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理解と実践がはかどる「マインドフル読書」のススメ。

上記の本を参考文献にして、「マインドフル読書」というものをご紹介します。(筆者の造語)

今回のお話で、読書が辛くなくなり、内容の理解と実践がはかどるようになります。

(本書の要約は、以前の記事で書いています)


 * * *

あなたは、自分の過去を振り返った時に、「もっと勉強しておけばよかった」なんて思ってはいませんか?

これは、「もっとマインドフル(心を最大限)になっておけばよかった」に言い換えるべきです。

先生の言う通りに勉強していれば正しい教養が身につく保証はないですし、学歴のない人で成功している人も多いのが現実です。

であれば、本当に問題なのは、あなたが何にも熱中してこなかったことではないでしょうか?

勉強していなかった時間があるということは、他のことをしていたからです。

しかし、胸を張って「これをするために勉強を犠牲にしてきた」と言えないのは、心を最大限に注いだ活動がないからでしょう。

ということで、「もっと勉強しておけばよかった」ではなく、「もっとマインドフルになっておけばよかった」に言い換えましょう。


遅れを取り戻すために、たくさん本を読もうとする気持ちはわかります。

しかし、マインドレス(自動操縦)に文章を読んだところで、本当に使える知識のインプットはできないことでしょう。

今回は、マインドフルネスの教養を活かした4つの読書方法を解説しますが、本以外のスキル学習や仕事にも活かせる内容かと思います。



速く読もうとしない。


まず最初に、「速読」の否定から始めます。

「年間◯◯冊読みました!」と自慢する人は、本質がズレています。

もちろん、多くの情報をインプットできることに越したことはありませんが、読書量に比例して知識を活かすことができていないのであれば、自己投資だと思っていたことが時間の無駄になりかねないのです。

ここで、「量より質」が大事だと主張させて頂きます。


なぜなら、現代で効率的なインプットをするために書籍を使うのは効率が悪いからです。

根拠は3つあります。

「Googleが優秀」
「答えより問いが大事」
「読書は著者とのコミュニケーション」
「Googleが優秀」
知りたいことがあれば、Google検索で充分なインプットができる時代です。 わざわざ1000円以上のお金を払って何時間も本とにらめっこする必要はありません。 YouTubeまでとんで誰かが解説してくれることに耳を傾ければ、難しい本を読まなくても理解がはかどります。 「いや、本を読んでこその知識だろ!」と言いたい気持ちはわかりますが、書籍自体が二次情報のため、多少フィルターが重なってもインプットに差は生まれません。
「答えより問いが大事」
であれば、いくら質の高い解決策を提示してくれる本(答え)よりも、自分が解決すべきこと(問い)は何か?を把握する方が重要でしょう。 これが、マインドレスに読書量を増やす人とマインドフルに本と向き合える人の違いです。
「読書は著者とのコミュニケーション」
では、本を読むことにどんなメリットがあるのかというと、著者さんとのコミュニケーションだと思います。 読書は効率が悪いと言っても、知識を深く理解するためには自分で読むことがおすすめでもあります。 だから、お気に入りの本が見つかったら、心を最大限に注ぎ込み、ゆっくり読んでみて下さい。 10分で1冊を読もうとするより、心に刺さる1ページを何度も読み返す感覚です。 自分の人生に照らし合わせながら、著者さんの知識をお借りして、「あーでもないこーでもない」と考えながら読むことが、「マインドフル読書」の1つ目です。



憶えようとしない。


瞬時に情報にアクセスできる時代であれば、憶えようとする必要すらなくなります。

これは、「記憶はいらない」ではなく、「暗記は必要ない」という意味です。(暗記の弊害は4章と5章を参照)


マインドフルネスの教訓は、「今を最大限に生きること」です。

いつ使うかもわからない知識を書き留めて、増えるメモが行方不明になるより、その時に感じた感覚、読んでいる間の体験、浮かんだ発想を大切にし、すぐに活かせることに目を向けた方が良いと言えるでしょう。

何も心に響いていないのに、ただ憶えようとするのは、何も意味がありません。


お分かりのように、私は「多読」をおすすめしていませんが、そんな私でも、気に入った本があれば「紙」も「電子」も「音声(オーディオブック)」も買い揃えてしまいます。(笑)

暗記するよりも知識への触れ方に多様性を持たせた方が記憶の定着につながることがわかっているからです。

また、それぞれにメリットもあります。

「紙」のメリットは、気になったページをすぐに開くことができ、
「電子」のメリットは、ハイライト(アンダーライン)をつけることでいつでも検索することができ、
「音声」のメリットは、全ての文章を流しでインプットできることです。

結局記憶しようとしてるじゃん!(笑)

とツッコまれそうですが、「憶えようとする」ことと「憶えてしまう」ことは、時間効率も楽しみ方も違います。


少し余談が過ぎましたが、要するに言いたいことは、

ググれば答えが見つかる時代で、無理して暗記しようとするのは効率が悪いし、

そもそも、暗記自体が記憶の定着には結びつかないのです。

情報をそのままインプットすることより、読んでいる時の体験を重視しようという提案でした。


 * * *

ここまでは、よくあるマインドレスな読書方法(速読と多読と暗記)が間違っている理由を解説しました。

続いては、もうちょっと深掘りして、マインドフルな読書方法を解説します。

難しい本に出会っても心が折れないための考え方

インプットした情報を応用できる学び方、

を解説いたします。



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