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アイデアに早く名付けを

 先日、宇都宮でご一緒した方から、「チームとしてアイデアに名前を付けないまま進めてしまい、なんとなくの仕上がりになっちゃって…」という話を伺うことに。そこで今回は、アイデアに早く名前を付けることで生まれる価値について、三つのポイントから解説していこうと思う。

 名付けの一つ目の価値は、アイデアの焦点が明確になること。自分たちが一体どんなことに取り組もうとしているのか、どの方向に向かっているのかが明らかになり、アイデアをカタチにするプロセスが進みやすく。

 例えば、「ミカンフリーズ」という名前が付いたアイデアがあったとすれば、それはミカンを凍らせた何かに関するものであることが明確に。凍らせることで付加価値を生み出そうとしていると、チームの中で共通の認識が持ちやすくなる。

 名付けの二つ目の価値は、情報共有が円滑になること。自分たちのチーム以外の方々にアイデアを伝える際、その付けた名前を共有することで、相手とのやり取りが迅速に。

 例えば、「ミカンを冷凍して、エキスを抽出して…」と具体的な説明ではなく、「ミカンフリーズというアイデアなんです」と冒頭に伝えることで、相手と自分たちで「ミカンフリーズ」という単語を用いてボールのやり取りが素早くできるようになる。

 名付けの三つ目の価値は、愛着が生まれること。自分たちが生み出したアイデアに名前を付けることで、当事者意識が強まり、情熱もアップ。

 例えば、「ミカンフリーズ」という名前をアイデアに付けると、「このアイデア、絶対に成功させよう!」「FreezeとPleaseを掛けて、何かネタを流行らせたいね!」と思いが高まり、責任感も強まるように。

 アイデアに対して早期に名前を付けることで、得られる価値は大きい。焦点が明確になり、相手との情報共有を促進し、愛着を育て上げるもの。ふわふわなアイデアには、早く名前を付けカタチにしていこう。

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