タジキスタンの山に魅せられて
社会人復帰まであと1週間を切り、とにかくそわそわする今日この頃。
この残りの暇な時間をどう過ごせばいいのか分からずとりあえず映画を見ることにした。
フランス🇫🇷人がタジキスタン🇹🇯〜ネパール🇳🇵までパラグライダーで旅する映画を観た。
52分のドキュメンタリー映画。
息を飲む様な絶景を観ることができる。
そしてこの映画を観ながら私は懐かしさを覚えた。
タジキスタン🇹🇯ではワハーン回廊というアフガニスタン🇦🇫の国境沿いに見える絶景を追い求め旅したからだ。
タジキスタンはウズベキスタンの下、中国の左、キルギスの下、アフガニスタンの上と接する中央アジアの国。
ウズベキスタンから入国後、二つの都市を訪れた後、
首都から離れたアフガニスタンの国境沿いの村を私は旅した。
ワハーン回廊と呼ばれる絶景の続く谷に行ってみた。
その道中、いつまでも続く大きな山々。
英語も通じない地元民との乗合タクシー。
まず電車など無い。そして辺境の地へはバスもない。バスと聞いて行くが乗合タクシー。
しかも、いつこの地に来たのかわからない日本の中古車。
7人乗りに11人乗っていざ進む。
イシュコシムと言う村で突然
『お前はこの車乗れ』と乗り換え案内
途中降りる人がいる様だ。
みんな大荷物だから車に荷物を移すのに少し時間がかかる。
村を散歩する事にした。
話によるとこんな街にも近くに国際テロ組織のタリバンがいるそうだ。
外国人を物珍しそうに見る子供達に出会った。
口に含んで音を出す、ハーモニカの様なものを一生懸命吹いて見せようとしていた。
私が笑うと彼女たちも笑う。
写真を撮ってあげる事にした。渡すことはできないけど、2人とも本当に楽しそうだった。
そうこうするうちに出発する時間になった。
本当に着くのか心配だったけど、最早絶景を観るだけでどうでも良くなった。
完全に現世とかけ離れてる。
そんな実感をタジキスタンにいる時はずっと感じていた。
ヒマラヤ山脈の山がアフガニスタン側に見え、平均4000m以上の大きさを誇っていた。
本当に大きくて圧倒された。
富士山よりもはるか大きい山が連なっていた。
真夜中に、langarという村の空いているかもわからない宿に着いた。
タクシーの運転手が乱暴にドアを叩いて宿の人を呼んでくれた。
そして笑顔で家に招待してくれた。
当時11月頭だったから、夜はもう肌寒く、差し出されたチャイがとても身体に染みた。
外を出ると満天の星空。
息を飲むとはまさにこの事。
殆ど電波もなく電気も通らない、
とんでもない場所に来てしまったんだと私は思った。
↓当時の動画
(続く)
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