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英語科教育法の歩み

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かわむらが勤務校で担当する英語科教育法の取り組みについて、授業者としての振り返りや実践のログを残すことを目的として記事を書いていきます。理想的には毎回の授業について書いていきたい…
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#リフレクション

授業の事後協議会、同じ絵を描けるか

授業の事後協議会、同じ絵を描けるか

今期の英語科教育法IVは単元を構成して、3名の履修者がリレー形式で模擬授業の授業者役を担当する。第9週からは単元のリレーが始まる。それに先立って、第7週は自分の担当回の中から15分程度の活動や説明を用意してきて、実際にやってみる。その後、授業者・生徒役みんなで検討会を行う。(この日は2コマ連続授業でたっぷり3時間あった。)
検討会には私は最初は参加せず、途中で「視点を足したい」「新たな議論のポイン

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モデル音声がある時代の教師の音読

モデル音声がある時代の教師の音読

英語科教育法IIIの第6回。
リスニングを中心に据えた模擬授業の回の振り返り。

今回は模擬授業の中で現れたある一場面に注目して、学生らの振り返りの言葉や私なりの考えを記事にまとめておきたいと思う。

モデル音声のリピート教科書の音声をもとにリスニングの問題に取り組んだ後、そのスクリプトをモデル音声に続いてリピートする場面があった。先生がモデル音声を適宜停止しながらリピートを促す。生徒のレベルを考

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省察的実践の技術的熟達

省察的実践の技術的熟達

英語科教育法で行う模擬授業の後には「対話型模擬授業検討会」を行うことが私の授業の恒例となっており,「8つの窓」(教師と生徒それぞれのDO/THINK/FEEL/WANT)をもとに授業を振り返る。

今回は授業の展開に合わせて2つの場面に分けて8つの窓を提示した。第1場面は生徒がペアでやり取りしている時間,第2場面は生徒が先生に(予め決められた)質問をし,それに先生が答える時間であった。
それぞれの

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教師教育者の意図

教師教育者の意図

英語科教育法IIの振り返り。
いつもは学生にも授業を思い出してもらって、更に思考を深めてもらえればみたいな気持ちも持ちながら書いているが、今回は完全に自分のための省察としてのみの目的で書く。
まぁ、教師の省察を実際に見せたり聞かせたりすることも教師教育者の仕事なので、そういう目的もなくはないが、それでも今回は見せすぎではないかという気がする。

英語科教育法IIは「問い」に基づいてディスカッション

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反省的実践家の育成を目指して【2022 英語科教育法I #1】

反省的実践家の育成を目指して【2022 英語科教育法I #1】

2年生の英語科教育法Iの授業がスタート。
教員志望の2年生3名と教員免許取得のために頑張っている3年生1名の授業。今年度私が持つ授業の中では最少人数となるが、英語科教育法IIIを履修している別の3年生がゲスト参加してくれるということで5名に。模擬授業や検討会のことを考えるとこの1人の差は本当に大きいのでありがたい。

自己紹介がてら「発問」を整理今週は月曜日から3つの集団に異なる自己紹介をしてきた

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