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【物語る映画ポスター】イングロリアス・バスターズ

映画ポスターが好きです。

ファンが作った映画アートのみで
作品を紹介するコーナーです。

2009年のタランティーノ映画です。
アカデミー賞では8部門にノミネートされ、
映画賞も多数受賞。

公開時は
“面白さタランかったら、全額返金しバスターズ”
というキャッチで話題に。

舞台はナチスドイツ占領下のフランス。
冒頭で家族を皆殺しにされた
メラニー・ロラン演じる
ショシャナがナチスに復讐を決意する。

ミルク、煙草、汗、銃弾。

冒頭からタランティーノらしい
緊迫感あふれる会話劇で一気に
引き込まれる。

とくにナチスの大佐が取り出した
どでかいパイプが、キャラと組織の
権力の大きさを象徴していました。

草原の中を裸足で駆けていくショシャナ。
「映画の中での」世界を
左右することになる少女。

長めのカットでじっくり回す。

少女の復讐劇と並行して
アメリカでは
ナチスをぶっ殺すためだけに
少数精鋭の秘密組織が集められる。

イングロリアス・バスターズ。
リーダーはブラピで超ハマってます。

手加減なしのえぐい暴力で
世界的な悪として知られるナチスを
つぎつぎ退治していく。

ナチスの額には、卍マークを刻む。
ナチスであることを決して忘れさせないため。

バスターズの運命は
ほんの些細な、とあるサインによって
ピンチを迎える。

ドイツ式の3の表記が
違ったのだ。

そのときに落とされた
片方の靴も、後で重要な「証拠」となった。
小技の利かしがうまいですね。

だがショシャナの方の
復讐の計画は着々と進む。

彼女の実際の演技と物語の中の演技が
シンクロしていく。
冷酷な表情が深刻さを増す。

映画館を引き継いだショシャナ。
ヒトラーを含むナチスの要人たちを
一手におびき寄せることに成功。

まさに「映画」の力で
「映画」そのものを文字通り武器にして
ナチスを燃やし尽くすのだ。

白煙がスクリーンになって
浮かび上がるショシャナの顔。
圧倒される映像でした。

映画でしかできない、
映画による復讐劇。

世界的な悪であるナチスを
これでもかと懲らしめて
映画の中で世界を救った。

物語の締めには
「文句なしの大傑作だろ」。

タランティーノ監督の
ドヤ顔が目に浮かんできそう。

おっしゃる通り、大傑作ですと
拍手を送りたくなるほど面白いです。

暴力描写がやや過激すぎるとも言われますが
一度は見てみても損はない
素晴らしい映画だと思います。


ご覧頂き
ありがとうございました。










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