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【愛農かまど作りワークショップ2日目in徳之島(鹿児島県大島郡)2023年の1基目。】2023年3月10日(金)、昨夜はどしゃ降りだったが、スッキリ晴れた朝は様々な鳥のさえずりに彩られ喜びに満ちています。

宿舎から現場までは徒歩3分です。
赤土の大地を眺めながらしばしの散歩で到着します。

風が強くて、粉塵予防の養生シートが吹き飛ばされそうになっていたので、
再度、テープで止めたが即座に破れるほどで困ったものです。


しかし、こういう苦労した経験はそこに居合わせた一人ひとりにとって宝物になります。

「うまくいかねえから面白いんだ」と、

生粋の山人(やもーど)として生きてきた師匠の一人が語っていた声がコダマします。

私がなんとかしちゃうということを手放せるようになってから、

愛農かまど創りの本質的な意味や意義をとても近く感じるようになってきました。

さて本日の参加者は島民の女性1人と
徳之島出身で県外在住の男性1人に、
小学生と中学生の2人で他に伝承者の私、施主さんでした。
終了間際に仕事帰りの島民男性1人も見学しつつ、レンガ4つを積んでいただきました。

他に島民の見学者が2人で、徐々に徳之島のみなさんが関心を持ってくださっていることを感じる場面が増えて嬉しいです。

作業は4段目からカナモノ・金物(鉄製品)を切ったり、曲げたり、レンガ以外の材料工作も入ってきます。


よく聞かれるのですが、「どの工程が一番大事ですか?」という問いかけには、

「全部です。どれか一つでも欠けたら成立しない生態系と同じ、全体性です。」と応えています。

言葉というより意味が伝わるように心がけていますが、

手足を動かしながら共に働き、共に食べ、共に在るというのがとても助けになります。

いろんな作業が同時進行ですが、それぞれやってみたいことを選択していくのが面白さの一つです。

小6女子のYちゃんは、昨日から2日間連続で参加してくれて、

既に複雑な図面も読み解き、レンガの型どりをほぼマスターしています。

大人でも立体的なケガキ・線引きは、なかなか苦労することもありますが、

その理解力に驚嘆しました。

同時に、子どもたちも含めて、それぞれが持っている力を自ら発揮できる場は、

楽しいし、学びの在り方やシゴトの概念が変わっている現代において、ますます必要ですね。

かまどが製品として納入されるのではなく、

興味がある人が集まって、相談したり、失敗や困難も含めて、

関わりあっていく醍醐味が今日もありました。


とても印象に残ったのは、施主さんのつぶやきです。

「大工さんに頼んで安く作ってもらおうと思ったけれど、

こんなに大変なら申し訳なかった。自分たちでやってみて良かった。」

実感を伴った生の声が私の心に響きました。

かまどちゃんに命が宿っていきますね。

ちょっと休憩が少なかったように感じたのが反省点なので、

明日、明後日は改善していきたいと思います。

7段目の途中まで完了して、みんなで道具を洗って、

掃除してすべてが終わったら夜19時でした。

おつかれさまでしたー。

明日へ続く。

追伸:初めての豚味噌。いただきました~。

御飯がすすむ!

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愛農かまどとは?
https://ainou.or.jp/main/courses/others/

https://note.com/search?context=note&q=愛農かまど&sort=like

【動画『愛農かまど物語』を公開しました!】
https://youtu.be/SnbgCH7L-gM

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