悩み相談を受ける際の3つの基本とは?
こんにちは、おかもとたかしです。
今回は、悩み相談を受ける時の3つの基本的な心構えについてお話していきます。
この記事を読むことで、どんな悩みを打ち合けられても対応できる聞き役術がわかりますので、ぜひ最後までお読みください。
早速ですが、3つの基本的な心構えはこちらです。
・話を聞きまくる
・褒めまくる
・同調しない
ということです。
ひとつひとつ、手短にわかりやすくご紹介します。
話を聞きまくる
悩み相談の基本中の基本は、まずは相手の話を聞くことに徹することです。
いわゆる「傾聴」というものです。
相手が何に悩み、どんなことで心が乱されているのか、思いっきり話してもらいましょう。
例えば、誰かに対して強い不満があり、どう付き合っていいかわからない、という相談の場合は、ああされた、こう言われたなどの事実をまず吐き出してもらいます。
話を聞く中で、それはあなたにも非があったよ、と突っ込みたいこともありますが、相手の話を否定せずに、うなづく、相槌をうつ、ということが大事です。
・そうだね
・なるほどね
・よかったね
などと相槌を打って、しっかり話を聞いてあげているという姿勢を相手に見せましょう。
このような相槌は、相手にとっては、自分の話を理解してくれていると前向きに捉えることができ、安心感が芽生えます。
自分に共感してくれた、ということで次第に相談者は心が満たされていくわけですが、心が次第にポジティブにふれていくことで、あなたに言われるまでもなく、自分自身で解決策も浮かんでいきます。
ここが重要なポイントで、悩み相談と言いつつ、その解決法は自分で発見することが大半です。
たまに解決策を尋ねられることがありますが、その場合でも自分の中に解決案があり、それをあなたにも言ってもらうことで思いを強化したい、という意図があるケースが多いです。
特に男性に多いですが、悩み相談されたら解決策をさっさと教えてしまいがちですが、相手から尋ねられない限り、こちらからいう必要はありません。
自分の問題ですから、どうするべきかはおのずと自分の中に浮かんでくるもの。
悩み相談とは、自分の思いを吐き出したい機会であり、まずそれを満たしてあげることに徹しましょう。
褒めまくる
続いての重要なポイントは、とにかく褒めるということです。
相手が嬉しくなるような、ポジティブな言葉を伝えてあげることです。
・えらいね
・すごいね
・がんばったね
悩んでいるということは、その人の心はマイナス方面にふれている場合がほとんど。
自信を失い、絶望感に支配されていることが多いです。
そんな際に、あなたからお褒めの言葉をもらうと、自分を認めてくれたとの思いを得られます。
これがいわゆる、承認欲求が満たされる、ということです。
辛い状況であっても一生懸命頑張っている自分のことを認めてもらうだけで、あなたへの信頼度も上がっていきます。
自分が思っていたこと、言ったこと、やったこと、この3つを評価してもらうことで、あなたに相談してよかったと感じることでしょう。
同調しない
そして3つ目が「同調しない」ということです。
これまでの「聞く」「褒める」も大事なんですが、実はこれがとても大事で、なおかつ見落とされやすいものです。
つまり、相談者の話を理解し、気持ちに寄り添うものの、相手の意見に引きずられたり、安易に妥協したりはしないということです。
中国の古典「論語」から出たことわざに、「和して同せず」というものがあります。
人と争わず仲よくするけれども、自分の意見というものをしっかりもっていて、いたずらに妥協したり調子を合わせたりしないこと。
出典「論語 子路篇」
相談相手と争うことはせず、協調はしながらも、相手の思いに引きずられて、相手のムードに流されることはあってはならないということです。
ただでさえ重苦しい話すを聞かされることがあるのに、自分の軸がしっかりしないままだと相手の感情に振り回されてしまい、精神的に参ります。疲労感も半端ないレベルです。
ネガティブな状態にいる人の影響を受けすぎて自分にまでネガティブが移ってしまうのは本末転倒です。
相手が冷静を欠き気味だからこそ、こちらは終始冷静を保っておかないといけません。
相談されることのありがたさ
というわけで今回は、悩み相談を受ける時の3つの基本をお伝えしました。
最後にお話したいのは、相談されるということ自体が、あなたの信用度が上がるという意味でとてもありがたい、ということです。
悩み相談を受けるということは、相談者からしてみれば、あなたに相談相手としての価値を認めているということです。
もちろん相手からすれば、ただ話を聞いてほしいだけなのかもしれませんが、あなたを選んだということは、あなたを頼りにしているということ。
あなたとなら、自分の気持ちがほぐれ、前向きになれると直感的に思っていることになります。
実はこれは誇りに思っていいことです。
人の相談に乗り、人を元気づけることができることは、素晴らしい資質です。
あなたの信用度を上げてくれる武器です。
「あなたに相談してよかった」と思ってくれたのなら、人助けをしたわけですから立派な社会貢献です。
悩み相談は、あなたが、人に寄り添いながら人の役に立てる立派な人格を備えている証なのです。
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