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究極の「自分ブランド力強化法」 第13回

第1回 究極の「自分ブランド力強化法」ついて
第2回 自分ブランド力を確立する方法
第3回 自分ブランド力を確立した人(1)
第4回 自分ブランド力を確立した人(2)
第5回 ブランドとは何か?
第6回 カリスマバイヤーの異名を持つ藤巻幸夫氏の自分ブランドとは?
第7回 くらたまなぶ氏の『MBAコースでは教えない「創刊男」の仕事術』を読んで学んだこと
第8回 『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』(カーマイン・ガロ 日経BP社)を読んで感じたこと
第9回 ブランド力は一朝一夕では得られない。一瞬で失ってしまうものでもある 
第10回 ブログやSNSを使って自分ブランド力を確立する
第11回 エゴサーチとパーソナルブランディング(自分ブランド力)
第12回 勝間和代さんの『「有名人になる」ということ』を読んで考えたこと(1)


勝間和代さんの『「有名人になる」
ということ』を読んで考えたこと(2)



第12回 勝間和代さんの『「有名人になる」ということ』を読んで考えたこと(1)はこちらです。


「『有名人になる』ということ」は、大きなテーマなので、3回に分けて、お伝えしていきます。

「自分ブランド力(パーソナル・ブランディング)」というテーマでブログをずっと書いてきていますが、インターネット上でもリアルでも「自分ブランド力」を確立出来たということは、「有名人なる」ことです。

一旦、「有名人になる」とメリットが得られますが、同時に「有名税」と云われるデメリットからも逃れられなくなります。

そのようなメリット、デメリットは、具体的にはどのようなものが考えられるでしょうか?

勝間さんはテレビ出演した際に感じたことや、街中で食事中に遭遇した体験などを交えて、書いています。

私はまだ、「有名人」にはなっていません。
インターネット上のごく一部の方々に、名前と顔、ブログのタイトル、内容を認知していただいているだけです。

ですが、今の状態に不満はありません。
メッセージやコメントを通じて、コミュニケーションを取ることができている方々が、少なからずいるからです。

その方とは、「あなた」かもしれません。

こうした関係は、これからもずっと大切にしていきたい、と考えています。

リアルにお会いした方は、今のところはいません。

すべてオンライン・ミーティングです。

いずれは、オフライン・ミーティングできる方も出てくることでしょう。

もしかしたら、それは「あなた」かもしれません!

前口上が長くなりました。
では、本題をスタートすることにしましょう。

2回目は、「有名人になる方法」「有名人をつくる人たち」を中心に
書いていきます。

勝間さんの著書のタイトルを再度確認しておきましょう。

『「有名人になる」ということ』
(勝間和代 ディスカヴァー・トゥエンティワン
 2012年4月30日 第1刷)

です。

初回は「『有名人になる』ことのメリットとデメリット」を中心にお伝えしました。


今回は、「有名人になる」にはどんな方法があるのか、また「有名人をつくる」人とは、どんな人たちなのか、についてお伝えしていきます。

最初に質問があります。

あなたは「有名人」になりたいですか?
それともならなくてもいい、と考えていますか?

この質問への答えによって、今回取り上げるテーマは大いに意味があるものとなるか、全く興味がなくなくなるか、に2分されることになります。


では、スタートしましょう。


「有名人になる方法」とは?

勝間さんは、有名人になる5つのステップを提示しています。

ステップ1 自分の商品性を把握し、顧客や
パートナー、競争相手を特定する

ステップ2 自分がターゲットとする市場について、
セグメンテーション、ターゲッティング、
ポジショニングを行う

ステップ3 自分を売り込むためのサービスを
開発し、そのサービスの提供プロセス
を管理する

ステップ4 自分がつくったサービスを普及させる
ための適切なチャネルを見つける

ステップ5 自分のサービスに適切な価格をつけ、
品質を保証する

『「有名人になる」ということ』 勝間和代 p.65                 


この5つのステップを見ますと、自分を商品に見立て、マーケティング手法を用いて、自分をいかにして売り込むか、ということに集約できます。


ステップ1 自分の商品性を把握し、顧客やパートナー、競争相手を特定するの重要なポイント


そうは言っても、どうやって自分を売り込むのか、その前段階の準備はどんなことをしたらよいのか、悩みますね?

