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価格の恐怖と戦おう

 低い価格を設定してしまうと、事業の継続性が危うくなってしまう。だからこそ、製品やサービスに適切な価格設定をすることが重要。しかしながら、高い価格設定には恐怖と直面せざるを得ない場合が多々ある。ということで今回は、その恐怖と戦う三つの方法を紹介したいと思う。

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 価格設定の恐怖と戦う一つ目の方法は、顧客の課題解決や願望成就に貢献できていると自分に言い聞かせること。

 例えば単純にミカンをスーパーで売ることを考えると、高い価格設定が必ずしも顧客への貢献にはつながらない。けれども例えばお歳暮でお世話になった方にミカンを贈るとなれば、逆に安い価格が設定されたミカンは心配になる。お世話になった方により良いものを届けたいと思う顧客の方々には、より高い値段のミカンだからこそ貢献できるのだと。

 価格設定の恐怖と戦う二つ目の方法は、製品やサービスを提供したいお客様からフィードバックを得ること。

 例えば、お歳暮用のミカンを高価格で販売する場合、それこそお歳暮で過去にミカンを買ったことがある方々に話を聞きに行く。その際に「1Kgで1,000円ぐらいが限界かなぁ」「5kgで4,000円ぐらいで買ったことがあるよ!」といったコメントを貰うことで、逆に安い値段で提供することに対して違和感が増していく。

 価格設定の恐怖と戦う三つ目の方法は、製品やサービスを顧客に届けるまでの努力を全て洗い出すこと。

 例えばミカンをお歳暮で売ろうと思った際、お歳暮で出荷できる品質にするためにどれだけの手間暇をかけたのかを振り返る。単純に生育にかけた金銭だけでなく、出荷時の丁寧な選別から綺麗な梱包に至るまで全てを。そうやって過去の努力を明確にすることで、高い価格設定をしなければと思わずにはいられなくなる。

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 価値あるものを安く売らないためには、価格の恐怖と戦うことが欠かせない。そのために、顧客に貢献できていると自分に言い聞かせ、顧客から金額感はズレていないとフィードバックを貰い、製品やサービスを届けるまでの投資を再確認。そうやって心躍る事業を築いていこう。

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