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「英語」に対する価値観の変容を目指したプロジェクト

「みんなのプレゼンを視聴していて、一人一人が本当に楽しそうに一生懸命作り上げた自分のプレゼンをしていて自分が発表する時よりも、みんなの発表を見ているときの方が楽しかった

こんなに素敵な人に出会えたから、他にも何か挑戦していろんな人と出会ってみたい

「皆さんの個性溢れる発表が見れたことで、同年代としてとても刺激を受けました。彼らは間違いなく正真正銘のインフルエンサーです。僕も負けていられないなと、最後終わる頃にはリベンジもしたいなあと感じるほどでした。自分のプレゼンは上手くいかず、準備不足や詰めの甘さが露呈してしまいました。それでも褒めてくれる先生方と,共感や評価の声…もう泣きそうでした。そういった自分の課題を見つけると同時に、互いを受け入れ互いを評価し合う、そして高め合う。そういったプロセスを1日通してみるだけで、人として成長できる場所でした。

「あの後学校でも軽いプレゼンをする機会があったのですが、(以前までは)英語で話すことに少し抵抗がありました。表情やジェスチャーを付けたり、ワードに気持ちを込めたりするのが恥ずかしいとどこかで思っている自分が居たのだと思います。でも(今回は)ALTの先生やクラスメイトに今までで1番良かったと言って貰えました!!「プレゼンはプレゼント」ということをきちんと心に留め、今後機会があれは相手に響くようなプレゼンをしていきたいです。」

本記事にアクセスしていただき,誠にありがとうございます。
この記事では私を含めた複数の英語教育への熱い想いを持つ教師が主導している学校・校種の垣根を超えたプロジェクトを紹介します。
上で紹介したのは,そのプロジェクトに昨年度参加した生徒達から寄せられた感想の一部です。

今年度の同プロジェクトの取り組みについてもっと多くの方々に知っていただきたく,この記事を書いております。

学校英語教育への課題意識

学校の英語の授業で生徒にスピーチやプレゼンをさせることがあります。
それから,自治体の主催するスピーチコンテストなどに自主的に出場する生徒もいます。

授業内でのスピーチやプレゼンでも,そしてスピーチコンテストでも,共通して見られる大きな課題があります。

生徒のほとんどが自分のスピーチを話すことに精一杯だということです。

(少なくとも私の授業者・学習者としての経験では)他の生徒のスピーチに心から聴き入ったり,それによって感動したりという場面は見たことがありません。
スピーチコンテストで他の生徒のスピーチを聞いて「英語うまいなぁ」「発音良すぎて何言ってるか分からないなぁ」と思うことはあっても,
「あの人のスピーチ面白い!」「あの人と話してみたい!友達になりたい!」といった気持ちを持ったりということはなかなかありません。

また,学校英語教育自体にも乗り越えなければいけない課題があります。
テストや受験のプレッシャー,そして社会(経済界)からの要請を受ける学校教育,そして「グローバル化」という言葉を耳にしない日はないような日常の中で,英語力・言語力が差別や選別のための手段となってしまっていることです。

定期試験や模試の度に,「勝った」「負けた」と順位や点数を争ったり,「英語ができる/できない」で偉そうにしたり,恥ずかしそうにしたり。
それが外国語教育のあるべき姿であるとは,私は思えません。

子ども達には自らの幸せ,近くの誰かの幸せ,そしてより良い社会の構築,より素晴らしい世界の創造のためにこそ外国語を学び,使ってほしいと思っています。

そんな想いから,プロジェクトを立ち上げました。

英語教育への熱い(否,あたたかい)想いで繋がった6つの中学校・高校,大学・教育委員会の先生方など多くの方々の協力のもとに,「CCAUSE(シーコーズ)英語プレゼンコンテスト」というものを昨年度企画しました。

単なるコンテストの場を用意するのではなく,プレゼンを発表するまでの過程で,参加生徒にとって学校の授業だけでは経験できない学びを提供することにこだわっています。
ですので,我々は単に「プレゼンコンテスト」ではなく,「CCAUSEプロジェクト」と呼びます。

本プロジェクトの参加生徒たちは,英語プレゼンを通して「人生」について考え,学びを通じて学校・学年を超えた他者と繋がり,そして他者に良い影響を与えるインフルエンサーになっていきます。

このプロジェクトは今年が2年目です。

冒頭の生徒たちの言葉を含め,この記事を通して本プロジェクトについて少しでも興味を持っていただけた方がおりましたら,より詳しい内容について,どうか末尾のリンク先よりお読みいただければ幸いです。
本企画をより充実させ,より良い学びの機会を生徒らに提供するべくクラウドファンディングをしております。
学校も自治体も超えた,英語教育への想いを持つ複数のアクターで動いているプロジェクトですので,公的な予算ではなく,応援してくださる方々からのご支援が必要です。

どうか,ご支援や拡散のご協力,よろしくお願いいたします。


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