。
祖母と母が車で買い物に行こうとしているタイミングを見計らって 厄病神が家から外へ出て来て母の運転で買い物へ行くと。何度も何度も見掛けてると。そんな女だと言いたかったのであろう。
あの頃は聞いても本当か?と、何度も思った。
たまたまじゃないのか。と。
でも、本当だったのだろう。
ずる賢い女。
祖母が寝たきりになった。
その頃 私は会社を辞めていたので祖母の
厄病神がやって来た④
あの厄病神はある意味 幸せな人なのかも
しれない。わがままを言えば 夫がその通りにしてくれるからだ。
わがままを聞かなければややこしくめんどうなことになる。仕事から帰ってグダグダと言われるより言いなりになれば静かになる。
厄病神と関わってはいけない、、
厄病神の夫となった兄のことをある占い師に
見てもらったら 「原石がハンマーで
壊されている。」
その言葉にゾッとした。
厄病神がやって来た③
私の家は祖父の時代から自営業で今思うと
普通より余裕のある家だった。
祖父には昔、弟子がいて住み込みで何人か雇っていたらしい。祖父は本当に器用な人で
家にある仏壇も掘って作成する職人だった。
私が物心着く頃には隠居していて 祖父母の家に行くと相撲中継やプロレスを好んで見ていたのを覚えている。祖父は小学生の頃に亡くなってしまったが 今、職人肌ということを特に尊敬している。
そんな祖父に弟子入りしたの
疫病神がやって来た①
あれは私がまだ高校生だった頃の話。
兄弟の末だった私はまだ、何もわからない年齢で素直だった。
兄とは歳が離れていたから 既に兄はその頃
就職していた。そんな兄が彼女を連れて
来た。深く何も思わなかったけど なぜか
私たちと夕食を食べて彼女は帰っていた。
時々 前で彼女は兄にコソコソ話をするような人だった。なんだ、この人は。
初めはこんな印象だった。
若くで兄はお金がないのか しょっちゅう
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