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優れた作品の炙り出し方

音楽やマンガ、映画、何でもそうだが優劣はあるだろうか。

「このバンド、いいバンドだよ!」という会話がなされるのなら「あんまし良くないバンド」も「悪いバンド」もいるはずである。だけどそれら微妙なものが大好きなひともいる。

何事も「それぞれの好み」に落ち着けてしまうのが一番平和である。好きなひとも嫌いなひともいるよね、と。

しかしこの中から本当に優れた作品をあぶり出すことは本当に不可能なのだろうか。ネットの発達で様無尽蔵に作品が発表されるようになった。一昔前なら「ヒットチャート」や「レコード会社が認めた存在」を聴けば良かったのだが、もはやそういうわけにもいかない。

最近、対話によってこれが炙り出されるんじゃないかと思う。語らうことでその作品の質が見えてくるのだ。

みんな好みじゃない作品について対話をすることがあると思う。たとえば僕はラルクは好みではないが、ラルクの話になることがある。

好みじゃなかったとしても僕たちは多くの場合、「この作品はたしかにここが優れている」という『共通了解』にたどり着くことができる。

それはまさに、その作品の「良さ」の「本質」を見出し合うことにほかならない。もちろん、万人が感動する作品なんてないだろう。

でも、これはぜひみなさんに経験していただきたいと思うのだけど、それが本当に秀でた作品である場合、言葉を交わしているうちに、その「良さ」の本質が浮かび上がってくることがある。それぞれ好き嫌いはある。でも、たしかにこの点に関しては、作品のパワーを評価しないわけにはいかないと納得し合えるような、そんな本質にたどり着くことがある。

逆に言うと世間一般ですごい、と言われていても語り合ううちに「言うほどのものでもないかも」というところにたどり着いてしまうこともある。

『ドラゴンボールは名作だ』
『ツァラトゥストラはかく語りきは素晴らしい』
『エヴァンゲリオンは定期的に見直した方がいい』

そこら中で交わされている会話だけど、これらはいったいなぜ名作なのか。どういったところが素晴らしいのか、他の作品に対して何が優れているのか。

誰もが納得いく言葉でこれらを紡ぐことができるならば、やはりその作品は優れている。そういったもの一つでも作っておきたい。

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