そこで、そのためのヒントを勝間さんは、提言しています。

自分の「好き」を追求して、自分が人に役立てるところはなんだろうと考え続けると、意外とそこにブルー・オーシャンは見つかるものです。

『「有名人になる」ということ』 勝間和代 p.80                 


ブルー・オーシャンとは、ライバルがほとんどいない、あるいは、いてもライバルは弱く、自分が一人勝ちできる領域(もしくは市場)のことです。

ブルー・オーシャンに相対する概念は、レッド・オーシャンです。
競合が多く、体力勝負となり、多くの人や企業は疲弊し、撤退を余儀なくされる領域や市場のことです。

まず、自分が好きなことを考えているだけでなく、書き出してみるとよいでしょう。

その中から、「これは他の人と差別化できるもの」と思ったら、やってみることです。

私の他のブログ記事で、何度も取り上げていますが、私の造語「自調自考自働 (自分で調べ、自分で考え、自ら働き、他者に働きかける)」ことが大切だ、と私は常々考えています。


勝間さんは、こんなことも書いています。私の感覚に近いものです。

「夢中でやっているうちに、市場とじっくり対話していくと、マーケットがわたしたちの居場所を教えてくれる」

「夢中でやっているうちに、市場とじっくり対話していくと、マーケットがわたしたちの居場所を教えてくれる」

 そんな感覚です。 

『「有名人になる」ということ』 勝間和代 p.81                 


ステップ2 自分がターゲットとする市場について、セグメンテーション、ターゲッティング、ポジショニングを行うの重要なポイント


勝間さんの考え方は以下の通りです。

注意深く仮説をつくり、何度も何度もその市場に修正をかけながらチャレンジしていかなければなりません。 

『「有名人になる」ということ』 勝間和代 p.83                 


「仮説と検証」を繰り返し、精度を高めていく努力が不可欠ということですね。


勝間さんのロールモデルは、大前研一氏と神田昌典氏だったそうです。

わたしのロールモデルは、大前研一さんと神田昌典さんでした。

そこで考えた自分のポジショニングが、「大前研一さんのようにフレームワーク力があるが、より親しみやすく、若い層向け」×「神田昌典さんのように実践的な方法論を出すが、ITをより前面に打ち出す」という組み合わせです。

『「有名人になる」ということ』 勝間和代 p.86


自分の手本になるような人物を見つけ、その上で独自性を出していくこと(差別化)をぜひしなさい、ということですね。

私のグールー(思想的指導者)は大前研一氏です。
このことは、「新・大前研一名言集(改)」の中で何度も書いています。


ステップ3 自分を売り込むためのサービスを開発し、そのサービスの提供プロセスを管理するの重要なポイント

どんなメディアを利用し、どんなサービスを提供していくのか、そしてどう管理していくのか、ということです。


サービスの開発とともに重要なのは、顧客にどうやってそのサービスを届けるのか、プロセスを設計することです。

顧客の元に届かなければ、事実上、サービスとはならないわけですから。

『「有名人になる」ということ』 勝間和代 p.89


これは当たり前のことですが、きちんと把握しておくことは大切です。

勝間さんの場合には、ビジネスの経験 → ブログ → 出版という流れを作り出しました。

ただし、私たちには出版に至るまでは相当高い壁が立ちはだかっているので、ブログを続けることをメインに考えていきましょう。

余裕のある方は、フェイスブックやツイッター、YouTubeも活用すると、より効果的でしょう。


ステップ4 自分がつくったサービスを普及させるための適切なチャネルを見つけるの重要なポイント

顧客とのつながり(チャンネル)をどうやって広めていくのか、ということです。

ブログは、コンテンツであると同時に、チャンネルともなります。

実際、わたしも2004年からブログを書いていることから出版社から声がかかったと書きましたが、大手・中堅を含めていくつかの出版社から本の企画について、2005年ごろから断続的に声がけをいただいていました。

『「有名人になる」ということ』 勝間和代 p.96                 


次の一節がとても重要です。
私の造語、自調自考自働(自分で調べ、自分で考え、自ら働き、他者に働きかける)につながる話です。

ここで言いたいのは、 チャンネル開拓では「できることはすべて行う」という精神で、自分の労力でまかなえることであれば、なんでもやってみる、ということなのです。

『「有名人になる」ということ』 勝間和代 p.103                 




ステップ5 自分のサービスに適切な価格をつけ、品質を保証する
の重要なポイント

「自分のサービスを安定した価格で提供し、品質を保証することです」
(上掲書 p.104)

