大瀧拓哉

ピアニストです。ピアノ弾いたり、教えたり、演奏動画上げたり、好きな音楽について語ったり。

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ジェフスキ ノースアメリカンバラード

5月12日(金)に三軒茶屋のサロンテッセラで僕が演奏する、ジェフスキのバラード全6曲の解説です。メモ+宣伝がてら、こちらに書きました。ご興味のある方は是非お読み下さい。 3年前の記事、同じくジェフスキの「不屈の民」変奏曲についてはこちら。 https://note.com/takuyaotakipiano/n/n38c38d62ecd6 そしてその「不屈の民」変奏曲の僕の演奏がこちら。 それではバラードについて… フレデリック・ジェフスキ ノース・アメリカン・バラード

    • ピアニストにきいてみよう【鳥のカタログ】no.4

      ※この記事は「投げ銭」スタイルの記事です。無料で全文お読みいただけます。 作曲家わたなべゆきこと、ピアニスト大瀧拓哉の間で行われる、現代に生まれたピアノ作品についての往復書簡です。作曲家の目から見た視点と、演奏家の視点。両方から一つの作品について、深めていきたいと思います。四回に渡って武満徹の「雨の樹:素描」についてお話した後は、変わってメシアン(Olivier Messiaen)の「鳥のカタログ/ Catalogue d'oiseaux」を取り上げます。 ピアニストにき

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      • フレデリック・ジェフスキ《「不屈の民」変奏曲》解説(改)

        昨年noteに書いた不屈の民の解説文を、今年8月24日のリサイタルで配られる解説文のために改めて書き直し、更にnote用にわかりやすくしたので再掲載します。8月22日のオンラインコンサート、もしくは24日のリサイタルで聴いて下さる方も、先にこれを読んでいただけるとより一層、不屈の民を楽しめるのではないかと思います。 リサイタル等についてはこちらのホームページからどうぞ。 「不屈の民」変奏曲は、20世紀後半に作られたピアノ音楽の最高傑作の1つと言うべき作品である。テーマと36

        • ピアニストにきいてみよう【鳥のカタログ】no.2

          ※この記事は「投げ銭」スタイルの記事です。無料で全文お読みいただけます。 作曲家わたなべゆきこと、ピアニスト大瀧拓哉の間で行われる、現代に生まれたピアノ作品についての往復書簡です。作曲家の目から見た視点と、演奏家の視点。両方から一つの作品について、深めていきたいと思います。前回からメシアン(Olivier Messiaen)の「鳥のカタログ/ Catalogue d'oiseaux」を取り上げています。 今回はちょっと遠回りして、ピアノ演奏史を俯瞰して、メシアンの演奏へ…。

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        記事

          ピアニストにきいてみよう。【雨の樹素描】no.4

          作曲家わたなべゆきこと、ピアニスト大瀧拓哉の間で行われる、現代に生まれたピアノ作品についての往復書簡です。作曲家の目から見た視点と、演奏家の視点。両方から一つの作品について、深めていきたいと思います。一曲目は、武満徹の「雨の樹素描/Rain Tree Sketch」。 ※今回は無料記事になります。観念的な面から具体的な楽譜の読み方、演奏法など、様々な角度で作品を掘り下げています。作曲家、演奏家、愛好家、様々な立場から楽しめる内容だと思います。是非、有料記事のno.1、no.

          ピアニストにきいてみよう。【雨の樹素描】no.4

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          キース・ジャレット: シェナンドー

          キース・ジャレットの大好きなアルバム“Tha Melody at Night, with You”より。ふと弾きたくなって弾いてみました。

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          ピアニストにきいてみよう。【雨の樹素描】no.2

          作曲家わたなべゆきこと、ピアニスト大瀧拓哉の間で行われる、現代に生まれたピアノ作品についての往復書簡です。作曲家の目から見た視点と、演奏家の視点。両方から一つの作品について、深めていきたいと思います。no.1はこちらから。 武満徹と谷川俊太郎の対談、すごく面白いですね。ロマン派的なメロディを「歌」とするなら、確かに武満にはメロディがないように感じますが、でも同時代のクセナキスやシュトックハウゼンと比べると明らかに武満ならではの豊かな「うた」がありますよね。決して一般的に

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          ピアニストにきいてみよう。【雨の樹素描】no.2

          ジェフスキ 「不屈の民」変奏曲

          「不屈の民」変奏曲は、20世紀後半に作られたピアノ音楽の最高傑作の1つと言うべき作品である。テーマと36の変奏曲から成り、演奏時間は約60分。非常に長大でありながら、シンプルなテーマと大きく変化に富んだ変奏、そして強烈なメッセージ性で多くの人々の心を打つ作品であり、現代音楽の中では異例の人気を持っている。 「不屈の民」は原語はスペイン語で、「¡El pueblo unido, jamás será vencido!」英語では「The people united will ne

          ジェフスキ 「不屈の民」変奏曲

          ペトルーシュカからの三楽章

          なんと解説書くと言って2ヶ月の放置していた(三日坊主過ぎる)のに、最後の東京公演がついに明後日…とりあえず自分で書いた解説をそのまま載せます! ペトルーシュカはバレエ音楽《火の鳥》《春の祭典》と並び、ストラヴィンスキーの三大バレエと言われています。 ロシア版のピノキオのようなお話で、パペット達は命を吹き込まれ、恋をして、人間に憧れます。楽しく明るい踊りだけでなく、体が引きつったようなぎこち無い動きの音や、グロテスクなまでに強烈な感情なども表現されます。それらを表すために強

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          シルヴェストロフについて

          初めてシルヴェストロフの音楽を知ったのは、もう10年以上前かなぁ…アファナシエフの京都でのドキュメンタリー番組を見たのがきっかけだったと思います。京都のお寺でアファナシエフがシルヴェストロフの作品を弾いていて、なんて美しい音楽なんだと息を呑んだ記憶があります。そのとき彼が弾いてたのがオーラルミュージック第1番という作品。(ツイッターに一部演奏アップしました。noteは動画アップできないのかな…?) 所謂、難解な現代音楽とは一線を画す、なんとも静謐で味わい深い音楽だと思います

          シルヴェストロフについて

          プログラム解説とベートーヴェン

          note始めてみました。ベートーヴェンについて書くのにツイッターで足りるはずもなく。 ちょうど当日に配るプログラムノートもそろそろ考えなきゃいけないし、下書きがてらのんびりと気ままにプログラムについて語り始めようかと思います。 そもそも僕は、今まで聴いたことがないものを聴く、見たことがないものを見る、経験したことがないことを経験する…ということが好きです。岡本太郎風に言う「何だ、これは!」って体験が猛烈に好きなんです。 それは“曲”でも“演奏(解釈)”でもいいし、極端なこと

          プログラム解説とベートーヴェン