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イッセー尾形の一人芝居を初体験して、楽しみに染み入った神戸の午後
一人芝居って、すげえ。
先週、神戸の公演に行ってきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1701477317138-RzAF5hHJSp.jpg?width=1200)
フォローさせて頂いている
こじかさんのつぶやきで
チケットが余ってるとのことで
勇気を出して立候補させて頂きました。
(chibi3さん、すいません。)
それが3ヶ月ほど前のことで
noteで知り合った方と初めて会う
ドキドキ感もあり、
一人芝居への楽しみもあり、
もんもんと過ごしていました。
当日。
![](https://assets.st-note.com/img/1701480966969-W66rqwlZkG.jpg?width=1200)
初デートのようなドキドキもあって
なんか写真とるの忘れてたな・・・
ホールとか入口とかの写真は
取り忘れです。
その代わり
![](https://assets.st-note.com/img/1701481128261-4vXBzNDYSb.jpg?width=1200)
会場には過去の一人芝居の
写真がずらっと並んでいて、
期待感膨らみます。
会場のなか、公演中は
撮影は禁じられてましたので
この写真から思い出しつつ
内容の感想をお伝えできればと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1701481477890-OgZkSlHWzX.jpg?width=1200)
その表情の豊かさ、細やかさ!
ポスターにも表れているとおり、
本当に同じ人??
ってくらいに、顔が違う。
磨き抜かれた演技力、
名人の顔作り。
表情ひとつで会場の空気を
包み込む?一変させる?
そんなパワーに、まずびっくりしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1701481700697-an6BI9zDy6.jpg?width=1200)
あと初体験だったのが、
舞台の上で、衣装替え、メイクが
施されること。
↑の写真は、舞台の袖ではなくて、
舞台上です。丸見えです。
演目は6つあったのですが、
それぞれ暗転してから毎度
この着替えコーナーに行って
次の演目の準備をする。
ここでの表情がまた、すげえ。
一瞬にして、71歳のおじいさんになるんです。
オフって感じではなくて、
戦いの合間の一瞬の間隙。
![](https://assets.st-note.com/img/1701482069686-MoitPAMymi.jpg?width=1200)
ときには、空を見て
セリフの確認らしきことをやっていました。
集中力が研ぎ済まされる瞬間も、見られる。
決意の顔に変わり、
暗転された舞台中央にゆっくりと歩き進める。
![](https://assets.st-note.com/img/1701482222623-QMztMv6EMR.jpg?width=1200)
舞台装置、造形物は無し。
小道具は最低限。
照明はほぼ暗転の明転のみ。
光が点いた瞬間、
会場の空気がピンと張る。
イッセー尾形の
一人で作った純度の高い世界を
堪能する時間が始まるのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1701482689138-eDAQ0rvLUq.jpg?width=1200)
歌も披露される
作詞作曲も自身でされるとのこと。
すげえ。
![](https://assets.st-note.com/img/1701482749804-a4AT60h5Mm.jpg?width=1200)
おばちゃんにしか見えないや。
実家のおかんを思い出さざるを得なくなる。
笑いもふんだんにあって、
爆笑というより、
小気味好い微苦笑が誘われる感じ。
すごく楽しい。
![](https://assets.st-note.com/img/1701482875902-DFdYu5OFoE.jpg?width=1200)
一番好きだったのは、
このお面を使った「立体紙芝居」でした。
昭和を思わせる、自転車でやって来る
紙芝居のおじさん。
夕焼けが思い浮かぶ舞台の上で
「何をするかっていうと・・・
立体紙芝居!」と。
なんだろ、自信に溢れる言い切り口調で
宣言された瞬間、
あっ、すげえものが始まる!という
直感が湧いてきた気がしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1701483152287-PvFGHh63uv.jpg?width=1200)
過去に使われたお面を見てみると
その表情の細かさにまた驚き。
添えられた人物説明も端的で個性的。
鼻の下からのみ覗く
イッセー尾形の「表情」も
見事に合わさって
臨場感を強め、感情が醸し出される。
途中、
登場人物が多くなってきて
お面の付け替えが錯綜したとき
「やべっ間違えた」
「もうわかんねえよ」
とか、アドリブらしい瞬間もあったり。
素のイッセー尾形が顔を出して
夕焼けの公園に引き戻されて
それもまたすごく楽しい。
あとで調べて見ると
アドリブのように見える自然なセリフ回しも、公演に上げられた段階でほぼ完璧に作り上げられている。複数の公演における同じネタを比較しても(間合いなどに微妙な変化があったとしても、ビデオで確認してさえ)セリフはほとんど同一で変わらない。
ウィキペディアより。
あのセリフもあの動作も
わざとだったの!?と二重で驚き。
![](https://assets.st-note.com/img/1701483709917-SoWj7llfEP.jpg?width=1200)
お面の裏には
4箇所も人物名が書かれていました。
自転車に据えられた
お面を置く台には、10以上のお面があって
クライマックスは目まぐるしく付け替えられる。
その速さに耐えうる
周到な仕掛けの一端を見たようで。
![](https://assets.st-note.com/img/1701483878021-udOm7lZsOz.jpg?width=1200)
一人芝居、感動しました。
たった一人の力で
ここまで煌びやかな世界が
表現できるのだと。
どでかい可能性しか
感じられなかった。
・・・
本公演のインタビューより。
自分が庶民だと思っているからね。それに庶民には可能性がある。大爆発するかもしれないし、休火山になるかもしれない。王様はずっと王様なのだけど、庶民は精神が自由なの。だからオールラウンドプレイヤーなんですよ。底から上を見あげる視点は人の数だけあるんです。精神は自由だからこそ、何にでもなれる。
底から上を見あげる視点は人の数だけあるんです。
うわあ、そっかあ。
庶民でよかった。
・・・
思いつくまま
感じたことを書き連ねてきました。
こんな体験をさせてくださった、
こじかさん、ありがとうございます。
舞台を観終わって、まだ16時。
神戸の空は晴れていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1701484699997-O8MfgVUbRr.jpg?width=1200)
焼き鳥までご馳走になり
本当に、楽しかったです。
興味深いお話もたくさん聞かせてもらいました。
(あの〜進法の話はずっと考えてますよ)
こじかさんの優しさと
鋭い観察眼と、朗らかな話し方。
お互いを励ます会、でしたね。
何から何まで元気を頂けました。
改めて、感謝しております。
![](https://assets.st-note.com/img/1701485301675-vJQrbHzW3T.jpg?width=1200)
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