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noteでPMとして3年働いてみての記録と、4年目への抱負

noteに入社して、まる3年が経ちました。
昨日から4年目がはじまっています。

社会人になってから10年ちょっと、転職や転籍であちこち行ったり来たりしていたので、これだけの期間同じ場所に腰を据えるのははじめて。

1年前から遡って、やってきたこと、変わったこと・変わっていないことと、上場や度重なる体制変更を経験して、「いまのフェーズでnoteではたらくこと」への思いを記します。

↓1年前に書いた記事です。

3年目にやってきたこと

いちばん大きな仕事だと、2022年7月にリリースした「noteメンバーシップ」を引き続きがんばっていました。

「クリエイターが継続的に収益を得やすくなることで、よりいっそうそれぞれの活動に専念したり、本来やりたいことに集中できるように」というビジョンを掲げ、既存の仕組みを踏襲・リブランディング・機能追加してリリースしたサービスを、立ち上げてからのグロースまで一貫してPMを担当していました。

まだまだ規模も、ビジョンの達成も道半ばで、考えている用途での利用がしにくいという声もたくさんいただいているのですが(お問い合わせいただいた内容、すべて目を通しています)、メンバーシップきっかけに活躍の場を広げられている方や、価値観の近い人に向けて安心して考えを共有することができているという方の声を耳にしては、嬉しい気持ちと感謝の気持ちでいっぱいになっています。

直近はメンバーシップはじめ、noteのもう1つサブスクメニューである定期購読マガジンも含めたグロースと、有料販売しているクリエイターが売上を上げられるようにするための大小さまざまな開発を担当しています。

PMとして2年強の経験を重ねることで見えてきたこと

プロダクト起点でサービスを伸ばすことのムズかしさ

メンバーシップの立ち上げ・グロースを通して、プロダクトの力でサービスを伸ばすことの難しさを強く実感しました。

クライアントがほしいものをつくって世に出す経験は、受託開発時代にそれはもうたくさんしてたのですが、「事業を伸ばすため・ユーザー数を増やすためにプロダクトはどうあるべきか?」に真に向き合い続けたのは、振り返ってみるとこの1年がはじめてだったかもしれないと思っています。

会社で、役割分担をして働く意味と価値

セールスや啓蒙を行ったり、マーケティングにトライしたり、ユーザーと継続的にコミュニケーションを取ったりすることと、それらを高いレベルで実行するために各分野のプロフェッショナルと協働することの意味と価値を感じざるを得ない経験でした。

自分が価値を発揮できることと、そうでないことの境目がこれまで以上にはっきり見えるようになり、眼の前にある課題を解くためにどういった布陣を敷くべきかが少しわかるようになった気がします。

社内外に、困ったときに相談できる人がたくさんいることの心強さ

長らく採用にも携わらせてもらっていて、候補者のカジュアル面談をさせてもらったり、転職意欲はないけどお話しましょうと言っていただいたり、登壇のお誘いをいただく機会がたくさんありました。
また、カジュアル面談やコミュニティのお茶会を通してお話した人とリアルのイベントや飲み会で遭遇して話が盛り上がるということも多くありました。

弊社は幸い「PMが孤独」ということはないのですが、それでも同じ職種や、同じ目線で課題に向き合っている/いた人に相談したいことはあるので、業種・規模感・経験年数問わず、困ったときに相談できたり、お互いに学び合うことができる人が増えたことはとてもありがたいことだと思っています。

組織が大きくなり、上場した「いまのnote」のプロダクト開発、実際どんな感じ?

上場して変わった?を勝手に解釈して、 「上場したことで数値を追い求める方針が強くなり、いままで大切にしていたものが崩れたり、プロダクトや組織に歪みが出ていないか?」という問いに答えます。

目標や数値への向き合い方は変わったけれど、ユーザーやプロダクトへの向き合い方は全く変わらない というのが、上場前から現場のPMとして働いている1メンバーからの見え方です。

そもそも、上場したのはnoteが掲げているミッションを達成するためですし、上場した以上は目標を掲げ、達成を目指すというのは当然のこと。

根本の思想や考え方は変わっていないし、引き続きクリエイターファーストなプロダクトづくりをしていくことに変わりはないです。

強いて言うならば、目標達成をがんばろうとしすぎるあまり「それはクリエイターにとって嬉しくない施策なのでは?」という会話が生まれることはあります。(そんなときは、目標達成とユーザー体験のバランスをとって、最適な意思決定をする/意思決定を支えられるように心がけています)

難易度が高く、答えがないことも多いですが、それがnoteでプロダクト開発をするおもしろさの1つであると考えています。

外から見ると完成されたサービスだと思われていることが多いですが、まだまだやりたいこと・やるべきことはたくさん。

組織やプロダクトが大きくなる中で、「noteが持っている良さ」を武磨いて、よりよい組織・プロダクトをつくっていけるかを考え、実行することのが面白いフェーズだと、個人的には感じています。
新規事業が立ち上がったり、これまでにないポジションの求人がオープンしたり、新しいことにも大胆に挑戦する、新たなフェーズに入っているなという感触があります。

上場に際しての思いは、CEOの加藤さんが書いている記事があるので、こちらもあわせてどうぞ。

4年目の抱負

4年目は、組織で良質なアウトカムを生み出すことに挑戦していきたいなと考えています。

担当している課題についてやユーザーについては、現場から見ているからこその解像度が組織や事業の行く先を支える一手になり得るし、組織課題も、現場間でのやりとりからしか見えてこないことがたくさんあります(あります、というか、そう信じています笑)

より組織が多くなっていく道すがら発見される課題は、ボトムアップでも解決を試みないと、未来の自分たちの首を締めることになると思っています。

課題をマネジメントに適切にインプットすること、自分ができる範囲のことは実行までやりきること、自分だけでできない場合は課題を述べるだけでなく提案の形まで持っていくことを意識して、ときには耳打ちしたり、あるときには(適切な範囲とボリュームで)騒ぎ立てたりということを意識して、少しでも会社やプロダクトがよくなって、ひいてはクリエイターやユーザーのみなさんによりよい価値提供ができるようにしていきます。

みなさま、4年目もどうぞよろしくお願いします!

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