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パーカー社長の合法カツアゲ

 オレンジパーカーを愛する中国地方のとある社長は、よく「合法カツアゲされたんですよ(笑)」と周りから言われているという。合法カツアゲとは一体何なのか?その実態に今回は迫ってみよう。



 まず最初に「パーカー社長の合法カツアゲ」が意味するところは「彼が企画運営するプロジェクトに対して、周りの人々が気付けばお金を協賛してしまっている状態」を意味するらしい。

 ─ 正直なところ、彼が企画運営するプロジェクトがどれだけの価値があるのか、応援することで地域や自社にどれだけのリターンがあるのかは不明瞭だけれども、パーカー社長がこれだけ熱意を持って真正面から切り込んでくるのだから、きっと何かしら良いことが起こるに違いない ─

 そんな錯覚を覚え、楽しい気持ちになりつつ、気付けば届いた手渡された請求書に記載された金額を振り込んでしまうとのこと。

 どうしてパーカー社長の周りの方々は「合法カツアゲされちゃったよ(笑)」と冗談交じりに喜びながらお金を出すことができるのか。それは勝手に推察するにパーカー社長の三つの在り方に由来する。



 一つ目は深い付き合い。パーカー社長はビジネスシーンこそ真剣であるものの、打ち合わせだけで終わらせず、積極的に夜明けまで飲みに行くことを習慣にしている。例えば先日も豊岡でアイデアをカタチにする場を催した際、パーカー社長は遠方からやってきた方々をもてなすため、朝日に挨拶をする勢いでお店を巡り連日繰り返していた。



 二つ目の理想の提示。パーカー社長は構想の細部は敢えて伏せ、「こんな未来は面白いですよね!」「○○が大事ですよね!」と誰もが賛同する抽象度の高さで合意形成を図る。例えば「地域で何か新しいことを始めたい人たちに、挑戦する機会を届けることは大事ですよね!」といった具合に。

 三つ目は不滅の笑顔。合意が取れたなら、笑顔で楽しく猛プッシュ。「損はさせませんから!」「一肌脱いでくださいよ!」「あなたと僕の仲じゃないですか!」と冗談交じりに畳み掛けつつ、YESをその場で引き出す熱の伝播を進めていく。



 気付けば周りの人々が心地よくお金を支払い、なぜかその状況を楽しんでしまうパーカー社長の合法カツアゲ。それは培った関係性が前提にあり、誰もが賛同する理想が共有され、そして鬼滅の笑顔で畳み掛ける熱量の高さがあってこそ。ぜひ心躍る未来作りの一手法としてご参考くださいませ。

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