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『日本製』を読んでみた

最近読書にハマっているので、ゆる~く読書感想文を書いてみました。

①何故「日本製」を読んでみたか

今までの大学生の期間、私の好奇心の矛先は全て海外だった。日本の田舎で生まれ、画期的な刺激的なものを求めて、本州へ渡ったが、それでも満足せず、常に海を渡りたい、超えたい、そして知らないものに出会いたい。

そんな私にコロナはいい加減止まったら?と勧告するかのように、私を日本の中で過ごさせるかのよにうに訪れた。海外に動けなくなった私は、今年1年だけに関わらず、2~3年しばらく辛抱になりそうだ。

だけど、自分の国があって、憲法や自衛隊、他国との同盟などによって守られている、医療もちゃんと整っている、保険というものがある、日本の中ではどこの地域に行っても日本語は当たり前に通じる、そんな当たり前に過ごしてきた自分の国のことを何故今まで閉ざしていたのか、と考えると、勿体ないな~と思った。

そこで、改めていったい日本という小さな島の中にどんな魅力があるんだろう。そう考えて、ちょうどタイミングよく本屋さんで出会った三浦春馬さんの「日本製」を買って読むことにした。

そういや昨日で49日だったらしい。今月から亡くなる直前まで撮影されていたドラマが始まるなんてさ、亡くなられた実感が相当湧かないし、更にロスになりそう。49日を過ぎてもなお、人の心に生き続けるような彼の登場の仕方に心底興味深い。まさに、ピクサー作品のRemember me を歌ってるかのようだ。

②個人的に好きなページとその理由

これはえこひいきが入っているつもりはないが、広島県のページが読み終わった後にかなり印象深かった。

世界一受けたい授業の番組で三浦さんが先生として登壇し、「日本製」発売を機に日本の伝統文化を伝えていたのを見た。短いテレビ時間の中で日本のことを分かってもらうにはやはり実物の存在が欠かせない。そこで、紹介されていたものは形ある日本の伝統だった。

読む前に「広島県は、お好み焼きとか熊野筆とかなんだろうな~」と想像していたが、そこに登場したのは「被爆者の語り部さん」だった。

そう来たか、三浦さんが思う広島の伝統は「言葉」だったのかと。三浦さんが「永遠の0」に出演した際に、役作りでご自身の祖父に戦争体験を聞いたと本の中で書かれていた。広島の語り部さんを伝統と捉えた発想は斬新で、これこそ、本当に継承していかなければならないものだと気づかされた。

この本を読むと、改めて日本の素敵なものを見つめ直してみようと聞こえるかもしれない。しかしながら、広島のページは少し違う。私が考える三浦さんが伝えたかった意図は

「この素晴らしい今の日本になる前に何があったのかも知ってほしい、今も伝統があるのは日本が大変な時に歯を食いしばって生きてきた先祖がいるからだと、私たちがこの世で活かし活かされ合っている平和な時間が誰かにとってかけがえのない幸せであることを分かってほしい」

内容の重たい「戦争と平和」という題材を扱っているのにも関わらず、持ち前の丁寧な言葉、接し方や明るさで、ページに上手に暖かさを調和している、そんなページづくりにも驚いている。

そんな想いを持って、広島のページはできたのかなと想像してみました。そして何よりもこのページが大好きな理由は「ご縁」です。語り部さんの方は永遠の0の三浦さんの演技が大好きだそうで、DVDが家にあるほど!今回、三浦さんが取材に来ることを事前に知ったときは大変喜んだそうで、DVDを本人に何度も見せながら2時間たっぷり対談したと書籍に書いてました。

役作りをストイックに行い、演技されていたという三浦さんからすると、戦争の最中を生きてきた方から、三浦さん自身で過去を想像し、戦争を知らない子供たちへと受け継がれる作品の演技を称賛されることは、俳優として心から嬉しいお言葉と、素敵な出会いだったのではないかと思いました。

こんな感じで、小学生のときに出される読書感想文のようにかしこまらず、話し言葉を使って、自然に私が話しているのかのように書いてみました。

③ちょっと紹介させてな

これを機に、広島の歴史について触れたいと思っていただいたり、原爆資料館に訪れたいと思っていただけたら嬉しいです。

そこで広島に行きたい!そう思ったあなたに伝えたいことです。

今日9月5日、広島県観光連盟がこんな広告を出しているので見てみてね!

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ポスターに込められた想い (広島県観光連盟からの引用)

いま、広島を含めた全国の観光業は難しい局面に立たされています。
本音を言えば、すぐにだって観光に来てほしい。
でも、外出を我慢する大切さも痛いほど分かっている。
どっちの本音も抱えている私たちだからこそ、
いまの正直な想いをメッセージとして発信しています。



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