竹山智康

私の青春時代は、私の祖父や父の世代の頑張りのお陰で、日本は飢えることなく生き方を選べる…

竹山智康

私の青春時代は、私の祖父や父の世代の頑張りのお陰で、日本は飢えることなく生き方を選べる時代でした。でも今は報道によると子どもたちの7人に1人は一日二食で済ますそうです。私は政治家になって子どもたちに腹いっぱいご飯を食べさせてあげたい。皆さん、是非私に力を貸してください。(^^)/

最近の記事

『ラーゲリより愛を込めて』

 私は『英国王のスピーチ』を観て、ヒットラーのような大衆を煽るリーダーとは異なるリーダーのあり様を学んだが、この映画『ラーゲリより愛を込めて』を観て、日本でもそのようなリーダーがいたのだと理解した。早速物語を見ていこう。  遡ること1945年満州ハルビンにて、この物語の主人公山本幡男は一家で結婚披露宴に出席していたが、戦争の連敗を鑑みて、妻のモジミに日本に帰国するよう諭していた。そして同年8月9日ソ連が日ソ中立条約を破棄し、突如満州に侵攻、山本家族も空襲に遭い逃げまとうが、

    • 『MOTHER』

       友達にこの映画は良いと聞いていたので、見てみました。正直な話、暗澹たる思いです。『万引き家族』よりも救いがないよね。私は、長澤まさみ演じる母親には全く同情しません。育つ過程で妹と比較されて、心に傷を負ったのだろうけれども、この映画のように崩れてしまうのは、本人の責任です。  残念なのは、奥平大兼演じる息子や、娘に対して行政が介入できたのに、もっと強力に子供たちのサポートが出来なかったのかと言うことです。阿部サダヲ演じる母親の愛人が、避難施設に押しかけて来るなんてあり得るのだ

      • 是枝裕和 監督作品『万引き家族』

         この映画は、是枝裕和監督がカンヌ映画祭パルムドール賞を受賞した作品である。正直言って、最初見たときは人間関係の救いようのなさに言葉が出なかった。でも何回か見返すうちに考えが変わった。早速ストーリーを見ていこう。  リリー・フランキー演じる治と安藤さくら演じる信代は、事実婚の夫婦である。子供の祥太と信代の腹違いの妹である亜紀の4人〝家族〟で、一家は、信代の実の母である初枝の、平屋の家に転がり込んでいる。治は日雇いの建築現場の清掃の仕事を、信代はクリーニング工場で働いているが

        • 『ショーシャンクの空に』

           噂には聞いていたが、この映画『ショーシャンクの空に』は素晴らしい。生きることの希望を感じさせる。映画を鑑賞していて学びがあったのでシェアしたい。  ① 置かれた場所で咲くということ。  1947年メイン州の裁判所で殺人の終身刑の判決を受けて、大銀行の副頭取だったアンディー・デュフレーンはショーシャンク刑務所に収監された。フィッシュ(=新入り)は、ホースで水洗いされ、消毒の粉を掛けられ、服と聖書を受け取り真っ裸で歩かされる。人格を全く否定されるのだ。肌は消毒薬でヒリヒリ痛み

        『ラーゲリより愛を込めて』

          AIゆりこ

           都知事選絡みで小池百合子知事が、AIゆりこなるものを登場させた。お上手だと思う。実写で写せば71歳の小池知事は、喉元あたりの〝老い〟がどうしても隠せないけれども、CGで表現すればごまかせるし、最先端の技術に通じていることもアピールできる。「希望の党」騒ぎのときも思ったけれども、知事は機を見るに敏だよね。(「希望の党」の〝希望〟は、村上龍さんの『希望の国のエクソダス』からの引用だろう。)  さて、対する蓮舫さんはどう対応すればよいのだろう。頭の体操として考えてみた。私は、真

          おじいちゃん・おばあちゃんのために

           私はリサイクルの仕事をしています。仕事のために今日コミュニティバスに乗ると、普段は空いてるのにおじいちゃん・おばあちゃんで混んでいました。今日は暑かったので、バスに乗ったのですね。おじいちゃん・おばあちゃんは、〇〇センター前という停留所で降りました。停留所の名前から推察できるように、元々は役所関係の施設前のバス停なのですが、今は移動して地元のスーパーのお店の真横に位置するようになりました。私は何故バス停が移動したのかピンとこなかったのですが、今日お年寄りが下車するのを見て、

          おじいちゃん・おばあちゃんのために

          言葉の復権を

           今週も『#昨日なに見た?』を聞きました。軽快なおしゃべりに心も和みます。今回の配信は、『ダイヤモンドの功罪』の振り返りから始まり、MOROHAって言うバンドの新曲『命の不始末』に触れ、MOROHAの対極にあるのがYOASOBIという音楽ユニットである、という話になりました。正直、還暦の私にはどちらも縁遠く、今回始めて知った次第です。検索して、MOROHAの過去の曲『Tomorrow』や今回の新曲『命の不始末』を聞いたけど、どうもしっくり来ません。基本的にラップなのでしょうが

          言葉の復権を

          『ダイヤモンドの功罪』

           Yahooニュースで、宝島社が発表する「このマンガがすごい!」ランキングの2024オトコ編1位に、『ダイヤモンドの功罪』が輝いたと知ったので、早速私も読んでみた。確かに面白い。このマンガは、野球を舞台にしているけれども、本質は才能ある子供たちの教育をどうするかという物語である。便宜上子供たちの内面と、私たちは彼・彼女らをどの様に処遇すれば良いかをそれぞれに分けて考えてみたい。    まず内面の問題である。芸術や運動の領域では、早くから頭角を表す才能を私達は知っている。例えば

