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未来から発想する魅力

 アイデアを生み出す手法は数多あるものの、「未来を起点にしたアイデア発想法」については複数のメリットが得られることで有名。ということで今回はそれらを紹介したいと思う。

 一つ目の未来起点の良い点は、急速に変化する時代に対応できること。世界の変化はますます加速する現代。子供の頃には当たり前だった製品やサービスが次々と消え、新しい技術が日々生まれるように。現在にアイデアを考えても、それがすぐに時代遅れになってしまうリスクがある。

 例えば、「みかん収穫時の体の負担を減らそう!」と収穫は人が行う前提でアイデアを練ったとしても、近い将来、ドローンやロボットが収穫を行う可能性もあり、まるで使えない可能性があるように。

 二つ目の未来起点の良い点は、思考の枠組みを外して革新的な発想ができること。自分たちは新しいことを考えようとしても、これまでの経験や目の前の現実に囚われがち。けれども、遠い未来を前提にすることで、常識から抜け出したアイデアを生み出すことができるように。

 例えば、「みかんで手が黄色くなるのを防ごう!」と考え取り組む場合、現実的には手袋の使用を思いつくかもしれない。けれども、遠い未来を見据えると、品種改良によって肌色のみかんが誕生し、手の汚れを気にする必要がなくなっているかもしれない。


 
  三つ目の未来起点の良い点は、ポジティブな議論を継続できること。通り未来を前提にしたアイデアは、誰も正解や不正解を判断できなくなることに。それもあって「これもいいよね!」「あれも面白いかも!」と、誰もが自由に発想を広げることができる。

 例えば、「ドローンが自動でみかんを収穫してくれるなんて最高だよね!」とか、「肌色のみかんが登場して、手が汚れないなんて面白い!」と、楽しく言葉を交わし合いアイデアを量産することができる。

 未来を起点にしたアイデア発想には魅力がある。それは時代の変化に対応し、常識を超えた発想ができ、前向きな議論を続けることができるもの。もしアイデアに行き詰ってしまった時には、遠い未来を前提にして発想を、ぜひ。


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