最後の詰めが甘いと、今までの努力が水泡に帰さないとも限りません。

ステップ1からステップ4までは、ある程度流れに乗っていけば、スムーズに進んでいけるでしょうが、最後のステップ5は戦略を練らないといけない、と思います。

ここが「肝」だと私は考えています。

やはり、絶え間ない勉強と事前の準備です。

定番と言われる有名人たちはつき合ってみると、驚くほど勤勉な人たちばかりだということがわかります。

『「有名人になる」ということ』 勝間和代 p.106                 


勝間さんは、有名人になるためのメンタル面での必要なポイントを3つ挙げています。

1 羞恥心を捨てて、有名になることを決意すること

2 有名になるにしたがって起きてくるネガティブな事象にもくじけないこと

3 有名人の仲間を見つけて、互いに支え合うこと

『「有名人になる」ということ』 勝間和代 p.108


ある意味で、このメンタル面が一番ハードかもしれませんね。
自分との闘いですから。

では、次に進みましょう。


有名人をつくる人たち

「有名人をつくる人たちってなんだ?」と思われたかもしれません。

有名人をつくる人たちは、ズバリ裏方さんたちです。
ですが、この人たちがいないと有名人にはなれないのです。

この人たちのさじ加減一つで、有名人になるか、ならないかが決まると言っても過言ではありません。


基本的に理解しておかなければならないことは、次のことです。

なぜ世の中に有名人が存在するのか、といったら、それは、有名人が存在することが、メディアやそれを活用する周囲にとってもビジネスになるからです。

『「有名人になる」ということ』 勝間和代 p.118                 


裏方さんであっても、奉仕するだけの存在ではなく、ちゃんと実入りのあるビジネスになるからなんですね!

絶対に外してはいけないポイントがあります。

「有名人ビジネス」というのは、顧客との信頼関係がすべてです。

ファンでない人は、1回でも裏切られれば、信頼しなくなりますし、いったんファンになってくださった人でも、複数回裏切られれば、信頼してくれなくなります。

『「有名人になる」ということ』 勝間和代 p.122


信頼や信用は一朝一夕では築けないですが、失うのは一瞬です。

勝間さんは「有名になるのは確率論である」、と述べています。
なかなか面白い指摘だと思いました。

有名になるということは確率論であり、ある意味、努力と運とまわりの協力の結果の幸運です。

『「有名人になる」ということ』 勝間和代 p.139                 


今思い出した言葉があります。
それは、「運・鈍・根」です。

生きていく上で必要なことは、ある程度の運と鈍感さと根気だ、というのです。

運がいいという人は、「自己暗示」が得意な人でもあるのでしょう。

先程、有名人をつくる人たちは裏方さん、つまりスタッフの方たちのことを書きました。

ですが、本当の「有名人をつくる人たち」というのは、ファンなのです。

ファンという語源は、fanatic(狂信者)ですから、有名人に狂っている人たちということになりますが、まんざら的はずれなことではありません笑)。

ただし、知名度が上がってくると、それに比例するかのようにアンチファンも増えてくることを認識しなければなりません。

知名度が上がったり、いろいろな不特定多数の人たちとの接触が増えれば増えるほど、一定の確率でアンチファンも増えてきます。

『「有名人になる」ということ』 勝間和代 p.147                 


今回はここまでで終わりです。

最終回は「『終わコン』 有名人としてのブームが終わるとき」ほかについて、お伝えします。



この記事は、8年前にアメブロに投稿しました(2014-10-06 14:06:08)。
当時の自分がどんな事に関心を持ち、投稿したのかを確認しました。
その上で、大切なことだと再認識し、部分的に加筆修正し、再投稿しました。


➳ 編集後記

この記事を読み返してみて、興味深い点を指摘していたのだな、と思いました。「こんなことも書いていたんだ!」と驚いた個所もありました。

記憶よりも記録のほうが大切だなと改めて思いました。
記憶は忘れたり、間違って覚えていたり(勘違い)、脳の中で都合の良いように改変されてしまうことがあります。

記録は記述上の間違いがあったにしても、削除しない限り残るということです。明らかな間違いは後から訂正できます。

記録は証拠となります。記憶は曖昧なため客観的な証拠とはなり得ません。

note は、私にとってアーカイブ(記録の保管場所)です。
自分で投稿した記事を時々時間をおいて読み返しています。
書きっぱなしでは、間違いを間違いのままほったらかしにしていることになります。
投稿した者として無責任のそしりを免れません。


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⭐ 参考文献


⭐ 私の回想録


⭐ 私のマガジン (2022.10.18現在)























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