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「ビジネス・コーチング」が全く機能しない理由

みなさんこんにちは、たくみコーチです。

今日はちまたで話題の「ビジネス・コーチング」をひもといてみます。

私自身プロコーチになって3年程経ちますが、本当にこのビジネス・コーチングという言葉はよく耳にします。色々学んでみて、部下を持つ方や経営者は必ず持っておくべきスキルだなぁと改めて思ったのと同時に、使い方を間違えると全く機能しなくなることを知ったのでご紹介。。

ビジネス・コーチングとはなんぞや

まずビジネス・コーチングとはなんぞや、ということなんですが、これは上司が部下に対して成果を引き上げる(業務上の目標達成をさせる)ために行うコーチングですね。

例えば、「この予算を達成したらどんな気持ちになりますか?」とか、「予算を達成するには何が必要ですか?」とか、質問の内容だったりコーチングの構成は基本的に一般的なコーチングと一緒です。

一般的な会社であれば、年間の売上目標への進捗状況とかを1on1ミーティングなどで確認しますよね。

ああいった面談の時にビジネス・コーチングはよく使われますね。

しかし、全く成果が上がらない

「部下教育にコーチングを取り入れてみたけど全然機能しない...」
「上司が急に質問ばかり投げかけてきてうざい...」

いろんな嘆きの声を耳にします。

なぜこんな事が起きるのか...。

色々と考えてみた結果、大体原因は3つです。

①上司の人間力が不足している
②部下がコーチングを受けるレベルではない
③使う場所を間違えている

①上司の人間力が不足している

このパターン、結構多いです。

そもそも、コーチングって絶対的な信頼関係を前提に機能するので、
付け焼き刃の知識で何でもかんでも質問してくるのって、受け手側からすると中々しんどいものがあります。
嫌いな上司から「どうやったら問題が解決すると思う?」と問われても、カチンと来てしまいますよね..)

逆に、会社内でもすごく業績を上げているあこがれの先輩から、同じ質問を受けたらどうでしょう。
「頑張るぞ!」という気持ちになれますよね。

②部下がコーチングを受けるレベルではない

これも結構あります。

例えば、入社初日の新入社員「今期の目標達成に向けて今日からどんなことにチャレンジしますか?」と質問を投げかけたとして、核心をついた答えなんて出てくるわけがないですよね。

③使う場所を間違えている

これが一番厄介です。

実務は基本的にティーチング(素直に教えること)のほうが、効率が断然良いですし、納得感も高いです。すごく急ぎの案件で教えてほしいことがあって質問をした時に「どうすべきだと思う?」とコーチングを受けても、いや早く教えて下さい、と思ってしまいますよね。

ただ、コーチングをしている上司に当然悪気はないですし、むしろ有効な教育をしているつもりなのでずぅっと続いていく可能性があります。

1on1のミーティング期末の面談など、然るべき場所でのみコーチングを使ったほうが、受け手側の納得感は高いです。

そして、なぜビジネス・コーチングが必要不可欠なのか

結局...企業はより沢山のお金を稼ぐ為に存在しています。
学術的には、ヒト、モノ、カネ、情報といった、いわゆる経営資源を活用してより多くのお金を稼ぐことを目的としています。

これらの経営資源の中で一番重要なのは、”ヒト”だと思っています。どんなに有益な情報やモノがあったって、それを使うのは人間です。

どんなにハイスペックな釣り竿を与えても、釣り方を知らなければ魚を手に入れることはできません。

つまり、企業が継続発展していくためには”人”の教育、モチベートが必要不可欠です。

ビジネス・コーチングは然るべき場所・然るべきタイミングで使用することで最大限の効果を発揮します。
優秀なビジネスパーソンの方はぜひお忘れなく。。

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