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外国語教育_at my desk

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#教育

松岡亮二(編著)『教育論の新常識 格差・学力・政策・未来』

松岡亮二(編著)『教育論の新常識 格差・学力・政策・未来』

学校教育における「格差」「学力」「政策」そして「未来」に関わる計20もの章があり,どの章が「必読」であるかは人によるところはあるでしょうが,私の雑な感想を一言で言えば,学校教育の話をする可能性のある人全員に読んでもらいたい本です。

GIGAスクール構想であれ,コロナ対応のオンライン授業であれ,大学入試であれ,21世紀型スキルの教育であれ,何を話題にするにしても本書の内容(またはそれに近いもの)を

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『やりすぎ教育 商品化する子どもたち』—英語教育の圧倒的な罪深さ。

『やりすぎ教育 商品化する子どもたち』—英語教育の圧倒的な罪深さ。

武田信子先生の『やりすぎ教育 商品化する子どもたち』を読んだ

全体を通して自分のこれまでの教師としての言動・振る舞い・考え方を批判的に問われ続け,教師という職業の中では比較的筆者の言う「エデュケーショナル・マルトリートメント」に理解があると思っていた自分も,よくよく思い返せば「成功」を目指した教育の一端を積極的にになっている部分もあることを否めないことを自覚した。
第3章には乳幼児期の話,第4章

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「うちはうち,よそはよそ」 - 学びの個別最適化って?

「うちはうち,よそはよそ」 - 学びの個別最適化って?

子どもの頃「テストの点良かったらケータイ買って。〇〇(仲良しの友人)とか△△(そんな仲良くないけど名前だけ利用)はもう買ってもらっとる」とか言うと,お母さんに「うちはうち,よそはよそ」と言われましたよね。

そしていざテストが終わると「××ちゃん(親同士が仲良し)はこの前のテスト,全教科90点超えたらしいよ。あんたももっと頑張らんとね」と。

反抗期だったかわむら少年は当然「うちはうち,よそはよそ

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