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日本での、mRNA based COVID-19ワクチン接種後の網膜血管閉塞の発症の症例数

2022年8月に、日本の厚生労働省の担当者は、mRNA based COVID-19ワクチンが接種された人々(total 23685319 cases)におけるMedDRA PT(ver.24.0)によって定義されている副作用または有害事象が認められた症例数を公表した。

日本人に接種されたmRNA based COVID-19ワクチンの内訳は、BNT162b2 (Pfizer/BioNTech) total 23245041 cases, mRNA-1273 (モデルナ) total 440278 casesでした。

MedDRA PT(ver.24.0)によって定義されている副作用と有害事象の発症の疑いとして、BNT162b2 (Pfizer/BioNTech) total 4519 cases (male 659 cases, female 3829 cases, unknown 31 cases), mRNA-1273 (モデルナ) total 9 cases (male 3 cases, female 6 cases)が報告された。

特に、mRNA based COVID-19ワクチンの接種後の目の障害が認められた症例数として、網膜出血 6 cases (0.0000253%), 網膜静脈閉塞 2 cases (0.0000084%), 網膜剥離 1 cases (0.0000042%), 網膜裂孔 1 cases (0.0000042%)が報告された。一方、アナフィラキシーショックと診断された患者数は、1407 cases (0.00594%)だった。

2021年から2022年期のインフルエンザワクチンが接種された人々(total 5029万人)において、目の障害が認められた症例数は、ぶどう膜炎 1 case, 眼充血 1 case, 眼瞼浮腫 1 case, 視力低下 1 caseだった。しかし、インフルエンザワクチン接種後の網膜血管閉塞の発症は、報告されていません。

日本の厚生労働省の報告書によって、インフルエンザワクチン接種後に目の障害が認められた症例数と比較して、mRNA based COVID-19ワクチン接種後に目の障害が認められた症例数は、僅かに多いことが明らかとされた。しかし、mRNA based COVID-19ワクチンの接種によるCOVID-19の重症化の予防効果が、目の障害を発症するリスクよりも遥かに優先された。そのため、日本の厚生労働省は、日本国民に対してmRNA based COVID-19ワクチンの接種を推奨している。

がん医療専門ドクター・新興感染症専門ドクター

Published in JAMA Ophthalmology on April 16, 2023 by 京都@takumah

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