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厄病神がやって来た⑤

長男の嫁がよく言っていた事を思い出す。
祖母と母が車で買い物に行こうとしているタイミングを見計らって 厄病神が家から外へ出て来て母の運転で買い物へ行くと。何度も何度も見掛けてると。そんな女だと言いたかったのであろう。
あの頃は聞いても本当か?と、何度も思った。
たまたまじゃないのか。と。
でも、本当だったのだろう。
ずる賢い女。

祖母が寝たきりになった。

その頃 私は会社を辞めていたので祖母の介護を母とした。母は懸命にしていた。
私は時々アルバイトをしながら介護を手伝った。実の姉は隣の県に結婚してまだ小さな子供を育てていたので時々、子供を会わせに来て
祖母を喜ばせていた。

厄病神は何もしていない。
おいしいことしか、しない。

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