Takuro Usagawa

おがの発 大人の学校 代表 / 小鹿野町地域おこし協力隊

Takuro Usagawa

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最近の記事

2024年「幸せの曙」

はじめに 2024年幕明けと共に、生まれ変わりつつある「今」 2024年が幕明けた。たまに、日記として、Noteを活用していこうと思う。気の赴くままに。  幕開けとともに、このことが、心に浮かんできた。 「幸せ」ということ。「とことん、幸せに生きる」ということ。  2024年の心がけるテーマとしたいと思う。 1)「幸せ」ということ。その実感 年末年始は、妻の家族と一緒に、実家で過ごした。妻方の親戚の家に訪れたりもした。そのなかで感じた、人と人との間に、また、心と心を

    • 今年の抱負と目標と

      まえがき さて。「抱負や目標」を書いたことは、あまり無かった。だけど、今年は、むくむくと書いてみたい気持ちとなった。表現の欲求が、ここにきて、あらためて高まってきたのだろう。そして、きっと、何かを、自分の中であらたにしていきたい、という願いが底にあるのだろう。その先に見える景色は、きっと、雄大だろう。雄大な中にいる自分は、今よりももっと自由になっている気がしている。 今年掲げるテーマ チャレンジを心の奥底から楽しみつつ、ひろく・優しく・大きく生きる。こんなことを、イメージし

      • デンマークにおける学びの素描⑤ー高校訪問その2(No.9)

        ◯インタビュー「先生という仕事」 今回は、"NÆRUM GYMNASIUM"という高校に訪問させていただいた。 《訪問させていただいた学校HP [https://www.nagym.dk/] 》 担当をしてくださった先生に、「先生という仕事」に関して率直なところを伺った。 1)「働き方」について 関心を強く惹いたのが、「働き方」である。 その中で以下2点で、カルチュラルショックがあった。 1つ目は、「残業」は基本的に無い、という事実である。 労使協定が

        • デンマークにおける学びの素描④(No.8)ー私立小中学校(Lille skole)訪問(後編)

          0.民主主義とデンマークの教育 1.インタビューから  (1)授業の中身について  (2)学校運営について    1)生徒と学校運営    2)保護者の参画のあり方    3)まとめー三角形の運営 0.民主主義とデンマークの教育 インタビューを行った内容について、「民主主義」というキーワードに沿って記したい。 というのも、私がデンマークの教育に関心をもったのも、デンマークの学校教育が「民主主義的な素養の育成」に力を入れているのではないか、という関心と仮説をもったからであ

        2024年「幸せの曙」

          デンマークにおける学びの素描④(No.7)ー私立小中学校(Lille skole)訪問

          先日、留学生の仲間2人と共に、小中学校を訪問させていただくことが叶いました。 首都コペンハーゲンにある小中学校です。 私立の小学校なのですが、「リルスコーレ」という校種に属します。 (このリルスコーレという学校種の成り立ちについては、またどこかで述べられれば、と思います。) ちなみに、デンマークは、小中学校が一貫となっています。 なので、1年生から9年生まで、という数え方をします。 また、幼児教育と小学校を繋ぐ学年として、0年生も存在します。 今回視察をさせていただいたの

          デンマークにおける学びの素描④(No.7)ー私立小中学校(Lille skole)訪問

          デンマークにおける学びの素描②ー高校訪問(前編)(No.6)

          今回、こちらにいる留学生の仲間と共に、高校に訪問することが叶いました。 その様子を、素描してみます。 現地に着いてから見聞き感じた様子を、時系列に沿って描きます。 仲間3人と共に訪問を行った。Espergærde Gymnasiumという学校である。 訪れることになった経緯は、今いるフォルケホイスコーレ(成人のための学校)のTeacherが教え子であった先生が現地にいる、ということから仲間の一人がその人と繋がりを持ったことがきっかけだ。 その先生が「比較宗教学」を教えて

          デンマークにおける学びの素描②ー高校訪問(前編)(No.6)

          人の育ちに欠かせない?楽しさと真剣さのバランス(No.5)

          1.楽しさと校風  1)楽しさが広がる雰囲気  2)楽しさと人の育ちの関係 2.真剣さと校風  1)真剣さが漂う雰囲気  2)真剣さと人の育ちの関係 3.それらのバランス 「成人のための学校」で大切にされていることは、何なのでしょうか。 言い換えると、どんな「校風」と言えるのでしょうか。 この学校での教育的な体験は、日本で育ち・暮らしてきた中で味わったことがないことは確かです。 《拙ブログNo4》で少し触れましたが、 [https://note.com/taktakta

          人の育ちに欠かせない?楽しさと真剣さのバランス(No.5)

          デンマークにおける「学び」の素描 ①大切にされているバリュー(No.4)

          1.授業の雰囲気とバリュー 2.デンマークの教育におけるバリュー デンマークへ来て3週間を過ぎ、間もなく1ヶ月が近づこうとしている。 成人のための学校・フォルケホイスコーレの生活リズムに身体が段々馴染んできた。 言語や文化のちがいにも、少しずつだが慣れてきた。 1ヶ月が経とうとしている今、一番の目的である、”デンマークの教育”の核心を探っていきたい。 精神面・運用面・制度面の三つの観点から、”デンマークの教育”の実際の姿を掴み、その上で、じぶんなりに、全体像を捉えてみたい

          デンマークにおける「学び」の素描 ①大切にされているバリュー(No.4)

          余白の感覚(No.3) Sense of Margins

          1.「余白」を重んずる校風 A school style that values "Margins" 2. 「余白」の条件 conditions for "Margins"  1. Do what you want 2. Who you are 1.「余白」を重んずる校風 A school style that values "Margins" 「成人のための学校」に留学をして3週間。 長いながい時間の中を、ゆっくりと自分のこと、相手のこと、社会のこと、

          余白の感覚(No.3) Sense of Margins

          デンマークー自然のたより (No.2)

          「共生の中の学び」1.共生による学校 2. 学び方ー3つのワードー 1.共生による学校   フォルケホイスコーレは、全寮制の学校である。 3ヶ月もしくは6ヶ月の間、約120名の生徒(Krogerup ホイスコーレについて)が在籍をし、寝食を共にしている。 興味深いことに、全員ではないが教師も校舎のすぐ傍に居を構えている。   まさしく、「共生」がその特徴である。 このことは、フォルケホイスコーレの起源と深く関係している。 19世紀半ばに、グルントヴィという牧師が提唱した

          デンマークー自然のたより (No.2)

          デンマークー自然のたより"Denmark-Letter from nature"

          1. 異文化の中で生きること Living in a different culture 2. オープンマインド Open-minded 3. 「Democracy」の形 the style of "Democracy" 1. 異文化の中で生きること Living in a different culture デンマークへ留学をして、2週間が経ちました。 長かった。とっても長かった。人生の中で、これほど長く感じたことはいつ振りだろうか。 その所以はドコにあるか。 Two

          デンマークー自然のたより"Denmark-Letter from nature"