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【株式投資 これだけはやってはいけない】アマチュア個人投資家必読の指南書

オススメ度(最大☆5つ)

☆☆☆☆

さて、株式投資を始めてから半年、大きな損こそしていないものの思っていたような成果が出せていない僕であるが、最初1年は勉強の時期だと思い大きな損失だけ出さないように気をつけて株を楽しんでいる。

そんな中でいくつか株式投資に関する本をいくつか読んでいるが、今まで読んだ中でこの本がある意味1番実用的だったと思う。

〜大きな失敗を防ぐための指南書〜

さて、株式投資の本と言えば「○○すれば儲かる!」「○○すれば必ず勝てる!」といったような、勝つための指南書がほとんどであるが、本書はそれらとは全く逆のアプローチの指南書である。

タイトルから見ても分かる通り、「○○すると、大負けする!」という事について延々書かれている。

読んでいる中で、僕自身、耳が(目?)痛くなるような内容が様々書かれている。

実は現在、危険な銘柄を自分が持っている事にも気付かされた。
そして、自分がそういった銘柄に対して「いつか上がるだろう」と思って保持し続けている事に気付いた。

不安な銘柄があると、自分にとって都合の良いように考えてしまい、「自分はそんなことない」と思いながら気づいていなかったのだ。

大損する前にさっさとロスカットして、また機会があればその銘柄に参加すればいいのだ。

現在のポジションを考え直す良いきっかけになった。

〜兼業アマチュア投資家の視点〜

本書がとても参考になった大きな理由の一つに、プロ投資家に対しての指南書ではなく、仕事をしながらスキマ時間に株式投資をやっているような兼業アマチュア投資家の立場で書かれているところだ。

普段仕事をしている人間にとって、常にチャートを監視したり、多くの資料や情報を得て長い時間企業分析に時間を割いたりする事は、ほぼ出来ないだろう(著者は、もしそんなことをしているのなら、いっそプロのトレーダーになった方が良い、と書いている)。

株式投資に時間をかけるのではなく、もっとやりたいこと・やらなければいけない事に時間をかけるべきだ。あなたの人生は株式投資だけではないだろう、と著者は述べてくれる。

それだけに、分析はシンプルかつ継続的に同じ方法で、チャートを常に監視しなければいけないような方法はとらない、ということが重要となるのだ。

〜勝率よりも大負けしないことが重要〜

これも本書で何度も書かれている事だが、勝率を高めるよりも大きく負けない事が重要なのだ。

10回中8勝2負、という勝率であったとしても、8回5万円勝って2回50万円負けたのなら、差し引き60万円(5×8-2×50=60)の負けなのである。

もちろん勝率は高いに越したことはないが、それでも一回の大負けで成績がひっくり返る事は珍しい事ではないのだ。

その上で、本書はまさしく大負けすることを避けるための指南書、と言えるだろう。

仕事をやりながら株式投資をやる個人投資家であれば、かなり参考になるだろう。必読である。

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