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ケガ、寝たきり、それでも動く!

スポーツ、日常生活、お仕事でケガをしてしまいあまり動くことができないという経験はありませんか。スポーツ選手としてはこの時期の過ごし方が大会参加の可否を決めます、高齢者にとっては長期の運動不足が高血圧や糖尿病などの原因のひとつになるとされています。

しっかり筋肉を動かすということが筋力、持久力、免疫系の面からも良いということを考えていこうと思います。

目次
・ダイナミック運動療法
・免疫系として
・高齢者
・プログラム

・ダイナミック運動療法


ダイナミック運動療法とは患部の治療だけではなく、患部外の機能改善、筋力向上、全身持久力の維持向上をプログラムとしているものをいいます。

最終的には心身、スポーツ動作、日常生活動作、労働で求められる全身パフォーマンスを上げることを目的としています。

あらゆる動きと頻度が体をどんな形にするのかを決めています、体は動きの経験によって形作られます。長期の安静で患部外の機能低下、心肺機能の低下が起きて元のカラダに戻ることを困難にします。

また患部外の運動をすることにより精神的なハードルを下げ、運動意欲低下を防ぐこともできます。


・免疫系

免疫系に関する調べでは、運動で筋肉が収縮するとIL-6という物質が発現します。このIL-6は脂肪の分解を促進、糖代謝の促進、血管の内皮細胞も新生していきます。

よって高齢者などで、運動により全身状態を良くする要因の一つはIL-6が関わっていたと考えられます。

このように筋肉を動かすことの効果が科学的にも語られるようになってきています。

・高齢者

宇宙飛行士が宇宙に18日行って地上に降りてくると立てなくなります、しかし今は1日2時間運動させれば、自分から降りられるようになっています。

さまざまな疾患で寝たきりになり体を動かさなければ、運動をしていない宇宙飛行士の様になるでしょう。

免疫系で述べたように全身状態を悪化させないためにも筋肉を動かすことは必要です、脚が動かせない場合は腕を動かしましょう(20分以上の運動でIL-6が増える)

・プログラム

  1. スポーツ選手、社会人

医師と相談した上で患部以外は動かす、習慣をつける

患部の治療(急性期の場合医師と相談)
・患部外の筋力トレーニング
・持久力
・実戦トレーニング
など

2.高齢者

医師の指導のもと
・患部の治療
・筋力トレーニング
・歩行訓練
など

まとめ
・色々な動きが大切
・筋肉を動かすことは疾患の予防にも有益
・脚が動かせなければ腕を動かす


参考文献
スポーツメディスン154 筋肉解明
ケイティー・ボーマン 世波貴子訳 move your DNA その動きが体をつくる

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