          『ダイヤモンドの功罪』

          和佐大輔さんの思想

           この文章は、『ダイヤモンドの功罪』について書こうと思っている文章のスピンオフである。私は、車椅子の天才マーケッターとして知られる和佐大輔さんのファンである。だから和佐さんのYouTube『昨日なに見た!』も楽しみに聞いている。でも昨日の4月1日の放送を聞いて違和感を覚えたので、この記事を書くことにした。見ている視線の違いを感じたのである。  和佐さんは、『ダイヤモンドの功罪』の主人公である綾瀬川次郎くんの、例えば、「新しく作るオレたちのチームはさ、どんなに野球ヘタでも、どん

          和佐大輔さんの思想

          『不適切にもほどがある!。』

           今クールで一番面白かったドラマは、『不適切にもほどがある!』でした。80年代に青春を送った私には、チョメチョメとかニャンニャンという言葉が懐かしかったです。でも私はこのドラマの本質は、私達はどこで間違ったのかを問う、脚本家を始めとする制作者サイドの志の高さにあると思っています。80年代に私達は間違ったのです。そのことを説明するために、少し昔話をさせてください。  その昔、太平洋戦争に敗戦した日本は、アメリカを中心とする連合国のGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)に占領され

          『不適切にもほどがある!。』

          若い皆さんへ

          (この文章は、『岩井克人「欲望の貨幣論」を語る』【東洋経済新報社】の 〝あとがき〟をまとめたものです。                 )  「太陽の下、この世には何も新しいものはありません」。  岩井さんの論考の中に登場する言葉です。この世に全て新しいものはなく、これまでにあったものが形を変えて現れたに過ぎない事を平易に語ったものです。そうした深い歴史認識と理論的な洞察の眼差しが、岩井さんの貨幣論、資本主義論の基盤となっているのです。  仮想通貨、または暗号資産とも呼ばれ

          若い皆さんへ

          私たちのやり方

           戦後の代表的な知識人である加藤周一さんの『知識人』という文章を読みました。加藤さんは、日本の知識人は大衆からも、政界・官界・財界の指導層からも孤立していると述べています。日本では知識人が働く場が少ないのです。そもそも日本では理屈で説明して相手を説得する文化がありません。英語やフランス語やドイツ語が堪能で、海外の数多くの大学で教えてきた加藤さんは、その気になれば海外に活動の拠点を移すことが出来ます。そうしないのは、日本の知識人との間に、外国の知識人との間には考えられない連帯の

          私たちのやり方

          山本太郎さんへの苦言

           鮫島さん、政局ニュースありがとうございます。永田町・霞が関界隈の政治力学を勉強させてもらいました。鮫島さんは次の総選挙でれいわ新選組が徹底的な野党と振る舞うことで、次の次に浮かぶ瀬もあるとお考えのようです。そうなのかな、と私は思います。最大の問題は、れいわ新選組にはまとまった政策がないことです。代表の山本太郎さんはとても人間味あふれる方だと思いますし、国会議員に当選以来続けている炊き出しのボランティアも、それが政治的なポーズであれ続けられるものではありません。そうした山本太

          山本太郎さんへの苦言

          協和党

           次の総選挙でそうなるか分からないけれども、組織的に裏金づくりを行っていた自民党は、制度疲労を抱えており、早晩下野することになるだろう。そこで新しい政治集団(政党)が政権を担うわけだが、その名前は「名は体を表す」と言うので、21世紀にふさわしい価値観を日本から提示するものであって欲しいと思う。  「自由」も「民主」も大事な価値観を含んでおり、それ自体はこれからも尊重しなければならないものだが、過去200年弱の日本の近代社会に於いて散々使われており、新味に欠け哲学が感じられない

          三浦瑠麗さんにお返事する。

           三浦瑠麗さんが、3月3日付でtwitterを更新されました。マルグリッド・デュラス著『太平洋の防波堤』(河出文庫)の書評を紹介する記事でしたが、これは私の「種本は、ポール・ケネディの『大国の興亡』ですか?。」の問いかけに対するお返事だと勝手に解釈し、私も三浦瑠麗さんにお返事しようと思います。  三浦瑠麗さんは、「希望ほど危険なものはない。」と仰っしゃいます。なるほど「ゴドーまち」を強いる宗教(=希望)は民衆の阿片です。しかしここで忘れてならないのは、阿片に頼らなければなら

          三浦瑠麗さんにお返事する。

          YouTubeチャンネル「一月万冊 希望のない暗黒。」に対するコメント。

           「希望のない暗黒」というのが今回の一月万冊のコピーだったけど、私は希望を持っているよ。近い将来の光り輝く日本の姿が目に浮かぶよ。竹中平蔵さんや三浦瑠麗さんのようなエセ知識人を相手にするのをやめて、私達の方で本当のダイアローグ・イン・ザ・ダークを始めようではありませんか、皆さん!。  皆さんはNTTのIOWNプロジェクトをご存知でしょうか?。  https://www.rd.ntt/forum/2022/index.html IOWNはInnovative Optica

          YouTubeチャンネル「一月万冊 希望のない暗黒。」に対するコメント。