マガジンのカバー画像

外国語教育_at my desk

48
外国語教育について考えた・考えてる・考えるために書いた こと
運営しているクリエイター

#授業

塩を量る授業

塩を量る授業

2月に訪問した札幌新陽高校で見た理科の授業。
生徒たちは塩を掬って、特定の重さピッタリに計量するという活動をしていた。
規定の数値に満たなければ塩を足して、超えてしまったら失敗。数値を超えないように地道に塩を足していく生徒もいれば、一発でピタリを狙って失敗を繰り返す生徒も。

教室はそのゲーム性ゆえにそこそこ盛り上がってはいたのだが、それを見ていた私には理科の授業としてこの時間に何の意味があるのか

もっとみる
学生からの質問「授業中に内職してる学生ってどうしますか?」

学生からの質問「授業中に内職してる学生ってどうしますか?」

教職の学生からふと雑談中に聞かれて、なんとなく自分の納得いく回答ができなかったなぁ、とモヤモヤしていたので改めてこの記事を書くことで自分の考えを整理してみようと思う。基本的に考えた順番に書き出していくので読みづらさはご勘弁いただきたい。

まず一つ、教職の学生たちが将来見ることになるであろう中高生と、私が今見ている大学生とでは、ちょっと考え方も変わってくるのかなというのは大前提にある気がする。
3

もっとみる
青木幹勇(1987)『いい授業の条件』国土社

青木幹勇(1987)『いい授業の条件』国土社

正直,期待していたよりずっと中身が軽い印象。いや,勝手に期待したこちらの問題でもあるのだけど,まえがきで「「いい授業」であるか,そうでない授業かは,いうまでもなく,子どもの側に立っての評価でなければなりません」と述べられている一方で,中身は筆者の主義の表明である部分が多い。筆者が確かに子どもたちの様子を見て「いい授業だ」と思えた経験から抽出した内容なのだろうが,どうしても説教臭く感じてしまう。

もっとみる
ピア・フィードバック

ピア・フィードバック

こちらの本を読んだ。

この1年ぐらい,生徒主体の活動を中心に英語の授業(特にリーディング)を構成してきたつもりだが,その中で彼らにフィードバックを返すのは決まって私だった。

秋頃にやったライティングで初めて個々の成果物(または制作途中のもの)を全体にシェアして,「他の人のを読んで,自分のライティングの改善点があったら直してみよう」という形を取ったが,それも他の生徒から直接フィードバックを与えら

もっとみる