タトゥーを入れていないけど憧れる
タトゥーを入れていない。
十五歳の頃に洋楽のロッカーに憧れて入れたくなったことはある。禁止と侵犯がすべての行動原理だったからだ。「墨入れ」は反抗の証のなかでもハイクラスなものになるし、そもそも校則で禁止されていることはすべてやりたいと思っていた。
しかしそんな大きな話でもなく、とりあえずピアスをやりたかった。だけど何もできなかった。穴を開けるやつを買う寸前までは行ったのだが、レジには行けなかった。痛そうで怖いからだ。
僕はむかしから針だの刺すだのという行為に抵抗が強い痛が